仮面ライダー555 「第1話」

ゴーゴーファイブかい、と思わず突っ込みを入れたくなるようなタイトルだったり。でも、これで“ファイズ”と読むと。
さて、平成仮面ライダーも第4弾となりまして、毎年仮面ライダーという定義や枠に挑戦し続けているような、広がりをもった世界観をみせてくれてるわけで。
で、「555」である。なんというか、「クウガ」、「アギト」、「龍騎」とは全くトーンの違う感じですな。前3作のライダーはいづれも古代のパワーとか神(みたいな梵字くんの)力とかミラーワールドとか、その力は神秘的なものだったんだが、今回はもっとSF風な設定のようで。
さて、第1話はファーストエピソードの前半ということで、なんだかよくわからないままにストーリーは進む。ちなみにMAXは全然事前の知識を入れてなかったので、木場勇治が主人公かと思って途中まで見てたりして(笑)。その一度死んだ男、木場勇治がオルフェノクに変わっていく過程と、乾巧が偶然ファイズドライバーを装着して555になるハナシが並行して描かれてるのがオモシロイね。
木場はこれからもずっとストーリーに絡んでくるのでしょう。敵側、怪人側の“事情”を主人公と同列に描いていくという試みは楽しみである。対比する主人公である乾巧はまだ名前さえも出てこないし、何者かもよくわからんし。しかも555とは全然関係無さそうだし。
で、SMART BRAINのアタッシュケースを運んでる真理だが、その目的や背後関係とかも語られない。その語られないままにオルフェノクに狙われる第1話なのだなー。しかし、オートバイ乗りってツーリング先で女性のバイク乗り見ると、必ず声かけてるってイメージなのかナァ(笑)。まぁ、あまり否定はせんけどさ。予告編でさんざんやってた「変身!」は、やっぱそういうことか。ライダー史2番目の女性ライダー誕生かとちょっとだけ期待したのにね。
さて、555は最初デザイン見た時はちょっと驚いたけど、龍騎ほどのショックではなかったね。ライダーらしい。というよりは、メタルヒーロー系のデザインだね、顔以外は。変身するとラインが体に伸びていく「トロン」ぽい処理もいいね。で、実際に動いてるところは、ヒーロー然としていて、なかなかのカッコよさ。戦闘はまだこれから隠し玉がいくつも出てくるんだろうけど、また乾巧がまだ慣れてないという設定なのかもしれないけど、控えめです。必殺のキックもこれまた控えめで。威力は充分のようだけれど。
しかし、特撮、というかCG処理の技術って上がってるよなー。テレビのレベルとしては最高でしょうね、今、このライダーシリーズが。もちろん、第1話だから、かもしれんけど。
さて、今回は顔見世みたいなもので、ストーリー的にはいよいよ次回から語られていくんだろうね。まずは、第1話、楽しませてくれました。