MM9-MONSTER MAGNITUDE- #1

あの山本弘の傑作、MM9がついにドラマ化、である。「怪獣」が自然災害として存在する世界。原作ではその生物的にはありえない怪獣というものの存在する原理や、もちろん、怪獣作品に対するオマージュ、さらには話が進むにつれてわかっていく、我々の住むこの世界との関連性など、広がり感がありSF小説としてはまさに傑作であった。
さて、それをドラマ化ということで、より気特対のメンバーを普通の公務員として捉え、人間ドラマとして描こうということなのだろう、一話目を観る限りではそういう風に受け取れた。リアリティのある怪獣ドラマである。本編には「M」と呼称される怪獣は、今回は登場しなかったが、それが存在した”痕跡”や”卵”を日常の風景の中に置くことで、よりリアリティが増していると言えるだろう。
原作で主役だった灰田は脇に回り、ドラマオリジナルキャラである朏 万里と藤澤 さくらが狂言回し。ナレーションは石坂浩二というあたりは、原作を読んでいるとさらにニヤリとさせられるところ。灰田役には「怪奇大家族」での好演が個人的には印象的だった高橋一生だったりしてウレシイ。
さてこれから1クール、樋口総監督と伊藤脚本という平成ガメラコンビのお手並みを、たっぷりと楽しませてもらおうか。

トクサツMM9

Posted by MAX