怪奇大作戦セカンドファイル 「人喰い樹」

今回はホラーテイスト。人間が植物に蝕まれていくシーンはホラーっけたっぷりの演出。さすが中田監督ですな。
とはいえ、その事件の裏には、哀しい人間の闇の心。自然を植物を愛したがゆえに、自らの命を絶った青年。その残された恋人。そして青年の意志を継ぐ禁断の研究という、いかにもというアイテムをきちんとまとめて怪奇大作戦らしさを醸し出してくれてます、中田監督。
小さな手がかりを積み重ねて、事件の真相に迫っていく牧は、常に事件を客観的に見ようという姿勢、斜に構えた分析でいながら、知らず知らずの間に、事件を巻き起こした人の心の闇の部分に触れてしまうと。これが怪奇大作戦の魅力なのでしょうな。事件の事象は科学で解決できるが、それを日宇来起こしたものの闇の部分は、結局は解決することは出来ない。
今回も非常に面白かった。このシリーズ、3本ともちゃんとバリエーションを散らしてくれているし、キャストは豪華だし。飽きがありませんな。木村多江は、こういう薄幸な役やらせたら日本一の女優だわ。こういう人がゲストで来ると、メインキャストとの絡みが面白い。
あー、このシリーズ3本だけで終わるのはもったいない。レギュラー化して欲しいなぁ。クールごとに3本オンエアとかでよいので。熱望します。