仮面ライダーオーズ 第48話「明日のメダルとパンツと掴む腕」
真木の望む終末は、結局訪れることなく。アンクの力、命を得たタジャドルコンボの前に、グリード化した真木は倒れる。そして人はその欲望がある限り、前に進んでいく。
最終回、凝縮された30分だった。
欲望の器として、大量のセルメダルを溜め込んだ映司 。10個目のメダルでタトバコンボとなった映司 の前には、アンクが舞い戻り。
比奈、アンク、映司 。このトライアングルをずっとキープすることはできない。比奈の望みはかなえられることはない。しかし。しかしながら、映司 もアンクもそれぞれが望むものは手に入れることができた。はず。
暴走するウヴァを使って終末を向かい入れんとする真木。それを止めるのは映司 、そしてアンク。足りない最期のメダルひとつは、アンクそのもの。アンクとともにタジャドルコンボに変身。その変身ボイスはアンクの声そのもので。映司 とアンク、二人で一人の仮面ライダー。アンクも仮面ライダーになったのだ。
アンクは映司 と出会うことで、人の命を得るという欲望を満たすことが叶った。そして映司 は「どこまでも届く俺の腕」を手に入れた。いや手に入れていたのだよ、既に。自分に向かって差し出された腕を掴めば、それで叶うことだった。互いの欲望は、それで満たされて。アンクは…、消えた。
いやー、いい最終回でした。やはり、アンクはああいう形で消えるしかなかったでしょう。安易に残して、この関係が永遠に続く、みたいなことはしない方が良かった。ダブル」とはフォーマットが大きく違っているからね、そういうことでしょう。
それぞれのキャラクターのその後も楽しく。鴻上と里中。結局鴻上は世界に終末を止めるために、メダルに関わっていたのか。まぁ相変わらずだし。後藤は刑事に戻り、伊達も医師として活躍し、クスクシエは変わらず。比奈は学校に戻り、兄とともに幸せそう。そして映司 は。
映司 はまた旅を続ける。これまではパンツしか持っていなかった。そんな彼が、今は明日のメダルと掴む腕も持っている。アンクの割れたメダル。これが明日に繋がるのだ。
余韻を残して、爽やかな気持ちになった。いい最終回でした。オーズ、楽しかった。
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