ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国
いい映画です、これ。観終わった後、良かったなぁと思える映画。円谷イズムはちゃんと継承されているな。
「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」からの因縁、ベルアルがまた登場。ウルトラマンベルアルではなく、カイザーベルアルとして、ですな、これはとても良い敵役だなぁ。いかにも悪そう。しかもその出自が身内というところで、光の国としては常に看過できないということになる。
さて今回は別の宇宙に行くと。多元宇宙とウルトラシリーズは、切っても切れません。別宇宙なので、何でもありってわけじゃないけど、ウルトラ戦士以外のヒーローがついに登場。グレンファイヤー、ミラーナイト、そしてジャンボット。えぇ、あのヒーロー達が帰ってきたわけです、ついに。40年弱の年月を経て。ここに銀河連邦の構想がついに映像化。さすがはウルトラマンシリーズ45周年記念作品です。しかし45周年ねぇ。MAXは齢48ですので、まさにウルトラマンとともに育った世代なのだよな。ファイヤーマンもミラーマンもジャンボーグAも全てどっぷりと浸かった小学生時代を送っているわけで。そういう意味では、この作品は40代のお父さん達に観て欲しいなぁ。グレンやナイトが登場するシーンでは、あの過去の作品のテーマをモチーフにした曲が流れて、思わず目頭が熱くなりましたよ。うん、素晴らしい。
ゼロは今回初めて人間体に。ウルトラマン同様、長く活動できない太陽のもと、誰かの身体を借りなきゃならないという設定。活動時間も短い。という制約をちゃんとやってくれてるのはいいねぇ。劇場版のウルトラマンって、結構長く戦ってるので…3分以上経ってるだろって突っ込み入れたくなるくらいね(笑)。
さて、セブンとゼロの親子共闘とか、ウルトラブレスレットをジャックに託した時のようにセブンがゼロに託すところとか、メビウスのキャストがカメオ出演してるとか、ノアの神とバラージという符号であったりとか、MJ号そっくりの戦艦がさりげなく登場してたりとか、まー細かくニヤリとさせられる仕込みがたっぷり詰まってますな、前述の各ヒーローのテーマ曲も然りですが。そういう意味ではとっても楽しい映画でもあります。
そして、ネオも登場しちゃったからね。ネクサスの最終形態だったネオをここでも出すということでネクサスと光の国も繋がったことになるのかな。
色んなものをたっぷりと詰め込んで、それをテンポ良く観せていくアベ監督の演出はいいですな。冗長さがなくて。ちょっと早すぎるくらいがいいのかも。そして、観終わった後の気持ちよさ、円谷的な心地よさを残させるのはさすがです。
さて、ウルトラマンシリーズ45周年記念作品はまだ第2弾があるようだけど、ぜひこのウルティメイトフォースゼロの活躍するオハナシが観たい!それぞれが主役張れるくらいの強烈なキャラクターがどう絡んでいくのか、そんな期待をしちゃいます。
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「ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国」 10松竹 監督:アベユーイチ 脚本:アベユーイチ CAST:小柳友、濱田龍臣、土屋太鳳 他
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