FEB.1999

TOKUSATSU TUREZURE-KUSA

FEB.1.1999
 「リング2」

 「らせん」に続かない、映画オリジナルなリングの続編である。ストーリーは前作の1週間後から始まり、貞子の呪いはいまだ断たれずに犠牲者を増やしていくのだった。
 この映画の主人公は、高野舞。死んだ高山竜次の謎を追っていくうちに、ビデオテープと貞子の謎にたどりつく。その謎をさらに深く知ろうとする舞。ここに絡んでくるのが、浅川、そしてその浅川と竜次の息子である陽一である。特に陽一は、ストーリーのキーとなる少年。この子の存在が、貞子の呪いを継承していくシンボル的な役割を果たしている。
 もうひとつ、サイドストーリー的に語られるのが、テレビ局AD岡崎と女子高性沢口香菜の関係。呪いのビデオを見てしまった香菜。取材のためにその入手を頼んだ岡崎であったが、香菜の望みに反してビデオを見ることはなかった。結果、岡崎の身に起こった恐ろしい事実…。香菜が死んだ後、ひとり岡崎がチェックするビデオ、その香菜の映像の怖さ…。これはもう、視覚に直接訴えてくる、ストレートな恐怖である。コワイ、この映像は確かにコワイ。
 浅川が無念の死を遂げて、陽一とともに行動する高野舞。マッドサイエンティスト風な川尻医師の行なう実験に参加。それは恐怖を科学的に解明しようというもの。しかし、その行為は貞子の怨念を消し去るものではなかった。それどころか、更なる恐怖を呼び込んでしまう。
 そして、クライマックスの何故か井戸の中。死んだ竜次の助けによって救われる陽一。だが、それでも貞子の恐怖は迫る。必死に井戸を登る舞と陽一を追ってくる貞子…。ここが最大の恐怖ポイント。前作「リング」のテレビから貞子が出てくるシーンに匹敵する不気味さが、ここにはあるのだ。貞子のぎくしゃくしていながら、不自然に早い動きがキモチワルイ。そして、その長い髪の下の顔。
 全体通すと、恐いシーンはいくつもあるのだけれど、それだけにつきるという感じ。「リング」では限られた時間内に謎を解くというサスペンスがあったのだが、このフィルムでは全体を通す太い筋がない。それだけにエピソードが散漫になった感があり、遊園地のお化け屋敷的な印象は拭えない。まぁ、十分に楽しめる作品ではあるのだけれど。早くも「リング3」の制作も決定されているようだが、この貞子の呪い、何処まで続いていくのだろうか?

「リング2」 99東宝 監督:中田秀夫 脚本:高橋洋 出演:中谷美紀 、佐藤仁美、深田恭子、松嶋奈々子、真田広之 他


FEB.6.1999
 「ウルトラマンガイア」 “石の翼”

脚本:太田愛 監督:根本実樹 特技:佐川和夫

 さすが太田愛脚本、いつもながら子供の描き方がうまいですね。ここんところ、結構重い藤宮と我夢のエピソードが続いていただけになんかほっとする。遠い昔に置いてきてしまった少年の日々との決別を思い出させるような、そんな話である。その、少年の心の象徴として登場するのが、不思議な形をした石。地面に埋まった翼のような形をしたこの石を前に、多くの少年達が果てしない空想の宇宙へと思いを巡らせた事だろう。そして、千葉参謀の甥の弘希もまた例外ではなかった。が、しかし、それも過去のこと…。
 さて、先進国会議に出席するために、地上に降りてる千葉参謀。何故か怒られてるんだよねー、なにやら偉そうなおっさんに。とはいえ、千葉参謀はタフなネゴシエイターなんだからね。しかし、G.U.A.R.D.って信用ないんだろうか?このままじゃ、G.U.R.A.D.解散の危機?そりゃあね、秘密裡にあんな大きな組織を勝手に作っちゃマズイだろ。それに、根元的破滅招来体に対して、なんら有効な防衛手段も持っていないし。その正体の解明についても、全く進んでいないようだし。毎回、ガイアが現れて活躍してくれるから、助かってるようなもの。もうちょっとXIGの見せ場があってもいいと思うのだけれどね。
 で、甥の弘希のとこへ行く千葉参謀である。お土産は“ボイジャー”と名づけた天体望遠鏡。やっぱ天体望遠鏡って、男の子の夢を育むツールなのかなぁ…。って、今時、望遠鏡で天体観測する子って、あまり多くはないような気もするが。MAXが子供の頃はね、天体望遠鏡って憧れたけどねー。でも、高価ゆえ買ってはもらえなかったなぁ…。弘希はそのお土産はあまり嬉しがらない。空を見ても、恐いものしか見えないという弘希。根元的破滅招来体がもたらした人類に対する恐怖は、こんな子供にまで影響を与えているのだった。この弘希の反応はなんともやるせない気持ちにさせる。この破滅招来体の所為で、本来このくらいの年頃の子供が持つべき、少年の心(=天体望遠鏡で観測する楽しみ)が失われてしまったのである。破滅招来体の影が弘希の心を蝕んでいる。彼は、もう"1号”を石の翼の丘に埋めてしまったのだ。人の夢を捨てさせる存在である根元的破滅招来体は、物理的な直接破壊活動以外でも、こんなに大きな影響を及ぼしているのだ。
 雷雲とともに飛来した パズズの所為で現場は混乱をきたす。電磁波を狂わす怪獣であるバズズの所為で通信ができないため、住民たちの避難経路の指示が混乱してしまっているのだ。しかし、たまたま地上の現場近くにいた千葉参謀が、適切にジオベースの隊員に指示をする。このあたりの千葉参謀の渋さ、かっこよさはしびれるよねー。さすが、危機管理ができているというか。ネゴシエイターとしてだけではなく、実際に前線においても優秀な人なのである。
 弘希は千葉参謀の言葉に心動かされる。根源的破滅招来体が現れたことにより、夢を失ってしまっていた弘希。破滅招来体の脅威は確かに存在する。だが、それから目をそらすことが得策ではない。それが大人になるということではないのだ。その脅威や恐怖から目をそらすことなく、夢を持ち続ける事。それが肝要なのであると。
 千葉参謀の現場での指揮ぶりを見て、その言葉の重みを理解する弘希。彼にとって夢を育む道具である望遠鏡を、夢を与えてくれる場所である石の翼の丘へ取りに戻る。バズズが近くに迫っているにもかかわらず。そして、それを見た千葉参謀もまた、単身弘希の後を追う。
 この石の翼は一体何だったのであろうか?少年の夢の象徴であり、またピンチの時には彼を救ってくれる存在。子供たちが噂しあったように、地中に埋まった宇宙船の一部だったのか…?その正体は結局わからないまま。であるが、それはそれでいいはないか。誰もが幼いころに持っていたはずの、子供の夢の象徴なのだから。あえて、それを明らかにせずにストーリーを進めた潔さに、清々しささえ覚える。石は砂に分解して無くなってしまったが、夢は心の中に永遠に残る事だろう。
 雷状の光線で街を破壊するバズズ。電波を狂わす事で、チーム・ライトニングのミサイルも役立たずであった。光線のパターンによって角の形が変るというアイデアは面白いのだが、あのモーフィングはちょっとやりすぎかも。角が変形するところだけ、画面が浮いてるような気がしたのだが。一方でガイアの登場時のクリスタル風な表現は、なかなか斬新でよかったかなと。バズズの光線から千葉参謀と弘希を守りながらの登場、カッコよかった。でも、一発めは石の翼が防いでるんだよね、我夢、間に合ってないじゃん(;^^)。
 さて、今回はとにかく子供を等身大でうまく描いた好篇であった。ガイアにもこういうトーンのエピソードがあるというのは、ウレシイ限り。


FEB.7.1999
 「星獣戦隊ギンガマン」 “第四十九章 奇跡の山”

脚本:小林靖子 監督 :長石多可男

−ニュース速報−
 操舵士シェリンダ(しぇりんだ 本名同じ=海賊)2月7日午前7時52分頃、ギンガグリーンの星獣剣による裂傷のため死去。推定3,025歳。告別式等は宇宙海賊バルバンの掟により執り行わない。唯一の形見である剣は、後見人であるゼイハブ船長のもとに届けられている。
 1998年に、3,000年ぶりに封印から復活。地球を蹂躙するため、魔獣ダイタニクスとともにギンガマンと戦った。特にギンガグリーン=ハヤテとの因縁は深いものがあったのだが、最後にはそのギンガグリーンの剣にかかって倒れた。
 その素晴らしい肢体で、世のお父さんたちの目を釘づけにしたことは記憶に新しい。日曜日の早朝という時間帯にかかわらず、早起きを促す原因となった。合掌。

シェリンダさま、最後の戦い
シェリンダさま、最後の戦い。この後、倒れる…。


FEB.7.1999
 「燃えろ!!ロボコン」 “はじめてのおつかい”

脚本:西園悟 監督:坂本太郎

 第2回というわけで、今回はジュンとロボコンのはじめてのおつかい。二人の友情を始めて初めて描くわけですな。でもって、それに絡んでくるロボット学校の生徒たち。まー、そういった連中の紹介篇も兼ねるというわけで。
 まだまだ、始まったばかりでエンジンは本調子とはいえないねぇ。まぁ、だんだんと作り手側も受け手側も慣れていくんだろうがね。やっぱ、昔、子供の頃に見たロボコンのイメージがあるんで違和感は禁じ得ないところだ。しかし、この「燃えろ!!ロボコン」って、今の子供が見て面白いのか?笑うポイントが、イマイチわかりにくいのだが。
 そんなことはさておき、やはりロビーナちゃんはイイのである。うーん、どうにも、おぢさん、イケないキモチになってしまうのだよぉ…。


FEB.13.1999
 「ウルトラマンガイア」 “我夢追放!”

脚本:吉田伸 監督:北浦嗣巳 特技:北浦嗣巳

   藤宮が去った後もずっと「プロノーン・カラモス」をひとり、いやハムスターのリリーとともに守ってきた稲森博士。しかし、“アグル誕生”において、その役割は終わってしまった。藤宮を信じ続け、ひとり研究を続けていた稲森博士。彼女の藤宮への想いは、いかばかりのものだったのだろうか。その心の痛みは、誰にも知ることができない…。
 そんな稲森博士は、G.U.A.R.D.において新たな研究を行っていた。その成果が怪獣を自由に操ることのできるシステム、「パーセル」である。元は、藤宮がゾンネルを操るために作成したシステム。それをG.U.A.R.D.が回収し、稲森博士がより進んだシステムとして完成させたのである。藤宮が作り出したシステムを、その目的を全く違えて完成させることになった稲森博士。寿命で死んでしまった“リリー”の墓の前での我夢との会話。そこには、藤宮への想いと、藤宮がやろうとしていることの正当性に板挟みになっている稲森博士の苦悩が見て取れる。この相反する想いが、稲森博士を思い切った行動を取らせてしまうことになる。
 そして「パーセル」をさっそく実戦で使用する我夢と梶尾。その効果はてきめんで、怪獣ゴメノスの行動は完全に制御されたのであるが…。が、その制御が、単身現場に向かった稲森博士によって奪われてしまう。稲森博士は始めから、この行動を想定して、「パーセル」の開発をしていたのだ。そして、怪獣を操って、破壊活動を行なおうと。それによって、藤宮の行動を正当化できると。そう考えての行動である。怪獣により脅威を、稲森博士が自らの手を汚すことによって示す。これで、藤宮の行っていることが、正しいと証明できる。稲森はG.U.A.R.D.に来てすぐに、いくつものプランを出している。それはどれも、地球環境の救済プラン。しかしながら、G.U.A.R.D.は対根源的破滅招来体で、そのようなプランを採用する余裕はなかった…。これがこのような行動を起こす要因となったのだ。
 また、この前に玲子と会っているのも、稲森博士の行動の後押しになっているのかもしれない。玲子に対する言葉、「藤宮くんにも、あなたのような知り合いが…」。これで、自分がいなくても、藤宮がひとりっきりになる心配は無い。“これで思い残すことはない…”という気持ちになったのではないだろうか。
 一方、リザードの瀬沼チーフの調査によって、XIGのデータ盗難などの事件に関っているのが藤宮であることが判明。我夢はその藤宮との接触を隠していたことを問題とされ、XIGのライセンスを剥奪される。藤宮に対する調査がここまで進んでいるというのは、正直驚く。しかし、藤宮と青い巨人の関係についてはまだわかったはいないようだ。もちろん、その藤宮がアグルであるという事実なぞ、まったく想いも寄らぬことなのだろう。稲森博士にも事情聴取は行なっているとは思うのだが。エリアルベースを降ろされた我夢を案じて、梶尾に追跡を命じる堤チーフ、このふたりのやり取りが面白い。
 梶尾に拾われて、怪獣出現現場に向かう我夢。そこで、稲森博士を見つける。稲森を説得する我夢。しかし、稲森博士は藤宮への想いの深さゆえに、その行動を変えることはない。「パーセル」によるコントロールを失ったゴメノスの吐く火球によって、傷つき倒れる稲森博士。もはや、返事をすることもなく横たわる稲森。それを見て、我夢はガイアに変身する。
 ゴメノスと死闘を繰り広げるガイア、そのさなか藤宮が姿を現す。稲森博士を胸に抱く藤宮。そして、その腕の中で息を引き取る稲森博士。悲しみの咆哮をあげる藤宮。自分の行動によって、稲森博士を失ってしまった。人類など地球の破滅を防ぐためには必要ないと宣言している男が、たった一人の女の死に涙を流す矛盾。藤宮は、この自分の行動の矛盾に対してどう決着をつけるのか。
 また、我夢も藤宮とはまだわかりあえるという希望を捨てはしない。梶尾のそのことを問われても、無言のまま去っていく我夢。XIGを追われた彼が、行くべきところはどこなのだろうか。


FEB.14.1999
 「星獣戦隊ギンガマン」 “第五十章 明日の伝説(レジェンド)”

脚本:小林靖子 監督 :長石多可男

 シェリンダ亡き後はもう、どーでもいーやって。ちょい投げやりになるMAXだったりしますが、まぁ、最終回だしね。
 とにかくみんなが力を合わせて、頑張ってね。まずは地球魔獣を(都合よく)やっつけた。アースを失ったはずのヒュウガも、頑張って(都合よく)アース取り戻したし。それでもって、ゼイハブやっつけたわけですわ。なぜかあれほど使い方を練習してたナイトアックスは(都合よく)使えなかったんだけどね(^_^;)。 そして、その結果(都合よく)ギンガの森が復活して、ギンガマンも森に帰れてめでたしめでたし。
 いや、悪意があるんじゃなのよ、これ。じゃなくって、最終回の王道って感じですよ。最後は気持ちよく敵を倒して、ハッピーエンドで終わるのがいいに決まってんじゃない。よくできたお話だったと思うぞ、ギンガマンって。楽しく見せてもらいました。


FEB.14.1999
 「燃えろ!!ロボコン」 “大ピンチ!!オイラ解体”

脚本:西園悟 監督:岩原直樹

 ロボコンがなぜか変な電気屋につかまってしまって、解体のピンチ。つーだけの話なんだな、これが。この電気屋がひたすらエキセントリックで笑える。また、今回初登場のロボケロもそこそこ見せ場はあるわね。
 それよりも何よりも、このロボコンの最大の注目はロビーナちゃんなのよ。出番が多くてうれしかったわぁ。あの、コマーシャル明けのアイキャッチがまた良かったねぇ。なんとも、不思議な色気があるんですな、このロビーナちゃんには。ま、きっと素の加藤夏希ちゃんは普通のアイドルなんだろうけど、あのロビーナちゃんになると妙に色気が出てきてしまうわけで。これはいけないおぢさんの発想か(^_^;)?
 チュッもよかったですな。


FEB.20.1999
 「ウルトラマンガイア」 “アグルの決意”

脚本:長谷川圭一 監督:北浦嗣巳 特技:北浦嗣巳

   ついに藤宮は直接的な行動に出た。何が彼をそんなに追い立てるのか。なぜ、時間がないのか。とにかくなりふりかまわない行動を取る。ジオ・ベース大胆に侵入、そこから、地球各地に眠っているという怪獣の分布データをコピーしていったのである。監視カメラにその顔が記録されるのもかまわず、ジオ・ベースの警備員を倒してまで行動する藤宮。この、警備員たちはどうなったのだろう?死んでいるのか?ただ、気絶しているだけならいいのだけれど。ウルトラマンが人を殺したのでは、寝覚めが悪い。
 やや遅れてジオ・ベースに到着する梶尾と我夢。あ、このふたり一緒に行動してるんだ、まだ。我夢のお目付役はまだその任を解かれてないわけね。ま、堤チーフの独断でやってることではあるけど、結構石室コマンダーも知ってたりして。藤宮の跡を追うには、我夢を泳がすのが一番とも言えるし。
 そして、世界各地にアグルが出現。それは、各地に眠る地球怪獣を目覚めさせるための行動である。「パーセル」でも怪獣を制御することはできない。それなのに、各地で怪獣を目覚めさせるその理由は?藤宮は、どのような意図で行動しているのだろうか。そして、その怪獣達が目覚めた時、どのような事態が起こるのか。また、時間があまり無いとはどういうことなのか。?
 藤宮を追いつづける玲子。やがて、梶尾・我夢と合流。決して仕事ではない、個人的に藤宮を追う玲子。彼女もまた稲森博士と同様に藤宮に心惹かれてしまったのだろうか…。しかし、その想いには違いがあるようだ。稲森があくまでも藤宮の行動の正当性を追ったのに対して、玲子は“人間”という存在を重視している。その意見の相違を感じながらも、藤宮に惹かれているのである。藤宮が玲子に近づいたのには理由があるという我夢に対し、玲子はそうではないと言う。たまたま出会ったと言う玲子と藤宮。しかしながら、その出会いには意味があるはず。出会いはすべからく何かしらの意味を持っているということか。ガイアと我夢の出会いも同様に、意味があるということなのか。
 アメリカ、オレゴンに出現したゾンネル。攻撃に向かったのはチーム・クロウ。先の出撃で、アグルと対戦している。慧は稲城リーダーに尋ねる、ウルトラマンを攻撃するのかと。しかし、アグルはチーム・クロウの攻撃をよけることなく、倒される。倒されながらも、怪獣を目覚めさせんとそのパワーを地中に注いだ。そして、消えた…。チーム・クロウはゾンネルに苦戦。その状況を知った我夢はアメリカに向かう。病院のベッドで横になる藤宮を玲子に任せて。藤宮を看護する玲子。その想いは藤宮に伝わっているのだろうか?そもそも藤宮が玲子を選んだのではなかったか。病院の屋上で光となった我夢、その光は玲子のいる病室からも見ることができる。病院から飛びたつ光を見やる玲子は、やはり我夢が光の巨人であることに気がついたのだろう。藤宮が青い巨人であることを知っているように。玲子は現時点でただひとり、二人のウルトラマンが人間であることを知っている存在だ。そして、その二人のウルトラマンがともに悩み苦しんでいることも。
 二人のやるべきこと、地球を破滅から救うという点では同じ目的である。しかしながら、その手段が違うのだ。これはちょうどアムロとシャアのようだ。人類の覚醒を促すためにコロニーを落とし、地球を壊滅状態にまでせんとするシャア。その目的には同意しながらも、極単な手段に反したアムロ。
 我夢の行動を止めようと、起き上がる藤宮。その時、病院の近くで藤宮によって起こされたギールが地中から姿を現わす。逃げまどう病院の患者達。倒れた少年が叫ぶ。「助けて、ウルトラマン」。その手には、ガイアと手を繋ぐアクルの絵。その前で立ち尽くす藤宮を玲子は叱責する。人類は破滅すべき存在なのだと思っているのだろうと。またも、逡巡する藤宮。
 藤宮の答えはすぐに現れる。「無駄だとわかっていても人類を守る、それがウルトラマンなのか!」と自問しながらアグルのに変身する藤宮は、病院に近づくギールを体で止めた。それを見た梶尾、「ウルトラマンを援護せよ」。うーむ、なかなか見ごたえあり。
 ゾンネルと戦うガイア=我夢は、とどめのフォトンエッジを放とうとするが、思いとどまる。玲子の言葉がよぎったのだ。憎しみで戦っていては、何も残らない。怪獣は、その安らかな眠りから無理矢理起こされただけで、同じ地球の生物なのだ。
 同じ頃、アグル=藤宮もギールに対してとどめのフォトンクラッシャーを放たんとする。
 ガイアはビームをゾンネルに放つ。ゾンネルはおとなしくなり、ガイアに背を向け去っていく…。
 アグルの放ったビームがギールに命中。粉々に飛び散るギール…。
 この二人の行動の違いが、二人の考え方の違いを端的に現しているのではないだろうか。救えるものは極力救う我夢と、目的のためには手段を選ばない藤宮。
 たたずむ玲子の傍らを、無言で通り過ぎていく藤宮。この二人の心中はいかなものか。


FEB.21.1999
「救急戦隊ゴーゴーファイブ」 “救急戦士!起つ”

脚本:武上純希 監督 :小中肇

 うーむ、なんというか、戦隊版のサンダーバードちゅう感じですかね。まだ、第1話でキャラの描き分けはできてないけど、役者的にはあまり拙い感じがしないのは良い。レッドが結構年いってるのもいいかもしれん。ま、5人兄弟の長男だから、当たり前かもしれないが。その5人がみんな、レスキュー関連の仕事してるっていうのも、面白い設定。同じ学校の先生よりは自然でしょうか(^_^;)。
 で、お父さんがマイク真木。なかなか渋いところですな。そのお父さんが用意した、救急戦隊。自分の子供のために、アンチハザードスーツとか、各種のレスキューメカとか作っとったわけですな、10年間も。巽兄弟も名前変だし、あのスーツのデザインもイマイチですわ。もうちっとなんとかならんかったのか?、父さん。
 特撮はいいねぇ。発進基地とか、メカの出動シーンとか、非常によくできてる。これはサンダーバードのレベルは遥かに凌駕してるぞ。街中で暴れる巨大怪人もいい。壊される街なんかは、素晴らしい特撮。ホント、東映特撮も年々レベルが上がってるよなー。びっくりしました。
 これから、どういうトーンで話が進んでいくのかわからないけど、クオリティの高い絵作りをしていって欲しいものだ。


FEB.21.1999
「燃えろ!!ロボコン」 “絶好調!何でも修理魔”

脚本:平柳益実 監督:岩原直樹

 自分が修理が得意と勘違いしたロボコンが、例によっていろいろと騒ぎを引き起こして。で、結構いいこともやるんだけど、その前の失敗がマイナスされて、結局零点。つーパターンが、延々と続くんでしょうな、きっと。ま、これがロボコンの基本フォーマットであるわけで。100点ってなかなか取れないとこがいいのかもだ。
 今回は老婆の思い出のステレオを直すため、粗大ゴミの中から真空管を探し出すというものでした。ロビーナちゃんの出番が少なくて、ちょいと残念なのだ…。


FEB.25.1999
「ダンテズ・ピーク」

 ひゃぁ、まさにワンアイデア映画の見本みたいだな、こりゃ。えー、「火山が噴火して、中年男と中年女が恋に落ちます」とまぁ、これだけの内容の映画なんですわぁ。うーむ、ほんとにただそれだけですな。しかもビデオで見てしまったからねぇ。こういうのは、ホントは小屋の大スクリーンで見ないと、面白さが無くなっちゃうんだけど。
 メインとなる火山の噴火描写なんかは、そこそこ迫力はある。けど、あれっ、これだけなのっていうくらい短いのだよ。ワタシとしてはもっと畳み掛けるようにこれでもかこれでもかっていうクライマックスを予想していたんだけれど、この映画のストーリーのヤマは、むしろ噴火後の山からの脱出劇にあるんですな。ちょいうと予測が外れて、肩透かしを食らわされたような気がしました。
 ピアス・ブロスナンとリンダ・ハミルトンは、まぁ、とりたててどうっていう演技をしているわけじゃないし。いつもと同じ感じで、フツーですな。「マジソン郡の橋」みたいな、枯れた恋愛劇やってますが、なんか映画のまとまり感から言うと、どうでもいいやっていう感じ。このふたりがいてもいなくても映画の印象はあまり変わらんだろうって気がするし。とはいえ、一応一流どころのハリウッドスターなんだけどね。
 お気軽にレンタルビデオで見るのはほどよい作品かな。

「DANTE'S PEAK」 97米 監督:ロジャー・ドナルドソン  出演:ピアス・ブロスナン 、リンダ・ハミルトン 他


FEB.27.1999
「ウルトラマンガイア」 “明日なき対決”

脚本:右田昌万 監督:村石宏實 特技:村石宏實

   今回は、いよいよアグル篇最終回の前篇というところだろうか。盛り上がったところで、以下、次回になってしまったのがちょいと残念。それだけ、話の続きが気になるというのは、いい番組なんだけれどね。
 さて、未だXIG追放中の身である我夢くん、今度は大学の友達のマコトくんちに身を寄せているのだね。そもそも、我夢はどこに住んでいたんだろうね、XIGに入るまで。実家から大学に通ってるんじゃなかったみたいだから、彼もどこかに部屋借りて住んでたんだと思うけど。それも引き払ってXIGに入隊してしまったんだろうか?しかし、いくらXIG入ったからって、非番のときだってあろうに。そんな時でもエリアルベースを出るつもりなかったわけね、やっぱり。しかし、このマコトくんと我夢くん、仲良いわ、いっつも。
 一方、逃亡中の藤宮と玲子。報道的には“青い巨人”と何らかの関係があるとみられている藤宮が玲子を拘束して逃げているという事になっているわけで。さすがに玲子はニュースキャスターで有名人だからね、これは普通大きな事件として報道されちゃうでしょうな。玲子もKCBの若手人気アナウンサーらしくて、報道からバラエティの司会までやっていたらしい。うん、玲子司会のバラエティ、是非是非見てみたい。で、ちょっと思ったんだけど、玲子の髪型って左の方だけ長いんだよね。あそこの長いとこを細い紐でX字に結べば、もう怜音…。
 さて、逃亡を続ける藤宮と玲子。弱った藤宮を庇って逃げ続けようとする玲子。そんな玲子は強くなったような気がする。相変わらず人類に絶望して咆哮する藤宮に対してのいなし方が違うもの。女性としてというか、母親として藤宮を包み込むような、そんな雰囲気も出てきている。藤宮が抱いていた夢を聞き出すという、これまで固く閉ざされていた藤宮の心を開ける事ができたのは玲子だけなのである。海を探検したかったという夢を語る藤宮の、楽しげな表情が非常に印象的である。稲森博士もそうだったが、やはり藤宮というのは母性本能をくすぐるタイプなのだろうか。”青い年上キラー巨人”と呼ばねばなるまいな、彼の事は。
 変身したアグルの手のひらの上で、ともに空を飛ぶ玲子。その表情はとても楽しげで無邪気。愛する男の手の中で、普通の女性には決して味わう事のできない体験をしているんだからね。いや、そもそもウルトラマンとこのような関係になってしまう事が、既に普通の女性には決して味わう事のできない体験なのだが。自ら宙を舞うかのように、両手を大きく広げてみる玲子。そして風の勢いで倒れてしまう。この一連の子供っぽい仕草が可愛らしいし、それを見守るアグルの目もまた穏やかである。しかしながら、この幸せな関係は長くは続かない…。
 我夢はリザードの情報をハックして、独自に藤宮に接触を図る。藤宮の説得に努めようとする我夢。それは夢で来たるべき未来のカタストロフィを見てしまったから。一面の砂漠、そしてそこに埋もれるのは巨大な2体のウルトラマン。これは地球の向かえるべき未来なのか。人類とともにウルトラマンもまた滅びてしまうのだろうか。藤宮のやり方に疑問を抱く我夢は、真のウルトラマンがどちらであるかの決着をつけなければならないと考えたようだ。藤宮は間違っている。本当のウルトラマンは自分なのだと。
 かくして、巨人対巨人の戦いは始まった。これは、本当にウルトラマン同士の戦いである。どちらもニセモノではない、本物なのである。リザードの瀬沼に保護された玲子の目の前で、そして、初めてピースキャリーに搭乗し前線に出た石室コマンダーの目の前で、出撃したチームファルコン、チームクロウの目の前で、その戦いは始まった。
 残念ながら両者放ったビームが衝突した時点で続くは次回という事に。ここまで盛り上がって、以下次回とは、あぁ、なんとも早く見たくなってしまうのだよ。 


FEB.28.1999
「救急戦隊ゴーゴーファイブ」 “竜巻く災魔一族!”

脚本:武上純希 監督 :小中肇

 敵方もやっと出てまいりました、災魔一族。もちろん、MAX的に注目しときたいのが邪霊姫ディーナスである。露出系敵女幹部というラインは一応守ってはいるけれど、今回はAV系ではないのですね。コスチューム的には、トップはまぁあんなんでいいんだけど、ボトムがね。足見えないじゃん、足が。やっぱ、足でしょ。あのくらいの格好した娘だったら、普通に六本木歩いてたっているもんね、実際。そういう意味で、ちょいと物足りないかな。あとは、顔がソソリ系じゃないのが残念。これはもう純粋に好みの問題だからねぇ…。
 もうひとり、レギュラーとしてみやむーがついに登場。宮村優子が顔出しで芝居するのって、初めて見たわ。声だけ聞くと、やっぱりアスカ・ラングレー思い出してしまうので、なんか変な感じである。
 そういう意味じゃ(どーゆー意味だか?)、一番気になるは、マツリちゃんかもな。可愛いけどちぃとソソリ系の顔立ちは、なかなかグーって感じだ。
 しかしなぁ、こういう見方でいいんかな…。


FEB.28.1999
「燃えろ!!ロボコン」 “カレーの鉄人ロボ登場”

脚本:扇澤延男 監督:ヒデ・I

 今回はロボモグの話。旧ロボコンのロボット学校の生徒に一番ライン的に同じ雰囲気を持ってるのが、このロボモグだと思う。カレーライスは絶品なんだが、どんな料理もカレー味になってしまうというのは、お約束的欠点だ。
 それよりも、今回はパパさん、ママさんがよかったんじゃないの。渡辺いっけい氏は照れなくパパさんを演じていて、非常に面白い。笑える。もちろん未唯もノリノリですな、なぜか。懐かしいピンクレディーの振り付けなんかもちょっとやっちゃったりして。こういった芸達者な役者さんが出てると、ロボコンたちの描写が逆に活きてくるんだよね。
 あ、ロビーナちゃん、今回もよかったです。


FEB.28.1999
「ウルトラマンダイナ スペシャル」

 ダイナ最終回3部作のディレクターズカットに、ヒビキ隊長・イルマ参謀の新撮カットもありのファン向けの1本。
 まず、ヒビキとイルマのシーンだが、これ、いい。例のあのバーで村石マスターも登場。二人は色々と語りながら、過去のティガ・ダイナの名シーンが織り込まれていく。驚いた事に、長野博のシーンも多く使われていること。事務所の問題で、こういうのはできないかと思ってたのだが、ファンにとってはウレシイ。また、二人の会話から、どうやらヒビキもイルマもアスカがダイナである事に気付いているらしいことがほのめかされる。そして、最後にヒビキのWITに火星での異変を告げる通信が入って、ダイナ最終話に繋がるのである。この二人のシーンがある事によって、最終話もまた広がりを持つ。イルマの髪型が繋がってないけど(;^^)
 そして、ダイナ最終話。オンエア版でカットされたシーンがいくつか復活しているのだが、その中でもアスカが皆に正体を知られた後のリョウとアスカの会話や、コウダ、カリヤのモノローグが非常に良い。隊員たちのアスカに対する思いやりがイタイほど良く分かって泣けるシーンである。また、グランスフィアのワームホールについての説明も若干長くなっているようで、呑み込まれると“別の時空”に飛ばされてしまうのだという話がある。つまり、ダイナが死んだわけじゃないということがよりわかりやすい。
 また、巻末には各キャストへのインタビューもあり、ダイナファンならずとも一度は見とく価値のあるビデオなのである。

「ウルトラマンダイナ スペシャル」 97エモーション 制作:円谷一夫 監修:高野宏一 企画:笈田雅人、丸谷嘉彦、大野実 製作:円谷プロダクション・毎日放送 出演:高樹澪、木之本亮 他


FEB.28.1999
「GAMERA 1999」

 ガメラ3のプロモーション用メイキングビデオ…と思って見るとびっくりする。ここにあるのは、ガメラ3という現場で働く人たちの、本当の姿のドキュメンタリー。決して奇麗事ばかりで作品は生まれてこないのだよということを語っている。「死んじゃおうかな」「駄目」「できない」みたいな言葉が現実味を持ちながらそこで常に最善を尽くそうとあえぐ人々を見ていると、だんだんと苦しい想いにつかれてくる。下手をしたら、こんなものをみせたらマイナスイメージのほうが大きいはずだ。しかし、あえてこれを見せる事が、作品への期待を抱かせることにも繋がるか。
 庵野秀明、磨砂雪というふたりが撮った映像は、いかにもエヴァ的な匂いもあり。2時間を越える長い長いビデオながら、飽きずに最後まで一気に見てしまった。これは、本当に面白いドキュメンタリーである。

「GAMERA 1999」 99 メディアファクトリー 監督:磨砂雪 総監督:庵野秀明


FEB.28.1999
「仮面ライダーZO」

 ネオ生命体との死闘を繰り広げる仮面ライダーZO。改造人間と人造人間の戦いを、雨宮ワールドに取り込んでスタイリッシュな仮面ライダー像を見せてくれている。短い時間ながら、息をもつかせぬテンポで次々とストーリーが進んでいく様は、気持ちが良い。幼児向けながら、クリエーチャーはなかなかにグロテスク。新解釈の蜘蛛男、蝙蝠男の出来も良い。
 なにより、ZOがカッコ良く見えるというのがウリだろうか。ヒーローをキチンとヒーローと見せている一方で、改造人間の哀しみめいた部分もなんとか織り込んでいるところに好感が持てる。
 これだけで終わらせてしまうのがちょっと惜しくなるような作品である。

「仮面ライダーZO」 93東映 監督:雨宮慶太 脚本:杉村升 出演:土門廣 、佐々木功、柴田翔平、森永奈緒美、犬塚弘、大葉健二 他


FEB.28.1999
「仮面ライダーJ」

 前作ZOが好評だったために作られた新作。JはJumboを現す。つまりライダーはなんと巨大化してしまうのだ。
 そもそも、このJはいわゆる改造人間ではない。地空人によって、Jの力を与えられた戦士なのである。したがって、そこに改造人間の哀しみという描写はない。また、巨大化して敵要塞と戦うすがたは、やはりライダーには似つかわしくないと思うのだがどうだろう。ライダーの面白さは、人と同じ大きさで、ただ、少しジャンプやキックの力が強いという徒手空拳なヒーローであるというところにあるのではないだろうか。巨大化してしまったら、もうそれは超人である。
 とはいえ、短い時間でぐいぐいと引き込むストーリーテリングはさすが。それと、子役の野村佑香が非常にうまく可愛いのである。

「仮面ライダーJ」 94東映 監督:雨宮慶太 脚本:上原正三 出演:望月祐多、野村佑香、神威杏次、栗原敏、万里洋子 他


Back to Index
Back to Home
Copyright MAX Oshiba All rights reserved.
This page is Japanese only.