ヤーンの御心のままに

作家の栗本薫さん死去=100巻超す「グイン・サーガ」が人気
 SF、ミステリー、時代小説、評論など多彩な分野で活躍した作家の栗本薫(くりもと・かおる、評論家名は中島梓=なかじま・あずさ=、本名今岡純代=いまおか・すみよ)さんが26日午後7時18分、膵臓(すいぞう)がんのため東京都品川区の病院で死去した。56歳だった。

高校2年だった当時、SF雑誌月刊スターログを、それこそ隅から隅まで愛読していた。なかでも中島梓のコラムは大好きで、そこで紹介されたハワードの「コナン」シリーズ、ラブクラフトの「クトゥルー神話」など、初めて知る作品群を読み漁っていた。そんなおり、彼女の別名である栗本薫名義でヒロイックファンタジーが刊行されることを、スターログの新作紹介コーナーで知る。「豹頭の仮面」である。かくして、「グイン・サーガ」との長い長いつきあいが始まった。ウチにあるグイン・サーガは、すべて初版本だ。
長く読み続けるほどに、グインやイシュトバーン、リンダにナリス、スカール、ヴァレリウスなどの登場人物は、血肉を備えた実在のようにも思え。ページを開けば、いつでも彼らの冒険の世界に没入することが出来た。
しかし、もう新しい冒険を読むことは出来ない。
「魔界水滸伝」、「バサラ」、「トワイライト・サーガ」等々、そしてもちろん「グイン・サーガ」。栗本氏は多くの物語で私たちを楽しませてくれました。
心からお悔やみ申し上げます。

ツレヅレ

Posted by MAX