怪奇大作戦 -ミステリー・ファイル- 第4話「深淵を覗く者」
犯罪の暗い闇を覗いてしまった者、その犯罪の目的が人間の感情によって起こされたわけなく純粋に事象の結果を求めるものであったとしたならば、その事象を追い求めるものもまた、事象を引き起こした者と同じ深淵の縁に立つこととなる。牧の研究者、探求者としての部分は、それが純粋なものであればあるほど危うい。彼を犯罪者と一線を引くものはなんなのか。倫理であったりモラルであったり。いや、そんなものは純粋な探求者には関係ないのか。結果としてたまたま犯罪を起こしていないだけで、牧は自分自身が既にそちら側にいると言うことを自覚していたのか。
というわけでラストに重たい話が来ました。今回の事件の犯人、誰かもわからないし、動機も無い。まさに純粋な殺人。深淵を覗いたのは犯人か、牧か。そして、これからも深淵を覗く者は後を絶たないということか。
今回のシリーズ、キャスティングもよく、できればシリーズ化してもらいたいところだなぁ。こういうカタチでもいいので、半年に一度とかね。NHKならやってくれるんじゃなかろうか…。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません