Dream Fighter
武道館でのライブ、そしておそらく紅白にも出演間違いないであろうPerfume。彼女らの夢がふたつとも今年叶ってしまうことになる。これがPerfumeの頂点なのだろうか。答えは、否、である。
この「Dream Fighter」が武道館で初披露されたのには、大きな意味がある。この曲で、まだまだ“最高を求めて終わりのない旅をする”途中なのだ、ということを強く訴えたわけだ。中田ヤスタカはこの曲の録音時に、彼女たちに感情を込めて力強く歌うことを求めたという。「リニアモーターガール」以来、力を抜いて感情を込めずに歌うよう指示されてきた。しかし、この曲は違う。中田ヤスタカもまた、最高を求める旅の途中であり、Perfumeにとっても大きなターニングポイントとなるであろう曲、と位置づけているのかもしれない。
このストレートな応援歌は、中田ヤスタカからPerfumeに向けて、Perfumeから我々に向けて、そしてわれわれからPerfumeに向けての、応援歌だ。これは現時点でのPerfumeのベストチューンと言えよう、間違いなく。
夢に向かって戦い続ける「Dream Fighter」の“最高”はまだずっと先なのだ。
カップリングの「願い」は、しっとりとした優しい曲。寒いこの時期に聴くと、じんわりと心に沁みてくる、こちらも名曲だ。