桜子の手術
数週間前から桜子の様子がおかしかった。しきりに陰部を舐める。見ると、水のような膿のようなものがだらだらと出ている。これがなかなか止まらない。色々と調べてみると、どうやら子宮閉塞症の症状のよう。子宮に水が溜まり、お腹が膨らんで、放っておくと命に関わる病気だ。
桜子はとても神経質な子で、以前避妊手術を受けさせようとしたが、結局断念したこともある。しかしながら、これは命に関わることなので、早く手術を受けさせようと、かかりつけの八千代動物病院に相談。こういう子であることは獣医さんたちも知っているので、手術日を一応13日と決めて、連れてこられる時に連れてきてくださいと言われる。
13日は、お盆で元々平塚の実家に帰る予定だったが、急遽変更である。
そして13日。前日から虎千代を実験台に入念にリハーサル。オスの虎千代は何をしても動じることなく、ネットに入れられてもほぼ無反応。これを何度か繰り返して、本番に臨む。リハーサルが功を奏し、うまいことネットに入れる。
暴れないようその上からタオルを被せ抱きかかえていると、虎千代が私の顔を見て鳴きながら、前足でしきりに腕を叩くのだ。怖くて鳴いている桜子を心配して、離せ、といっているのだ。さすがは虎千代、普段はのんびりしているが、やはりオスである。しっかりと自分のファミリーを護ろうとするその姿は、雄々しく頼もしい。
これはいじめているじゃなくて、病院に行くんだよと、言い聞かせるが、まぁそんな事情はわからないだろう。結局玄関迄ついてきて、ずっと抗議の声をあげていたのだった。
病院に桜子を預けると、特にできることはない。家に戻り、平塚の実家に行くことにする。お寺の住職がお経を上げにくるので、それに間に合うように家を出る。そして、またトンボ帰りで戻る。往復で約5時間位。
戻る途中で、桜子の経過について、カミさんからメールで連絡。エコー検査の結果、やはり子宮閉塞症だったため、予定通りに手術。子宮と卵巣を除去する。普通の避妊手術では卵巣を取るだけだが、今回は子宮も取るため、傷口は大きくなる。
幸い手術は順調で、麻酔の醒めも問題なし。後は翌日14日の朝に引き取りに行くだけ。しかしながら、神経質な子なので、病院で一晩過ごせるのか、非常に心配だった。
14日の朝イチで引き取る。
家に戻るとさすがにおどおどはしていたが、思った程のメンタル的な落ち込みはないようで、ただ身体がうまくうごかないことが焦れったい様子。傷口を舐めたりしないよう、術後着を着ているのだが、これが着慣れないせいか、上手く歩けない。しかし、思ったよりも元気なので、ホント安心した。もちろん疲れていて、また身体も本調子ではないので、ベッドの下など狭いところに入り込んで寝ている時間が長い。このまま少なくとも数日は、目を離さずに様子を見なければ。
取り合えずひと安心。よく頑張ったね。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません