見送る
ここ何年かは、どちらかというと母親との折り合いは悪かった。独居している際は、部屋の中が散らかっていたり、期限切れの食べ物が冷蔵庫に残っていたり、そういったところが目について合うたびに文句を言っていた。まぁそれは認知症の初期段階だったのだが。また、2018年に老人ホームに入れる際も大揉めだった。心底疲弊した。
そんな母親が昨晩息を引き取った。
コロナ禍の老人ホームでは、つきっきりで看取るということは叶わなかった。本来なら外来者の面会ができないところを特別に許可をもらって、2日前と亡くなる数時間前には直接顔を見ることができた。もうほとんど意識はなかったが、特にどこが痛いとか苦しいとか、そういったことは一切ないようだった。ただ穏やかにその生命の灯火が燃え尽きたということだろう。
先に書いたように、母親との関係はあまり良くなかったかもしれない、が、逆に色々なことを教えてもらったと思う。人生を仕舞うにあたって何が必要なのか、どうあるべきなのか。そういったことを否が応にも考えさせられた。もちろん自分を産んでくれたこと、愛情を持って育ててくれたこと、全てに感謝している。
今頃は先に旅立った父親と再開している頃だろうか。その魂の永遠に安からんことを祈ります。
葬儀社との打ち合わせ、住職との打ち合わせ、そして老人ホームの解約、市役所での諸手続きなどなどまだまだやることはたくさんあるので、ここはまだがんばらなければ。
葬儀は24日。喪主を勤める。小さな家族葬ではあるが、きちんと見送る。
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