アベンジャーズ

いんやー、ハリウッドのヒーロー映画の神髄を見せられたわ!もうね、なんだかごった煮みたいな映画なんだけどさ、なんつってもおもしれえったらありゃしない。なんかわくわくして、どきどきして、くすりと笑わされて、あっという間に終わっちゃう。そういう映画です。

過去のマーベルコミックス映画作品、『アイアンマン』『インクレディブル・ハルク』、『アイアンマン2』、『マイティ・ソー』『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』がクロスオーバーして、この一本にまとまるってのは、何ともキモチイイねぇ。これを纏めるのは大変だったと思うけど、そこは脚本/監督の手腕と言ってもいいんだろうな。ただし、前述の作品群をちゃんと見ておかないと、この「アベンジャーズ」の楽しさが半減しちゃうのも確か。そういう意味では、観る人を選びますな。逆に、ちゃんと観た人には、細かな伏線がそれぞれの作品にちりばめられていたことに思い当たるという、そういう美味しさがあると。
大方の批評なんかでも言われているけど、ハルクがいいですな。バナー博士のナイーブさとハルクに変身した後の猛々しさの対比が良いし、今回のハルクはCGではなくてモーションキャプチャーで実際に”演じて”いるというのも、寄与しているのかも。トニー・スタークとスティーブ・ロジャーズの掛け合いも楽しかったし。例によって、ソーとロキの迷惑な兄弟喧嘩にお話しが収斂されてますし。
まあでも、6人のヒーローが敵を前に集結するあのシーンで、ゾクゾクしない人なんかいないでしょ。もう、超カッコイイっしょ。
個人的には、各作品にちょことちょこ出てきてたコールソンが…てのがなんとも、なんだけどね。ま、アベンジャーズのアッセンブルには必要な展開と、そういうことです。
忘れちゃ行けない、エンドクレジット後のお楽しみがね、よかったねー。あのノリは笑えます。シャワルマ食べに行こうというスタークに、皆が乗ったのが面白い。こういうの好きだわ。
こんなビッグプロジェクトがこれだけで終わるわけなく、アイアンマン3、アベンジャーズ2が控えているらしい。ラストに出てきた謎の異星人サノスもいるしなー。まだまだ楽しませてくれそう。
「アベンジャーズ 」(原題:Marvel’s The Avengers) 12米 監督/脚本:ジョス・ウィードン CAST:ロバート・ダウニー・Jr、クリス・エヴァンス、マーク・ラファロ、クリス・ヘムズワース、ジェレミー・レナー、スカーレット・ヨハンソン、サミュエル・L・ジャクソン、トム・ヒドルストン他