かつてワームに襲われて行方不明になっていた加々美の弟、亮。その亮が加々美の前に現れる。彼は人間なのか、それとも人間に擬態したワームなのか。かつての思い出を語り合う弟に、加々美の心は揺れる。
ワームは人間に擬態するときに、その記憶までも引き継ぐのだという。完全なコピーとなるわけだ。従って、そのコピーしか残っていないとすれば、そしてそのコピーがオリジナルを完全に引き継いでいるとなれば、コピーはもはやオリジナルと言ってもいいのではないか。コピーに対して引き金を引くことはすなわち、コピーだけが持つオリジナルな記憶をもなくすこととなる。
ベルクリケタスワームを目に前に、逡巡する加々美。マスクドフォームに変身する天道だが、あえて戦おうとはしない。決めるのは加々美だ。「カブト、頼む!」加々美の悲痛な叫びで、キャストオフするカブト。このあたりの緊迫した描写、面白かった。そして、怖かった。悲しかった。
雨中のクロックアップは、水滴が空中に停止した状態での戦いとなり、これもCG技術の凄さだなぁと感心ですよ。テレビのレベルじゃぁないもんね、ここまでくると。迫力ある戦闘。そして、天道の抑えたトーンでの「ライダーキック」。これがいい。
ワームのボディスナッチャーな怖さが十分に描かれていたかと思う。ひょっとしたら隣人が、というのも怖いが、自分自身がワームに置き換わっていたらもっと怖いねぇ。