キャンディーズは永遠に(泣)

中学を卒業して高校入学を目前に控えた春の日、キャンディーズは最後のライブを後楽園で行った。

初めて、好きになったアイドル。それがキャンディーズだった。「みごろ!たべごろ!笑いごろ!」が大好きで毎週観ていた。コントに、歌に、真摯に取り組む姿、そして一方でどこにでもいそうな、親しみやすいお姉さん。それがキャンディーズ。まさに、我々”年下の男の子”に取って、憧れの人達だった。解散するというニュースを聞いた時は、それが信じられなかったが、彼女たちが自分で決めた道、その考え方を支持したいという気持ちにすぐ変わった。”微笑みがえし”のシングルをお小遣いで買った。

後楽園での”ファイナルカーニバル”を最後に、彼女たちが一堂に会して我々の前に姿を見せることはなかった。だからこそ、キャンディーズは永遠に存在しうるのだと思う。ラン、ミキ、スー、3人とも芸能界には復帰したが、それはもうキャンディーズではない。女優であり、歌手であり。もちろん、彼女たちへの応援は惜しまなかったが。

田中好子さん、いや、やっぱりスーちゃんだな、スーちゃんが亡くなった。まだ55歳。ガンと戦いながら、女優として確固たるスタンスを築いた。その姿勢の根底には、やはりキャンディーズとして一時代を築いた苦労や努力があるのだろう。しかし、その死は、なかなか受け入れられないなぁ。なんというか、信じたくないというか。ううむ…。しかし、本当なんだよな、事実なんだよな。

こうして自分が10代の頃から好きだったものがひとつひとつ無くなっていくのは、自分がそれだけ年を取ったということか…。

思えば、キャンディーズのマネージャーであった大里洋吉氏は、その解散騒動で渡辺プロを退職し、アミューズを立ち上げる。そのアミューズ所属のPerfumeのファンになったというのは、なんとも不思議な繋がりを感じるね。「君たちは平成のキャンディーズになれ」とPerfumeに言ったとか。キャンディーズが解散しなければ、サザンも福山もPerfumeもなかったかもしれない。

心よりご冥福をお祈りします。

ツレヅレ

Posted by MAX