TOKUSATSU TUREZURE-KUSA 99 MAR.

MAR.6.1999
「ガメラ3 邪神覚醒」

 期待のガメラである。いやぁ、待ちに待った作品だけにウレシイのなんのって、やっと観る事が出来てさ。
 今回のガメラは、「2」のラストで提示された命題「ガメラの敵にはなりたくない」という部分を受け、“ガメラは人類の敵なのか”がひとつのテーマになっている。綾奈のセリフ、「私はガメラを許さない」は、両親をガメラとギャオスの戦いの巻き添えで失った哀しみが、ガメラに対する憎しみに転化して出てきたもの。ギャオスと戦うガメラは周りの事など(あまり)気にせずに、ギャオスの息の根を止めるという目的をひたすら遂行する。これはもう台風や地震などの自然災害と同様。しかしながら、これに巻き込まれた方はたまったものではない。渋谷でギャオスと戦うガメラによって、多くの犠牲者が出る。で、この戦いに巻き込まれた人々が死んでいく様を、実にリアルに描いているのが、この「ガメラ3」のスゴイところ。いわゆる、“掟破り”なのである。
 つまり、ヒーローの戦いの巻き添えで一般市民が死んじゃマズイはずなのに、それをやっちゃってるわけですよ。例えばウルトラマンなんかだってね、戦えば建物が壊れたりするし、その建物の中には逃げ遅れた人がいるかもしれないわけですよ。でも、そのあたりをずっと曖昧にして、日本の特撮ヒーローは戦ってきたわけですな。それをあえてやっちゃったのは、スゴイのである。それで、その事がずっとトラウマになってる綾奈によって、イリスが復活させられてしまうというのも、因果応報なストーリー展開で非常に面白いですねぇ。
 特撮のクオリティは言う事無い。やはり、入魂のミニチュアセットがスゴイ。渋谷の街といい、京都駅といいそれはもう、すごいものですわ。それとやはりカット構成の絶妙さは、特筆すべきだろうな。いかに人の視点から見た怪獣というものを表現するか、それをちゃんと考えての画面作りが行われているわけで。これは、「1」、「2」ともに同じなんだけど、改めて凄さを認識。一つの画面を構成する要素が多過ぎるくらいで、必死に見てないと置いてかれちゃうという気がしますわ。また、ガメラ、イリスともに良く動いてていいですなぁ、着ぐるみは。特にガメラは精悍になってカッコイイのだ。甲羅が別パーツになっていて、動くたびに揺れたりするとこがまた、リアリティを醸し出してるし。一方のイリスは、ちょいと役不足だったかな?レギオンほどの強さは感じられなかった。それにCGの触手の動き、後は山中で綾奈を取り込もうとするCGがいまひとつ。どうしても、違和感を感じてしまうんだよねぇ。
 本編的には、浅黄の出てくる必然性がちょいと希薄な気がする。この「3」だけ観たという人にとっては、浅黄の出現はまったく唐突であったかもしれない。それでなくても朝倉美都と倉田真也が何しに出てきたのかがよくわからなかったわけで。このふたり、何やら奥が深そうながら、あまり行動しないうちにあっさりと死んでしまうのだもの。朝倉はなにか巫女的な能力を持っていたのかもしれないが、説明不足でわかりにくい。また、ラストで綾奈が蘇るのも、ガメラの力によるものらしいのだが、その関係がわかりにくい。まぁ、あおれはやりすぎちゃうとカッコ悪くなってしまうのかもしれないが、もう少し絵的に説明してくれてもよかったと思う。
 一方、やはり長峰はいい。毅然とした態度で事件に臨んでいく、行動力のある素敵な女性である。また、シリーズ通じての出演となった大迫もいいね。最後まで出られなかったのが、やや心残りではあるけれど。また、復活の斉藤審議官がすこぶる怪演。少ない登場ながら、強い印象を与えてくれる。なんかいいひとになってたし。
 最後、ああいう終わり方をするとは思ってもみなかった。日本を目指し襲来する大量に発生したギャオス。そして、右手も失い満身創痍のガメラ。燃え盛る京都の街、空を見上げて咆哮するガメラの孤独な姿。涙である。この後の壮絶な戦いを思うと、ガメラにとって楽な勝利はありえないわけで…。自分の命を懸けて、ガメラは戦う。やはり、ガメラは人類の味方なのだ。センター街で多くの犠牲者を出しながらも、少年の命は救ったし。イリスに取り込まれてしまった綾奈も救った。ガメラはやはり人類の味方なのだ。しかし、その戦いはつねに孤独なのである。
 初日の入りは、大盛況。急遽早朝公開が追加されたおかげで、舞台挨拶を観る事が出来た。樋口特技監督、安藤希、前田愛、中山忍、藤谷文子、山崎千里、金子監督がそれぞれに挨拶を。特に中山忍は感動のあまり声を詰まらせてて、それですかさず隣りの前田愛が手を握ってあげてたのが好印象。ふたりの好感度370%アップ(当社比)であった。樋口特技監督も相変わらずのテンションでよかったぞ。
 後、何回見ようかな。

「ガメラ3 邪神覚醒」 99大映 監督:金子修介 特技監督:樋口真嗣 脚本:伊藤和典・金子修介 出演:中山 忍、前田愛、藤谷文子、安藤希、山咲千里、手塚とおる、蛍雪次郎 他


MAR.6.1999
「ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦」

 昨年の「T&D」に続く、リアルタイムシリーズのウルトラ映画第2弾。スタッフも、前シリーズとほぼ同じである。特に小中和哉監督は、「ゼアス2」、「T&G」、ダイナの初回と最終回というわけで、まさに平成のウルトラ監督とでもいうべき活躍を見せていますな。今回のこの映画は、監督の言う通り子供が見て楽しめるファンタジー映画に仕上がっていると思う。
 世界観の違うティガ、ダイナをガイアと共演させるためには、やはりこういったやり方しかないわけで。これはレギュラーシリーズからは完全に独立した特別版ですな。従って、レギュラーシリーズとの繋がりが全く無く、単独で楽しめる。ネタ的には、なんでも願いをかなえてくれる球といえば、青島(もうすぐ前)都知事がお嫁さんを出現させてしまったウルトラマンのギャンゴのエピソードを思い出す。多元宇宙を旅するというのは、つい先ほど見たばかりの小中和哉監督の「なぞの転校生」なんかでも使われているテーマだったり。子供が憧れるスクリーンのヒーローが、こちら側に来てしまうというのは、「ラスト・アクション・ヒーロー」でもやってるし。そういうありがちな設定を使いながら、レギュラーのシリーズとまったく別のファンタジーとなってるわけだ。
 冒頭からサタンビゾーによって窮地に陥る我夢。いきなりのピンチで手に汗握るかと思いきや、それは勉くんの観るテレビのウルトラマンガイアってわけで。この世界のちょっと気の弱い、だけどウルトラマンが大好きという勉くん。何といっても、この主役(と言ってもいいよね)の濱田岳くんがうまい。こういう芝居のうまい子、良く見つけてくるもんだよねー。完全に我夢を食ってると思うのだけれど。
 この勉くんの願いは我夢に会うこと。それでもって、球の力によりドラマの中の存在である我夢がこの世界に出現してしまうわけですな。多元宇宙の概念は、想像しうる全ての世界は1点に同時に存在するわけだから、本当に我夢がいる世界からこの世界に呼ばれてきちゃうということがあるのかもしれない。そして、それを実現するのが、謎の赤い球。願いをかければなんでも思い通りになるって、そりゃかなり便利なものなんですがね。子供が持つと、ウルトラマン出したり、怪獣出したり。しかもその怪獣が街壊しちゃうんだから、大変なこってす。つまり、この球は人の心の中の欲望を映し出す球なわけで。子供だからああいうもの出してるんだけど、やはり大人が持つとろくなもん出さないかも。青島(もうすぐ前)都知事みたいにね(;^^)。
 こっちの世界にやってきた我夢をめぐる子供たちとの追い駆けっこは、笑わせてくれる。逃げ込んだおもちゃ屋に、自分の顔が印刷されたパッケージに入ったおもちゃがあったりするのも、いいですねぇ。ま、田代まさし出す必要はないけど。  球の効力が切れて、いつもの世界に戻った我夢。どうやら、時空を越えてた間の記憶はないらしいのだが、それを思い出させるのが“ガリバー旅行記”。この小道具の使い方はうまいね。こういう本がキーになって、向こうとこっちの世界が繋がるっていうのは。いかにもファンタジーである。
 時空を超える我夢が乗り込むのが、新メカ“アドベンチャー”である。これも我夢の発明らしいけど、なんかスゴイ。リパルサーリフトはできそうな気がするけど、時空を超えるメカまでねぇ。これまで我夢が作っちゃうのはちょいとやりすぎ、というかご都合かな?しかも、このアドベンチャー、変形して都合よくバトルモードになっちゃうし。無数に存在する多元宇宙の中で、どうやってあの勉くんがいる世界を選択して、行く事が出来たのか。そのあたりの説明は全く無しなんだけど、却ってその方がスッキリしてていいのかもね。
 キングオブモンス、バジリス、スキューラに苦戦するガイア。その頃、勉くんも瓦礫の中の球を取るべく、最大の勇気を奮っていた。このあたりの勉くんがいいんですな。そして、球に願うのは“光”の降臨…。
 ティガ、ダイナの出現は、かなり神々しいイメージ。子供たちを救ったふたりの巨人は、やはりアスカとダイゴだったのかな?それとも、光の巨人そのもの?とにかく、ティガ、ダイナ、そしてガイアが初めて同じ画面に。それぞれが別の場所で戦うというのも、面白い展開である。ガイアは、スプリームバージョンにチェンジし、これまたキングオブモンスを倒す。
 球の精(?)であったリサの望み通り、球自体の消滅を願う勉くん。これで全ては元に戻り、光の巨人も消え、そして我夢も消えていく。あれ?我夢はアドベンチャーで時空を超えてきたんじゃ?球の効力が無くなって、我夢も元の世界に戻れちゃうっていうのは、やや納得行かない感じだが…。
ガイア舞台挨拶 正直言って、「T&D」ほどノレなかったのが残念。もちろん、良質なジュブナイルであることは間違いが無い。親子で見て、十分に楽しめる作品である。
 丸の内松竹の舞台挨拶には、ティガ、ダイナ、ガイア、そして吉岡毅志、橋本愛、濱田岳、斉藤麻衣、小中和哉監督が来てた。濱田くんは、とても元気のいい子で、あの映画の勉くんのイメージそのものと言ったところ。斉藤麻衣は映画のリサよりもはるかに明るくかわいい子でした。うーん、吉岡くんも、あのままだね。
←写真は舞台挨拶の模様です。小さくて、スマン。

「ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦」 99 松竹 監督:小中和哉 脚本:長谷川圭一 出演:吉岡毅志、濱田岳、斉藤麻衣 他


MAR.6.1999
「ウルトラマンガイア」 “決着の日”

脚本:小中千昭 監督:村石宏實 特技:村石宏實

 アグル篇最終回の後篇は、いきなりの新オープニングなのだ。いやもう、我夢はバク転決めてるし。コマンドルームの面々はそれぞれキメカットあるし。そして、ファイターチームは全員出てくるし。この各ファイターチームのエンブレムとバックの処理は燃えるね。各チームをうまいこと表現してて。ここからさらに盛り上がりを見せていくというわけでしょうな。。やはり個人的には、クロウとハーキュリーズのトコがお気に入りなのだ。でも、このオープニングって来週からまた変わるでしょう。ガイアはV2とスプリームバージョンを出さなきゃいけないはずだし。それと、アグルは当面お休みかと…。それにしても、燃えるオープニングですな。
 さて、前回はガイアとアグルがともにフォトンエッジとフォトンクラッシャーを放ったところで終わったんだけど、その少し前から今回は始まるわけ。空に出現したワームホール。それは今までに無い根元的破滅招来体の侵略を予感させる。しかし、まだ、開かない。何を待っているのか、それに気付くのが前線に出た石室コマンダー。さすがに、今回はいつもと違う何かを感じたらしく、ピースキャリーに搭乗していたわけね。もちろん、これは我夢の事も心配しての行動でしょ、もちろん。
 で、フォトンエッジとフォトンクラッシャーがぶつかりあった影響で、すさまじいエネルギーが発生する。このエネルギーの発生をずっと待っていたもの、それが根元的破滅招来体だったわけか。さすがは石室コマンダー。このすさまじいエネルギーによって、変身の解けた藤宮と我夢。それぞれが傷つき倒れる。藤宮はすぐに堤チーフ発見されてしまったのだが、我夢は石室コマンダーに発見され、しかもその発見をコマンダーは堤に教えない。そう、コマンダーは我夢がガイアである事を知っていた。さすがは石室コマンダー。つまり、今回前線に出たのも、ガイア=我夢の身を案じてのことなのだろう。自分が行って守らなければ、我夢の秘密は皆の知るところになってしまう。我夢の怪我の手当てをし、根元的破滅招来体の狙いを我夢に告げるコマンダー。いやー、さすがだ。今回はコマンダーのカッコよさが抜群なのである。
 しかし、早くも折り返しで正体のばれてしまったウルトラマンって過去にいないよねぇ。最終回で、「実は…」っていうのがパターンなんだけれど、こうも明確に知られてしまったという事はない。でも、そういえばコマンダーは早い時期からその正体に気が付いていたのかもしれない。我夢に対しては、ちょっと変わった対応をしていたからね、石室コマンダーは。今回のXIG追放も、我夢が藤宮と接触をしやすいように取った措置だったのだとも考えられるし。これからの我夢と石室コマンダーの関係が楽しみなところである。
 さて、ワームホールからのゾーリック出現に、XIGは全スカイチームを投入。ファルコン、クロウ、ライトニングそれぞれの色が出てきて、大分雰囲気良くなってきたと思う。コマンドルームでのミーティングもなかなか板に付いてるでしょ。ここで、梶尾リーダーが「あいつならどう考えるか…」。皆の想いは同じ。我夢がここにいてくれればという気持ち。追放されてはいるが、やはりXIGにおける我夢の存在は大きかったのだ。いざというとき頼りになる我夢なのだね。梶尾のセリフは非常によかった。
 ファルコン、クロウ、ライトニングは飛び立つ。堤チーフの言う、「できることをやるだけ」のために。たとえ敵がどんなに強大であっても、彼らは常に前に向かって飛んでいくのだろう。
 時を同じくして、光量子コンピュータ“クリシス”が暴走。つまり、全ては根元的破滅招来対が仕組んだ事だったのだ。根源的破滅から地球を護るには人類が不必要であると。藤宮に信じさせたのも。そして、それを信じた藤宮がアグルの力を手にし、ガイアと対立する事も。そして、戦うガイアとアグルのぶつかり合うエネルギーによって、地球にワームホールを開いた事も。
 自分が良かれと信じて行ってきた事が、全て根元的破滅招来体の思い通りに操られていたに過ぎないと言う事を知ってしまった藤宮。哀しみの咆哮。稲森博士が藤宮のために命を落としたのも、全て根元的破滅招来体につけこまれた藤宮の責任なのだ。「信じるものに裏切られた気持ち」を知る者は憐れである。もう、何も救うべきものはない…。
 そしてアグルの光を我夢に与える藤宮。大きな哀しみに打ちのめされ、ゾーリックの吐く炎の中に消えていった藤宮。彼は死んでしまったのか。もうアグルの力を完全に失ってしまったのか。救うべきものは、たくさんあるのだ。自分が愛した地球。自分が持っていた夢。自分が愛した人。それを知る我夢は、藤宮よりも強い。救うべきもののために、我夢はガイア=アグルの光を呼ぶ。  V2からスプリームバージョンへと、新しいガイアが誕生する。新必殺技フォトンストリームによってゾーリックを倒す。この新しい力が地球を救うのだ。スプリームバージョンは体格も良く(中村さんかな?)、どちらかといえばほっそりと女性的であったガイアと差別化されていて力強い。まさに、バージョンアップファイトだ!!  朝焼けの中を飛ぶガイア。この合成はすばらしい。そして、各ファイターチームとのやりとり。これまた、いいのだよ。ガイアもXIGもともに地球を護る仲間なのだ。  これで、ガイアも前半が終わり。ずっと描かれてきたアグルとの確執や謎も一旦すべて解決した。すっごくすっきりとさせてくれたなぁ。やはり、面白いよ、ガイアって。なんとなく、リアルタイムで動いてるイベントってイメージなんだよね、ガイアは。このイベントにノリ切れない人って、結構可哀相ですわ。


MAR.7.1999
「救急戦隊ゴーゴーファイブ」 “爆破された兄弟愛(きずな)”

脚本:武上純希 監督 :渡辺勝也

 いや、なんか今回はみやむーの「あんた、バカぁ?」に尽きるような気もするが…(;^^)
 ま、それはおいといて、兄弟といえば兄弟喧嘩ね。ここんちの長男はどうも自分勝手で面白い。つうか、江戸っ子ってことなんだろうかね。とにかく、一言多くて、人の気持ち踏みにじるような奴。なんだけど、そんなことからっと忘れて仲直りしちゃうわけだな。いやー、突っ走るタイプの長男なんだ、この人は。イカンけどね、あの父にしてこの子ありって感じかな。
 さて、ゴーゴーファイブのハザードスーツって、ゴーグルの中はちゃんとマスクしているのね。レスキュー用の装備がそのまま進化したって感じなんだろうな。それにしちゃ、あのデザインはないと思うが…。だから、変身後でも、役者さんの顔出しが多いのが特長でしょう。いままでにないと思う、こんなに出てくるのって。スーツのアップで素顔が透けるっていうのは、レスキュー装備という設定にリアリティを持たせてくれてグーなのである。  オチなんかもちゃんとあって、結構楽しめるわ。


MAR.7.1999
「燃えろ!!ロボコン」 “アイドルになりたい!!”

脚本:荒川稔久 監督:ヒデ・I

 いや、もう本編よりも、「この後は、燃えろ!!ロボコン」「見ないと」「撃っちゃいますヨ」…
 これで!!木亥火暴!!状態。クラクラ…。
 さて、モコちゃんがアイドルになれるよう、一生懸命頑張るロボコン。300万を1週間で稼ぐったってね、なかなか出来るもんじゃないでしょ。そんな一生懸命なロボコンとモコちゃんの交流がいいねぇ。夕焼けの土手のふたり、よかったわ…。なかなか泣かせるのだよ。
 しかし、大銀河プロダクションの高社(高寺ではない)と若竹(若松ではない)はとんでもない詐欺師。それを知ったロボコンは、モコちゃんを騙したという理由で、詐欺師を懲らしめるのだった。
 そのモコちゃんに対する純粋な気持ちが評価され、ロボコン初の20点。ガンツ先生もちゃんと見てますな。


MAR.13.1999
「ウルトラマンガイア」 “新たなる闘い 〜ヴァージョンアップ・ファイト!〜”

脚本:古怒田健司 監督:児玉高志 特技:佐川和夫

 我夢は漂流する。イデオロギーの違いはあったものの、本当にピンチのときには助けてくれた藤宮を失い。諍いながらも、ともにウルトラマンとして戦う仲間であった藤宮。その存在の大きさは、いなくなった今、改めて我夢の心に大きくのしかかる。我夢にアグルの光を与えて、ゾーリムの吐く炎の中に姿を消した彼が、無事な姿を見せる事を願うのは我夢だけではない。エスプレンダーの中に灯るふたつの光。我夢は、ひとりで戦わなければならないという孤独感を味わうのであった。休暇を取って、地上に降りてみても大学は春休みで誰もいいない。大学にはもはや、我夢の居場所はないのだ。あの、ガイアの光を授かった公園に足を向けてしまうが、何があるわけでもなくやはりひとりである事に変わりはない。しかし…。
 エリアルベースでの我夢の周りには、仲間がいる。ひとり筋力トレーニングを行なう我夢に、クロウの慧と樹莉にからかわれて(あ、汗に濡れたTシャツ姿の稲城リーダーにドキドキもんだった諸兄も少なくないかと思われますな(;^^)確かにあれは色っぽかったゾ…)。だが、稲城リーダーには、我夢の孤独な思いがわかっているようであり。ライトニングの梶尾リーダーにも軽口を叩かれるようになり。そして、大河原にも気安くポンっと肩を叩かれて。こんなにもまわりに仲間がいるのに、ひとり悩みを抱えている我夢。
 母、重美からの電子メール。我夢の事をわかろうと、パソコンを買いメールを息子に送る母親。XIGで頑張れという母親からのエールはまた、実家にも我夢の居場所はないのだという、決別の意がこめられているのではないだろうか?
 ウルトラマンとして、ひとりで戦っていく事の重圧が、我夢を押しつぶさんとしているのか。
 さて、結局、藤宮が開発し、根元的破滅招来体の姦計によって人類に破滅の道を取らせようとした光量子コンピュータクリシスは凍結された。しかし、その凍結の直前、プログラムが外部に流れた。これがクリシス・ゴースト。G.U.A.R.D.ヨーロッパのコンピュータに侵入し、さらにはエリアルベースの制御システムにまで侵入。次々にシステムを奪われていくエリアルベース。乗員退去後自爆もやむなしと悲痛な表情の千葉参謀である。その侵入のスピードに、マニュアルのデバイスによるワクチンプログラム投与が間に合わない。そこで、ジョジーが遊びで作ったという、コントロールデバイスが登場するんだが、これはただのジョイスティックでしょ。ちょいと興ざめしたなぁ。ここはもちっとそれっぽいガゼットを登場させてほしかったところです。それと、システムがハッキングされるモニターの描写、これはエヴァでやってますな、既に。もう少し斬新なものを見たかったというのが、本音です。
 エリアルベースのハックは阻止したものの、クリシス・ゴーストはジオ・ベースへ。ジオ・ベースでは当然その侵入を食い止めるだけの手段もなく、制圧されてしまう。そして、そのジオ・ベースにあったもの、それは金属生命体の破片である。クリシス・ゴーストはその器を捜していた。そして、ジオ・ベースで最適な器を見つけたのだ。しかも、ジオ・ベースは様々な資料の宝庫。ウルトラマンガイアに関する全資料が納められている。
 クリシス・ゴーストは、あろうことかその姿をガイアとして出現した。あのガイアはニセモノだ!とする我夢。それをじっと見つめてから、攻撃命令を下す石室コマンダー。我夢の正体を知っているからこそ、即刻攻撃命令を下したわけだ。ここで、誰も疑念を抱かないのも不思議な気がするが。もちろん、状況的にあれは金属生命体であるとわかっているのだがね。そして、我夢に対して前線サポートを命じる。つまり、お前がガイアになって戦ってこい、というわけなのだな。こうやって、ガイアとして変身しやすい状況を誰かがが作ってくれるというのは、過去のウルトラシリーズにない。不自然なシチュエーションをわざわざこさえなくても、都合よく変身できるというわけで、コマンダーに正体を知られたというのは、今後のストーリー展開にとって良い要因となるのでは?
 チーム・ライトニングとチーム・クロウが出撃するが、さすがにガイアに対しては攻撃を渋ってしまう。大河原は、ガイアは仲間であり、それを攻撃する事はできないと堤チーフに訴える。この言葉に心動かされる我夢。そうだ、我夢はひとりで戦っているのではない。今やXIGのメンバーとして、一緒に戦う仲間がいるのだ。それはガイアも同じ事。我夢もガイアもXIGとともに戦う。藤宮がいなくても、その光は我夢とともにある。我夢は決してひとりではない!
 ミーモスはガイアのデータを全て実体化しており、その力は互角ではないのか?そんな千葉参謀の問いに、石室コマンダーは応える。生きている限り前に進む、昨日と同じなどという事はありえない。ウルトラマンも成長しているのだ。このあたり、いいですな。ヴァージョンアップしていくウルトラマン。人もまた、常にヴァージョンアップしていかなければならないのだという、明確なメッセージ。好感が持てる。
 ライトニング、クロウとともにミーモスを倒すガイア。スプリーム・バージョンは力強く雄々しい。これぞウルトラマンというイメージなのである。ただ、フォトンストリームの発射ポーズはちょっと難しいし、あまりカッコ良くないような気も…(;^^)
 空に去っていくガイアとXIGの絡みがいい。本当の仲間たち。新たなる闘いはこれからなのだ。


MAR.14.1999
「救急戦隊ゴーゴーファイブ」 “花びらに異常気象”

脚本:宮下隼一 監督 :渡辺勝也

 今回はマツリちゃんメインでして、なかなか楽しめました。この娘、結構可愛いすよ。こーゆー妹がいると、お兄ちゃんたちも楽しいわな、そりゃ。さとう珠緒→来栖あつこ→東山麻美→宮澤寿梨と続く、“おぉ、結構思ってたよりも可愛いじゃん、今回のピンク!”路線はきちんと踏まえられているのですな。相変わらず、お兄ちゃんたちはレッド以外の3人の区別がつかんけど、面白くなると思うな、これからも。
 それと、やはりモンド父さんがいい味ですわ。真面目なのか、ボケてるのかよーわからん。毎回、オチはこの人で決まりって感じなんだろうか。冒頭のたこ焼きは重要な伏線だったわけね。エプロン来たり、たこ焼き屋やったり、色々と楽しそうにやってますな。


MAR.14.1999
「燃えろ!!ロボコン」 “怒りの6才決意の家出”

脚本:藤井邦夫 監督:坂本太郎

 またしても「撃っちゃいますヨ」に心射抜かれてしまったわけですが…。
 ジュンの家出で大騒ぎって話。このジュン役の小池城太朗くんはウマイねぇ。最近の子役って芝居がうまくてびっくりするよ。昔の子供番組に出てくる子役って、どうもこまっしゃくれたしゃべり方するのが多かったと思うんだけどねぇ。
 結局ロボコンが元凶の元という事がわかって、めでたしめでたし。まぁ、予定調和的で安心してみてられますな。
 ロビーナちゃんも数カットですが、ばっちりと。あぁ、はやくロビーナちゃんメインのエピソードが見たいねぇ。


MAR.6.1999
「D坂の殺人事件」

 これは面白い。非常に充実感のある映画である。実相寺テイストで、全ての画面が緻密に作り込まれている作品。
 実相寺監督の江戸川乱歩ものは、「屋根裏の散歩者」があるが、これはそのシリーズ(になって欲しいのだよ!)である。明智小五郎に嶋田久作を配するあたり、もうこれだけで見物なのだ。しかしながら、この映画は明智の活躍を期待するものではない。犯人の真田広之扮する贋作絵師とその周りの人々の倒錯ぶり、そしてそれらを描く実相寺監督の映像美を楽しむ映画である。縄、緊縛絵、贋作絵師、古本屋、女装、倒錯、殺人、探偵…なんか単語並べるだけでもエロティックでいい感じでしょう。この趣味の世界は見ない事にはわからないと思うなぁ。
 犯人役の真田広之が倒錯の絵師を演じており、非常に良い。また、前作に引き続き嶋田久作の明智小五郎がいいムードを醸し出しているのだ。特に下宿屋で世捨て人同然の生活をしていると明智と、後半さっそうと登場する名探偵明智のギャップは見物である。
 特筆すべきは、小林少年を演じている三輪ひとみ。「ウルトラマンティガ」のマノン星人や「テロメア」でもお馴染みのクールビューティーな彼女が、この映画では少年を演じている。途中出てくるところでは、いっさい口をきかないのだが、ラストではキーとなる言葉を吐く。そして、その後の倒錯…。これでヤラれたと思ったね。少年を少女が演じるエロティシズムが存分に発揮され、小林少年に三輪ひとみをキャスティングした理由がわかったという…。
 昭和初期の町並みを、ペーパークラフトを使って再現しているのはさすが。変にセットを作り込むよりも、ずっとテイストは出ている。短いながらも、ストーリー展開にも破綻はなく、内容的には盛りだくさん。濃厚でエロティシズムに溢れた実相寺テイストを堪能できる好作品。絶対にお勧めである。

「D坂の殺人事件」 97 東映 監督:実相寺昭雄 脚本:薩川昭夫 出演:真田広之、嶋田久作、岸辺一徳、吉行由美、大家由祐子、三輪ひとみ 他


MAR.20.1999
「ウルトラマンガイア」 “熱波襲来”

脚本:川上英幸 監督:児玉高志 特技:佐川和夫

 我夢の父、唯一。彼もまた、我夢と同様に常に前を見る人である。いや、正しくないな。父、唯一が常に前を見る人だったので、我夢もああいう性格になったということか。我夢の家族の絆をさらに描く一篇である。母親に続き、役場のケースワーカーである父親の登場だ。
 さて、玲子の復帰を促すために、彼女のマンションに赴く倫文。しかしながら、玲子の返事はいまだ復帰のときではないという。「まだ…」かくも彼女の心は傷ついてしまったのか。彼女の部屋の郵便受けに、ファンレターの束を押し込む倫文。しかし、心から玲子に元に戻って欲しいと願っているのは、やはり倫文であろう。だが、玲子の部屋のドアは閉ざされたまま…。
 異常な熱波は、またも気象コントロールマシンによるもの。「天界」は大気を浄化するためのマシンだったわけだが、この「炎山」は一体何のために?そして、誰が作ったのか?太古にこのような地球環境をコントロールするという優れたマシンを作る文明があったのだとしたら、なぜその優れた文明は滅びてしまったのか。まぁ、それは特に解明されなくてもいい話なんだけれど。そのマシンの存在をなぜか知っている破滅招来体が利用したということなのだね。しかし、またも我夢の実家のそばでの事件というわけで、破滅招来体に狙われやすい土地なのか?それとも前にボクラグがこの地に上陸したのも、じつはこの山の中に眠っていた炎山が目的だったとか?そう考えれば納得はいくのだけれど。
 山中の徳造さんの家から自転車で帰る途中に熱さで倒れた唯一を助けたのは、この異常気象と破滅招来体に何らかの関係があるのではないかと佐伯に取材に来ていた田端である。唯一を家まで送って行った田端は、そこで重美とも会う。この町でケースワーカーという仕事をひとりでしている唯一、そしてその息子が我夢であることに気がつく田端。が、そのガムを知っていることをあえて口にしないのだね、田端は。
 現場で冷静な分析を行なうアナライザーの我夢。そして、一方で山中の家にひとり取り残された徳造さんを助けに行く唯一。仕事の内容は全く異なっているんだけれど、その仕事に対する姿勢は変わらない真剣さ。この対比の面白さが、今回のエピソードのポイントだろうな。親子で全く違う仕事をしていようと、心は受け継がれていく。親の意志とは関係なく、勝手に大学辞めて仕事を始めてしまってはいるが、その心は同じ根を持つものなのだ。
 背面のゲージがすべて点灯したとき、炎山はなんと怪獣形に変形する。天界はずっとマシン形態であったのに対して、この炎山は、なぜか変形するのだ。この変形ってどういう意味があるのかな?そのように太古の人々が作ったのか…はたまた根源的破滅将来体の仕業なのか…。
 徳造さんを救出した帰り道、炎山の所為で倒れた木々に道をはばまれる。しかし、自らの手でその木を排して行く唯一と田端。ギリギリまで頑張る唯一。我夢もまた、そうであることを唯一に話す田端。その姿を見て、ギリギリまで頑張る田端。しかしながら、唯一はまたも倒れてしまう…。近づく炎山。彼らを探しに来た我夢はその姿を見、そこでエスプレンダーをかざす。
 登場したガイアは炎山と戦う。戦闘場面は確かに怪獣形態のほうがいいのかもしれないが、炎山はむしろマシン形のほうがおもしろかったのでは?天界との戦いも結構変わってて面白かったのだけれど。それと、なぜか怪獣形態になってからの炎山は、動きがコミカルになっているんだけど。これはちょいと残念な気もするんだけれどね。
 まぁしかし、佐川特撮はアクションに力入ってて迫力はある。炎山とのアクションはもう、飛んで跳ねて投げてという感じで、本当に“アクション”。往年の怪獣プロレスという言葉をちょっと思い出したりして。もちろん、イイ意味ですよ、これは。スプリーム・バージョンになってからの圧倒的な強さは、特に意識してやってるんでしょうな。頭上片腕で怪獣をぶんぶん回すなんてのはね。観ている小さなお友達も、きっと大満足でしょう。ちぃとやり過ぎという気もしないではないのだが。
 で、唯一は結局我夢と直接言葉を交わすことはなかったのだけれど、病室での徳造さんの台詞が効いてる。これは結局唯一が我夢に言いたかった言葉なんだろうけど、他人に言わせることで、いやらしさが無くなるよねぇ。これはウマイなぁと思う。
 さて、大いに遅れて田端のいる現場に駆けつけた倫文。田端はもう、カンカン、せっかくのスクープなのに。しかし…駆けつけたいや倫文だけでない。取材車には玲子も一緒に乗っていた。復帰した玲子。そのうれしさを隠すかのように「準備しろ!」よかったねぇ。


MAR.21.1999
「救急戦隊ゴーゴーファイブ」 “ヒーローになる時”

脚本:武上純希 監督 :長石多可男

 みやむーメインののエピソードですな。さすがにJAC所属タレントだけあって、アクションもちょいとやられてましたなぁ。みやむーがこうやって前面に出てきちゃうと、マツリちゃんが全然目立たなくなっちゃうのは寂しいところ。今回のエピソードもよくよく考えたら、このみやむーのとこ、マツリちゃんに置き換えても成立するもんねぇ。
 などと書くと、全国のみやむーファンの皆さんから、剃刀送られちゃうかもしれないのでこのくらいにしないとだわ。
 さて、エピソード的には、弱虫な子供が、お姉さんの手ほどきで勇気出すという、ターゲットにどんぴしゃなお話しである。なかなか後味もよく、好篇だと思う。
 しかし、なんと言ってもイイ味出してるのは、モンド親父である。みやむー扮する京子ちゃんといつの間にやら仲良くなってるっつーわけで。毎週親父の出番が楽しみ。


MAR.21.1999
「燃えろ!!ロボコン」 “決闘!ロボボスを倒せ”

脚本:平柳益実 監督:坂本太郎

 オサムくんがいじめられるわけですね、いじめっ子に。で、その助太刀にロボコンが行くと。今度はそのいじめっ子がロボボスに助太刀を頼む。そうやって、ロボコンとロボボスの決闘というはめに陥ってしまったわけですな。
 オサムといじめっ子の光は結局仲良くなってしまって、決闘が意味無くなっちゃって。まぁ、パターンと言えばパターンな展開なんだけど、ついつい見いっちゃうんだよね、なぜか。
さて、今週のロビーナちゃん、ロボコンとロボボスの決闘を止めようとするのに、ロボピーたちにもみくしゃになっちゃうとこ、かわいかったですわ。


MAR.21.1999
「ミカドロイド」

 特殊メイクアーチストである原口智生の初監督作品。
 第二次世界大戦中の陸軍の地下研究所で産み出された改造人間。ふたりは肉体改造のみで脱出できたが、残るひとりは鉄の甲冑を被せられた殺人マシンとして戦後ずっと眠りについていた。それが、ひょんなことから復活。その復活をお察知したふたりの改造人間と死闘を繰り広げる。そこに巻き込まれた、若い男女。
 演出的には、途中ちょっとだれる部分もあるのだが、ストーリー的に破綻はない。が、そのかわりクライマックスに持って行く盛り上がりにもやや欠ける気がする。最後、改造人間のひとりがミカドロイドと自爆せんとするとき、突然背中から生えてくる触手。これってちょいと唐突過ぎるよなぁ。なんかよくわからないままに生えてきちゃうんだもの。改造人間だからって、なんでもありなのか?
 ミカドロイドの造型は、レトロ感覚溢れる感じ。ずんぐりむっくりで、動作ももっさりとしている。見ようによっては、ユーモラスとも言える。しかし、それが淡々と人を殺して行く様は、却って恐ろしさを出している。もう少しスピーディーに動いてもいいかと思うが、それは造形技術の問題か。ミニチュアもあまり出来はよくないのだが、それも時代を考えれば仕方がないのかもしれないが。

「ミカドロイド」 91 東宝/円谷映像/東北新社 監督:原口智生 脚本:原口智生、武上純希 特技:樋口真嗣 出演:洞口依子、吉田友紀、速見健二、伊武雅刀 他


MAR.21.1999
「メン・イン・ブラック」

 ウイル・スミス、いいねぇ。コメディアンとして脂が乗りきってるって感じだわ。一方のトミー・リージョーンズもなんか、のびのびと楽しそうに演ってる。「バットマン・フォーエバー」の時は、色々とうわさのあったトミーだが、この「Mib」では随分と乗り気だったようだね。
 グルーブ感たっぷりでノリのいい映像。そしてスピーディーなストーリー展開。そして、ユーモラスなエイリアンたちの造型。どれをとっても楽しい映画である。ハリウッドのエンターテイメントって、こういうお馬鹿な話でも徹底的に手抜きしないからスゴイよ。いや、ホントにおもしろい。
 現実離れしたエピソードばかりかと思えばそうではなく、ちゃんとトミー・リージョーンズの引退という泣かせるシーンもある。で、結果自分の思い人と結ばれたのだというオチまであってハッピーエンド。
 エイリアンだけでなく、出てくる小道具も魅力的。文句なく楽しめる娯楽作品である。

「Men in Black」 97 米 監督:バリー・ゾネンフェルド 出演:トミー・リー・ジョーンズ、ウイル・スミス、リンダ・フィオレンチーノ 他


MAR.22.1999
「エコエコアザラク」 “影”

脚本監修:梶研吾 脚本:林壮太郎一 監督:舞原賢三

 妹アンリの消息を追って、“大門村”へやってきたミサ。沐浴後に男に襲われかけた少女を助け、その家の客となる。一見非常に優しげな祖父と祖母。しかし、この妊娠しているという少女の父親はどこにいるのだ?この村は特別な護り神に護られていうのだが、なにやら様子がおかしい。
 村の協会に夜中集まった村人達は、妊娠した少女を寝台に乗せて、祖父と祖母に腹を切り開かせる。そして、そのはらわたをシスターに捧げる。
 邪教と血の儀式に彩られた山奥の村。ミサはその秘密を暴かんとするが、シスターの反撃に遭う。そんなミサを救ったのは、少女を襲った男であった。シスターはアンリの名前をつぶやいて息絶える。アンリとこの邪教の関係は一体?ミサはアンリを無事に見つけ出すことができるのだろうか?
 血まみれの邪教の儀式の描写や、包帯に巻かれた“神”の体液をすするシスター達の描写がかなりいいのだ。


MAR.22.1999
「エコエコアザラク」 “妹”

脚本監修:梶研吾 脚本:林壮太郎一 監督:舞原賢三

 村人に襲われ、逃げるミサと謎の男。ミサは次なる器として、シスター達に狙われてしまったのだ。器、それは邪なる神をその肉体に宿すためのもの。その邪なる神は、立場を変え村人達から見れば天使であり、守護神である。神は崇め奉るものがいるからこそ神でありつづけることができる。たとえその目的が邪悪なものであったとしても。
 それは、つまりダイモン…大門村の語源である大悪魔。それがアンリの心を捕らえているのだ。
 男と心を通わせ、暖かなものをそこに感じていたミサ。能力者としてともに共感を持つことが出来たのに…。男の名前を尋ねたとき、不幸はふたりを襲う。不幸ではない、最悪の悪魔である。アンリが男を刺したのである。
 しかし、そのアンリもシスターが化けていたもの。本物のアンリは、シスター達の手の中にある。ミサのアンリへの道はまだまだ遠い。


MAR.22.1999
「エコエコアザラク」 “聖戦”

脚本監修:梶研吾 脚本:林壮太郎一 監督:舞原賢三

 男、リョウの死を見届けたミサ。彼女は、アンリを求めてついに悪魔ダイモンと対峙。車いすに乗った包帯だらけの姿。しかし、その包帯が解けるとそこにはアンリの顔があった。アンリは器として利用されていたのだった。変わり果てた姿となったアンリ。
 アンリはその心までもダイモンに支配されていた。しかしながら、ほんの一時アンリでいる瞬間もある。ミサの浄化もそのダイモンの力にはかなわない。アンリは言う、私ごと殺して、と。だが、その圧倒的な力の前に倒れるミサ。
 母のくれた魔書の封印も解けず、その無力さに涙するミサ。そのミサの涙が、魔書の封印を解く。その魔書の中にはクルスが。そして、そのクルスは剣へと形を変えた。その剣でアンリに向かうミサ。
 アンリとミサの思い出。ふたりで遊園地へ行ったときの楽しい思い出。本当に楽しげなふたりであった。しかし、実際には、アンリはミサの剣に貫かれていたのだ。「ふたりで幸せになろうっていう約束は果たせなかったね…」肉体を開放されたアンリは、そう言って息絶える。
 ふたたびシスター達の元に戻ったミサ。シスター達は、ミサの体をを次なる器として欲しがる。しかし、復讐に燃えるミサは…。
 教会から血まみれになって出てきたミサ。しかし、村人を彼女のことを人殺し!と口々にののしる。無言で村を立ち去るミサ。ミサは今度こそひとりになってしまったのだ。都会の雑踏を歩くミサ。しかしながら、彼女に関心を寄せるものはなく。常に孤独なミサ。その心に秘めた哀しみとともに、これからもずっと闇の世界を生きて行くのだろうか…。


MAR.27.1999
「ウルトラマンガイア」 “遠い街・ウクバール”

脚本:太田愛 監督:原田昌樹 特技:原田昌樹

 空想と現実の境界なんて、区別する事はできないんじゃないのだろうか。人の空想に対する想いが強ければ強いほど、それは現実に近づく。空想はやがてその人の記憶や様々な認識まで侵食し、その空想は実際にあった記憶として、頭の中に居座ってしまう。過去の夢は実際の記憶になり、それはその人物にとっては事実なのだ。かくのとおり、人の現実に対する認識などあやふやなものと言えるだろう。
 そんな、空想に縛られた男がいた。その初老の男は、自分がこの地球の人間でなく、別の遠いところ−その街はウクバールと呼ばれているらしい−からやって来たのだと信じていた。その街、ウクバールの思い出、素晴らしさを他人に語り続ける男は、当然の事ながら変人扱いされていた。周りの人間は、そんな話を信じるわけも無く。
 そして、その日もまた、ひとりの若い男が初老の男の話を延々と聞かされる事となった。聞いていると本当に、そのウクバールの街の光景が見えるような、そんな語り口であった。ウクバールに吹く風や、ウクバールを浮かばせている風車、ウクバールの夕方に鳴るサイレン、ウクバールの守護神ルクー…。だが、初老の男は自分の街、ウクバールに戻る道を忘れてしまったのだとも言う。ウクバールからこの世界にやって来た初老の男は、その道を見失ってしまったために、ウクバールに戻る事が出来ない。だから、こうやって配送便の仕事をしながら、様々な場所で空を見上げるのだった。その空にウクバールを求めて。そうして、ウクバールを見つけたとき、初老の男はそこに帰る事が出来る…。しかし、若い男はそのウクバールの話を聞き飽き、初老の男に言うのだった。ウクバールは、初老の男の頭の中にだけ存在する街なのだと。それを聞き、初老の男は混乱する。自分の記憶を疑った事はなかったのだが、他人にそれを指摘される事で揺らいだのであった…。
 今エピソードの狂言回しは、ハーキュリーズの吉田。外見に似合わず、なかなかのロマンチストである。吉田は幼なじみの庄司からの依頼で、バイト先の配送便で知り合った“自分が宇宙人だ”という初老の男、永田を調べて欲しいと頼まれる。我夢の協力の元、今は空き家となっている永田の生家を発見。その痕跡を見れば、永田がずっと地球に住んでいた事は明らかなのだ。永田の言っている事は、やはりすべて虚構なんだろう。
 我夢の知らせで、永田のアパートに駆けつける吉田と庄司。磁場に歪みが生まれている…。しかし、部屋に倒れていた永田は、ただ眠っているだけであった。永田はまだ、ウクバールに帰ると、ルクーが迎えに来ると言っている。夢…。まだ、永田は夢を見ているのか。否、夢ではないのかもしれない。永田が手渡した電話の受話器からは、はるか遠い街の風と風車の音が聞こえて来た。確かに吉田と庄司は聞いたのだ。電話のコードが切れていたにもかかわらず。
 守護獣ルクーが出現する。怪獣の出現である。もちろん、XIGが出動する。ガイアも登場する。ルクーは建物を破壊するでもなく、ひたすら永田に向かって進む。ガイアを押しのけて。永田もまた、ルクーを目指して走っていく。
 その時、空にサイレンの音が鳴り響く。いつかどこかで聞いたような…そんな懐かしい響き。「ウクバールでは、サイレンが鳴ったら、大人は仕事を止めて、子供も遊びを止めて、みんな家に帰るんだ…」。ルクーの姿が消えていく。そして、吉田は永田の姿も見失っていた。それ以来、永田の姿を見たものはひとりもいない。
 永田はやはり極端な妄想狂だった。その想念がついには実体化してルクーを生み出し、そして消えていった…。のかもしれない。永田の生家を再び訪れる吉田は、壁に張ってあった、空中に浮かぶ不思議な街が描かれたカレンダーを見つける。永田には、ウクバールが必要だった。それを、自分の頭の中で作り出した…。
 しかし、やはり、ウクバールは実際にあるのかもしれない。永田はそこからの迷子であり、やっと自分の街を見つけて帰っていったのかもしれない。なぜなら、ウクバールでは、夕方になってサイレンが鳴ったら、子供は遊びを止めて家に帰るのだから。
 何とも余韻の残るおもしろいエピソードであった。人はその夢や想いを決して断つべきではない。捜しているものは、きっと見つける事ができるのだ。だから、夢を捨ててはいけない。そんなポジティブなメッセージとして、このエピソードは捉えられるべきだろう。そこに脚本の太田愛氏の優しさを観る事ができる。おでん屋の客が、太田愛氏、だったのかな?
 ゲストの不破万作、寺島進が好演で非常に締まったエピソードになった。もちろん、吉田リーダー役の松田優も大好演である。残念ながら、我夢を初め他のXIGメンバーはほとんど出番はなかったのだが。だが、ガイアでもこういうエピソードが見られるのは、非常にうれしいところ。シリーズの幅を広げるという意味では、このような方向って、もっとやってもよいのでは?という気もする。


MAR.28.1999
「救急戦隊ゴーゴーファイブ」 “カビが来る!”

脚本:小林靖子 監督 :長石多可男

 カビが来る!っていうと、光速エスパーなんかを思い出してしまうワタシは、やはりオールド特撮ファンなんだろうか。
 さて、今回は3男ショウのエピソード。いやあ、今回でだいぶ兄弟の区別が出来るようになってきたかな。
 兄弟喧嘩の末、ゴーゴーファイブを抜けようとするショウ。しかし、この強大で一番問題なのは、長男のマトイだな、どう見ても。マトイの性格の所為で、騒動が起こってるような…。ま、粋でいなせな火消しということで、こういう江戸っ子気質な性格付けなんだろうけど、やっぱ言ってる事が理不尽だったり(;^^)。まぁ、それはそれで面白いんだけどね。
 オチはまたも、モンド親父なんだけど、この親父の性格を一番継いでいるのが、やはり長男のマトイなんだろうねぇ。そんな感じ。


MAR.28.1999
「燃えろ!!ロボコン」 “特訓!究極の天気予報”

脚本:西園悟 監督:岩原直樹

 「気象予報士の里」ってなぁ、笑っちゃったよ、ほんと。なかなかロボコンにしてはシュール系なお話。日本の気象予報士の95%がこの里出身なんて言うと、ちいさなお友達は信じてしまうかも知れんぞ(;^^)。
 ロビーナちゃんの出番はほとんどなかったのが残念だったけど、京野空(きょうのそら…ナイスなネーミング)ちゃんが結構キュートだったので許す。
 ロボット学校のロボットたちって、特訓すると強くなるのか…。スゴイかも。まぁ、根性もあるくらいだからなぁ。


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