ウルトラマンメビウス 「エースの願い」

いやいや、今回も良かったね。涙出たですよ。
かつてないほど、人間の醜い部分を見せられるミライ。そうやって人間に対して失望の念を抱かせて、自分の手下にしようというヤプールの卑劣な作戦。また、仲間とも離れているミライに、力はないことをも思い知らされる。
ヤプールの作り出した異次元空間と、月面に分断されたメビウスとGUYS。
これを、かつて戦いの途中で分かれることになってしまった北斗と南夕子になぞらえて。
たとえ離れていても、その心は通じ合う。それが自分の力になるのだと、北斗はミライに伝える。いや、それは北斗が自分に対して言い聞かせているのかも知れない。
そして、人間を信じる気持ちを忘れるなと。
これを伝えて、エースは月面に立つ。夕子への思いを胸に抱き。
いやー、堪らない展開です。これで泣けない奴って一体…と思うくらいでして。夕子の登場は、あれは夕子の実体ではなく、北斗の心の中の夕子なのだろうか。ずっと地球にいられたら、星児さんと一緒にこんな風に歳を重ねていたのかもしれない。と言わせているしね。だが、心のどこかで、北斗と夕子は繋がっているのだ。共に戦った仲間として。
さて、注目はヒルカワ。これがこんなにいいキャラになってくるとはね。おそらく、ミライにとって、もっとも強敵と言えるのではないかな、地球を侵略する宇宙人達よりも。