2007年04月22日

怪奇大作戦セカンドファイル 「人喰い樹」

今回はホラーテイスト。人間が植物に蝕まれていくシーンはホラーっけたっぷりの演出。さすが中田監督ですな。
とはいえ、その事件の裏には、哀しい人間の闇の心。自然を植物を愛したがゆえに、自らの命を絶った青年。その残された恋人。そして青年の意志を継ぐ禁断の研究という、いかにもというアイテムをきちんとまとめて怪奇大作戦らしさを醸し出してくれてます、中田監督。
小さな手がかりを積み重ねて、事件の真相に迫っていく牧は、常に事件を客観的に見ようという姿勢、斜に構えた分析でいながら、知らず知らずの間に、事件を巻き起こした人の心の闇の部分に触れてしまうと。これが怪奇大作戦の魅力なのでしょうな。事件の事象は科学で解決できるが、それを日宇来起こしたものの闇の部分は、結局は解決することは出来ない。
今回も非常に面白かった。このシリーズ、3本ともちゃんとバリエーションを散らしてくれているし、キャストは豪華だし。飽きがありませんな。木村多江は、こういう薄幸な役やらせたら日本一の女優だわ。こういう人がゲストで来ると、メインキャストとの絡みが面白い。
あー、このシリーズ3本だけで終わるのはもったいない。レギュラー化して欲しいなぁ。クールごとに3本オンエアとかでよいので。熱望します。

2007年04月14日

怪奇大作戦セカンドファイル 「昭和幻燈小路」

本来ならば、実相寺昭雄氏が監督していたはずのエピソード。
怪奇大作戦版「ALWAYS三丁目の夕日」というか。昭和30年代~40年代ノスタルジックを前面に押し出した演出である。この時代はMAXにとっては、少年時代の思い出。まさにオリジナルの「怪奇大作戦」がオンエアされていた時代である。
この時代への回帰を強く願う者がいたとしたら。その思いは尋常なものではなく、命尽きんとする最後の時に、思い出が現実とすり替わるくらいの強い思いであるとしたら。その思いは周りをも巻き込み、157人もの人が別次元へと姿を消した。SRIの牧、三沢、野村ともども。
かつて亡くした愛娘への強い思いは、現実を非現実へと変えてしまうのか。いや、これは異常な脳波によって引き起こされた電磁波が、時空を歪めたのだと。SRIといての公式な見解はそういうことだろう。
だが、牧はそれでは割り切れぬ思いを持っているはず。その異空間の中で遭遇した父親との思い出。チンチン電車の鐘の音。これは電磁波の影響で説明がつくのか。
老人の、その思い。胸が苦しくなる哀しみである。
今回も骨太で見応えのあるドラマ。清水紘治氏が演じる老人が、本当に悲しい。堀内正美氏、実相寺昭雄夫人の原知佐子氏の客演も見逃せないところだ。

2007年04月08日

怪奇大作戦セカンドファイル 「ゼウスの銃爪」

みたび怪奇大作戦が我々の面前に。
パイロット版として制作された2004年に人知れずオンエアされた「怪奇事件特捜チーム S・R・I」とは違い、今回は初作のリメイクとなる。従って、キャラクターはそのまま。もちろん、多少アレンジは加えられているが。沈着冷静な科学者牧史郎、岸田森の当たり役と言えるこの役は、西島秀俊。熱血漢の三沢京助(助さん)には、勝呂誉からココリコの田中直樹が。おっちょこちょいの最年少メンバー野村(ノム)には、松山省二から青山"マックス”草太に。SRIの紅一点さおり役は、小橋玲子から美波に。SRI所長の的矢には、原保美から岸部一徳が。そして町田警部役は、小林昭二から実相寺組の寺田農が演じる。このキャスティングを見ても、かなりの力のいれ具合がわかろうというものだ。
謎の人体発火現象。群衆の目前で突如燃え上がる人体。怪奇な事件も、実は高度な科学によって生み出された兵器によるもの。問題はそれを操る者、つまりゼウスの銃爪に指をかける者。
心の底の暗闇は、肉親にも理解することは出来ない。いや、肉親だからこそ、その闇に気がつかないのかも知れない。そんな闇が引き起こす事件は、たとえその行動によって救われる者がいたとしても、一方で新たな心の闇を生み出すことになるのだ。
牧はそんな闇の連鎖を断ち切ることができたのだろうか。
前述したように、キャスティングは文句なし。脚本もまずまず。特撮も良く。骨太の特撮ドラマとなっている。オープニングのテーマで、ちょいと泣けましたぜ。

2004年10月09日

怪奇事件特捜チーム S・R・I 「嗤う火だるま男」

人知れず、ひっそりとオンエアされておりました、怪奇大作戦のリメイク。いや、リメイクじゃないな、続編です。
あれから35年。SRIは数々の怪奇な事件を解決し、いまでは10ヶ国に進出するほどに。的矢初代所長も写真で出演おりました。現在は寺田農演じる山本所長の下、ふたりの捜査員、沢村一樹演じる郷田健と緒川たまき演じる片桐すずが怪奇事件の解決に日夜活躍している。という設定。この緒川たまきがいいですなぁ。知的でセクシーで。スーツが似合いますな、とても。そのスーツ姿がたまらなくいいです。こういうコンビって「Xファイル」然り「BLACK OUT」然りなんですが、緒川たまきのハマり方はダントツかもしれんです。それに、コンピュータシステムのいわゆるコンパニオン、CGキャラのSR1(ワン)くんも忘れちゃいけません。すずが現場から送ってくるデータを元にアナライズしたりデータベース照会したりと、便利なヤツ。
さて、彼らが今回挑むのは、火だるま髑髏の幽霊出現という怪奇事件である。。

SRIはあの35年前の時と捜査のスタンスは変わっていない。現場に赴き、丹念に科学調査を行なう。そこに残された、わずかな犯罪の痕跡から冷静に事件を追う。っていうのがやはりいいですなぁ。そのあたりはキャストは大きく変わっていながらも、上原正三氏の脚本が“怪奇大作戦らしさ”みたいなものをハズさずにきっちりと描いていくれる。
火だるま髑髏の幽霊という多少のレトロ感もある怪奇現象が、実は科学の力を使って起こされた犯罪であり、しかもその背景には人間の心の襞、あるいは闇に取り込まれた心がある。科学によって引き起こされ、科学によって解決された事件。しかし、その事件を起こす人間の心は、科学では決して解明できない部分なのだ。
この火だるま髑髏事件も、悲しい心が起こしたもの。そして、その結末もまたハッピーエンドではない。SRIの科学の力をもってしても踏み込めない部分がある。それをこの「怪奇大作戦」では訴えんとしているのであろう。
脚本、上原正三。監督、服部光則氏。キャストは前述の通り。SRIのメンバーが3人だけというのはちょっとさびしいところだが、パイロット版だけにそのあたりはしかたのないところか。火だるま髑髏の描写などは、押さえ気味のCGが良い効果をあげていた。また、宮川“数学”一郎太氏の好演も光るところ。これをシリーズで見たいものだなぁ、ぜひとも。
オンエア後の、円谷粲氏、実相寺昭雄氏、上原正三氏の対談も興味深く。あぁ、この人たち、好きなのだなぁと、改めて認識を強く持ったわけです。

2004年10月04日

平成版怪奇大作戦オンエア

上記の通り、斉藤さんの情報によると、BSフジで単発の怪奇大作戦のリメイクパイロット版がオンエアされたらしい。
幸いなことに再放送は4日深夜。5日深夜零時からオンエアされるとのこと。上原正三氏の脚本のドラマ化ということで、これは期待。