劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト

いやー、面白かった。
この映画って、基本的に現状のテレビシリーズを現時点まで見てる人が対象なんだよね。だから、余計なキャラクタ紹介に時間を取ったりしないで、もうスパスパとストーリーの中に引きずりこんでしまえるわけだ。テンポのいい演出である。
「遠くない未来、どこかの国─。世界は人類の進化形「オルフェノク」によって支配されていた」。ってテロップだけでもういいわけよ。あぁ、今のテレビシリーズの世界が進んで、オルフェノクが勝っちゃってるわけだと。それじゃ、登場人物たちはどうしてるかというと。真理、啓太郎はレジスタンス。雅人はカイザとして傲慢な態度で戦っている。勇治、直也、結花は人間に味方するオルフェノクとしてスマートブレインと戦っている…。そして、残されたわずかな人類は、救世主であるファイズの帰還を待っている…。
そんなところからストーリーが転がり始めるのだな。なぜか頭部だけになってしまった村上は、仮面ライダーサイガと1万人のライオトルーパーで人類殲滅を図る。この劇場版新ライダーサイガがまた強いのね。謎の青年レオが変身するんだけど。普段は英語だけど、「変身」だけは日本語。これ、やはり基本なんで。さすがのカイザも倒されちゃうなんて。あぁ灰になる雅人、見たくなかったかもしれん。まl、あ嫌な奴ではあったけど、灰になっちゃうとはねぇ…とほほ。真理を守るために、彼なりに頑張ってはいたのにさ。ところで、灰になるということは、オルフェノクじゃなかったってことですな。
そして、“仮面”舞踏会のシーンがまたいいんだよね。廃墟の中でふたりだけ、その正体に気づかず踊る巧と真理。そして、それを影から見ているミナ。(いやぁ、大きくなったねぇ、この子)巧い展開だ。
泣かされたのはやっぱ結花の臨終シーンでしょう。言葉とは裏腹の行動をつい取ってしまう直也。しかし、その直也は結花の死に際し、お前が好きだったんだと告白する。最後の息で結花は言う。馬鹿、知ってたわよ…。あー、たまらないねぇ、この台詞が。ジーンときました。
クライマックスはスマートブレインのスタジアム。捕らえられた真理を取り返しにくるのは、やはり巧。人類の救世主であるファイズ。いや、そのファイズは救世主ではないのか。サイガを相手に苦戦するが…。アクセルフォームが、強敵を倒す。だが、さらなる帝王のベルトを持つ最後の強敵が登場。それは、直也、結花を失いマインドコントロールされてしまった勇治である!彼がオーガに変身!する。うぉっ、勇治が!さらにさらに。ピンチの巧の体がなんとなんと!ウルフオルフェノクに変化!!!!!!おぉ!!!!!そうか、やっぱそうなのかよ!!!!!これにはさすがに、真理も驚愕!!!!!いや観ているこっちも驚愕のシーン。そうか、やはり巧はオルフェノクであったか…。そんな絶対的な危機の中…巧は真理に問う。「何だっけ?救世主は何するんだっけ?」そう、やはり巧は自分が救世主であると。それを自らに納得させるよう、真理に問いかけてるわけだ。そしてついに出ましたブラスターフォーム。
いやー、凄い凄い凄い。一気呵成に見せるこのクライマックス。まさにエンターテイメントムービーじゃないの。ホントに凄い。面白い。これぞヒーローって感じ。テレビシリーズが今後どんな展開になっていくのかはわからないけれど、この劇場版はこれでもの凄く楽しめる作品となっているね。MAX、大満足である。
ラストシーン、真理と手を繋ぎ戦場を去る巧。その後姿に、人類の希望が託されている…。

「劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト」 03 東映 監督:田崎竜太 脚本:井上敏樹 CAST:半田健人、芳賀優里亜、黒川芽以、速水もこみち、溝呂木賢、村上幸平、泉政行、加藤美佳、唐橋充 他