「恋」というものに踊らされてしまう人って少なくない。それが本物の恋ではなく偽りの恋であったとき、そこに悲劇が往々として生まれる。そんな悲しい話が、今回のエピソードである。
子供のいない夫婦。実は夫には愛人がいる。しかもその愛人、男だと。結婚は偽装であった。そして、妻は子供をなし家名を継ぐために嫁がされたただの道具。さらには、子供をつくるために、人工授精をしろと迫られる。東ちずる演じるそんな35歳の主婦が、いわゆる出会い系にハマってしまうのは、無理もないことかもしれない。
だが、そこで出会った男が悪かった。誠実で優しい大学生…に見えたのだが、実は出会い系で金持ちマダムを漁るような男。いやぁ、須賀貴匡くん、久しぶりだねぇ。ヒモ男ぶりがなかなかの好演ですなぁ。龍騎の頃に比べると、大分いい感じになってきたんじゃないの、男っぽくなったみたい。
でもね、所詮は出会い系で知り合った、年の差のある男女。本気になるほうが、逆におかしいとも考えられる。須賀くん演じる合田の言うことも否定しきれない。だが、それを本当の恋と勘違いした30代半ばの主婦にとっては、悲劇以外のなにものでもない。
天国で再生することを一度は決めた彼女だが、結果的には男の本音にかっとなり呪い殺してしまう。皮肉なことに、夫の愛を知ったのは死後であったが、もうどうしようもない。地獄への階段を下りて行く彼女。なんともやりきれないものを感じるが、本当の恋を知ったのだからという彼女には迷いはないのかもしれない。
投稿者 MAX : 2004年02月15日 21:38 | トラックバック