エコエコアザラク ~眼~ 「Night 10 流転」

1年間の記憶を失ったミサ。失踪した女子高生千砂。このふたりの関係がついに明らかになった。それは1年前の陰惨な事件に端を欲する。ひとりの少女の死、ここから眼にまつわる一連の事件が始まったのだろう。


親から、いやこの世の誰からも愛情を受けていない少年。彼が、この世でたったひとり、愛した少女。愛してくれていると感じた少女。だが、それは単なる思い込みであり。彼女が元々持っていた“視える”力への恐れか、それまでの一方的な思いのベクトルは、ここで完全に180度逆転する。少年は壊れたのか、いや元々壊れていたのか。
千砂は岸田に殺害される。肉体を持たぬ黒井ミサが見つめる前で。そして、殺されてもなお千砂の肉体は生を求める。そこに、哀れさを感じたミサは、その肉体を借りて復活する。が、火を放たれて骨だけとなった肉体が、地中で元に戻るまで1年を費やした…。
こうして、ミサは再び千砂の姿形を借りて地上に降り立ったのだった。肉体を持たないミサは、あのトレードマークのセーラー服だった。なるほど。本来なら、顔も千砂の顔というのはおかしいかと思うが、これは演出上そうなったのかな。亮子には別人と言われていたのだが。
魔女はなぜ復活したか。それはいまだ明確には語られていない。