ウルトラマンネクサス 「Episode 01 夜襲 - ナイトレイド -」

コスモスから2年、またウルトラマンが帰ってきた。今度のウルトラマンはネクサス。
円谷プロはNプロジェクトとして今までのウルトラマンとは一新を画したデザインのウルトラマンを打ち出してきている。まずはネオ。これはステージや誌面での登場のみであった。しかしそのデザインには皆驚かされたはず。これがウルトラマンなのか?次が今年年末公開の劇場版「ULTRAMAN」ネクスト。そしてテレビシリーズのネクスト。
これまでのウルトラマンシリーズとは違い、変身する人間が防衛隊隊員では(今のところ)ない、複数の人物が変身できる(「仮面ライダー555」?)などという点が目新しい。どうやら、物語には様々な謎があり、それが回を追って段々と明らかにされて行くという大河的なストーリー運びも平成ライダーの影響かもしれない。またコスモスとはうって変わってのハードなSF設定。人を襲う異生獣(スペースビースト)に対しては、容赦ない攻撃がなされる。
全体的にダークなトーンが、より年齢の高い視聴者層に対してもアピールしていこうという意識の現われだろう。本格派空想特撮シリーズという趣がなかなかよい。


世界各地に出現する異生獣(スペースビースト)による事件。このスペースビーストのデザインはなかなかにグロい感じ。フルCGで描かれた怪物は、怪物であって怪獣ではないのだが。このビーストによる事件を人知れず解決するのが、TLT所属のナイトレイダー。こういった事件が一般の人に知られることなく、またこの組織も公にされていない極秘機関であるという設定が、なんとも面白いですな。ナイトレイダーの装備もリアリティあるしね。コスチュームも地味だし。
ヘルメットは、このルーフ ボクサーをそのまんま使ってますな。これは「仮面ライダーアギトスペシャル」に京本正樹氏がゲスト出演した際に被ってました。MAXもこれ、欲しいと思ってたんだよねぇ。
さて、主人公の孤門一輝。レスキュー隊員ながら、過去に任務に失敗したというトラウマを持っている。それに、かわゆい彼女もいる。まぁ、普通の青年。普通は、第1話でこういう青年が事件に巻き込まれて、ヒーローに変身することになったりするわけだが、このオハナシでは謎の組織TLTに拉致されて強制身体検査を受けさせられる。でもって、ナイトレイダーの隊員に選ばれると。堀内正美氏演じる松永がいいですなぁ。
孤門が命じられた任地に着く途中で、スペースビーストに襲われる。まぁここが運命の糸が絡んでのドラマというわけです。でもって、冒頭にホントにチラッと出てきた謎の男、姫矢准が登場。手にしているのはエボルトラスター。これがネクサスの変身アイテム。ついにネクサスの目覚めのときが来たらしい…。
ビーストに襲われて危機一髪の一輝。だが、銀色の巨人の拳がビーストを叩き潰す。ネクサスを目の前にして唖然とする一輝。そりゃビーストだの巨人だの、こんなものが目の前に現れたらビックリですな。
現場に駆けつけたナイトレイダー。そこには立ち尽くす一輝。ネクサスの姿はそこにはもうない。
第1話ということで、思いっきり詰め込んでますな。情報過多かも。もちろん、今後色々と劇中で語られていくのでしょう。しかし、ネクサスがホントに一瞬しか出ないところがいいっ。今後に期待感持たせる出し方じゃないの。まだまだこれからと。いやー、楽しみ。ハードなトーンもMAX好み。けど、この時間帯でコレ、大丈夫だろうか…と、ちと不安になったりもするのだが。
内容的には充分に大人も楽しめるレベルに達している、今のところ。このレベルでいって欲しいですな。