過去の特撮徒然草
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1998 JUN



maxfacesJUN.2.1997 「スターシップ・トゥルーパーズ」

ハインラインの「宇宙の戦士」読んだのはいつだったっけ…。多分高校生の頃だったと思う。新兵の成長を描いた作品として、非常に好印象であった。出てくる小道具であるパワード・スーツにも心引かれたし…。
さて、それが映画になったということで見てきたわけだが、前評判通り、これはハインラインの「宇宙の戦士」とは大きく違うなぁ。もっともっと偏差値の低い、カタルシス映画になってる。いや、これけなしてるわけじゃないんだけどね。
だってさ、主人公のジョニーってバカでしょ。女にいいカッコ見せたくて軍隊入って。失敗しながらも、たまたま上官が死んでいって階級上げて。で、そんななかで元の女は男作って振られて。で、ずっと慕ってた女になびきかけると、その子もまた死んじゃって。いっしょに卒業した友達は偉くなってて見下されて。で、振られた女の男が死んだら、また仲良くなって。で、最後は何事もなかったように、仲良し3人組の復活だもの。あー。もう、ホントバカ。
こういう映画は、もうノリで楽しむのが一番。とにかくうじゃうじゃと出てくる虫・虫・虫ね。こいつらを次から次へと倒して行く爽快感。これぞ戦争映画の醍醐味でしょう。ジャパナチを虫に置き換えただけだもん、これって。なんでも。もともと特撮のフィル・ティペットが温めていた宇宙の巨大昆虫映画の企画が、どこかで「宇宙の戦士」と結びついたというのが、この映画らしい。なるほど…虫は力入ってる。
まぁ、いかにもバーホーベンらしい画。なんか、この人って特撮をチープに見せる人のような気がするなぁ。作りものっぽいというか。それと、ニュース映像を挿入するというやつもね。
ガンガン殺されていく虫と人間でスカッとしようぜっ!で、君も海兵隊に!(はーっ(^_^;))

「STARSHIP TROOPERS」97米 監督:ポール・バーホーベン 出演:キャスパー・ヴァン・ディーン、マイケル・アイアンサイド、ディナ・メイヤー、デニース・リチャーズ、クランシー・ブラウン他


maxfacesJUN.5.1998 「ウルトラセブン」 “失われた記憶”

なんと、ウルトラセブンの新作を見る事ができるなんて…。ウルトラセブン30周年記念企画として、オリジナル新作が3作も連続で。モロボシ・ダンには、森次晃嗣氏。ストーリーとしては、テレビでオンエアされた平成ウルトラセブン「地球星人の大地」につながるものとなる。つまり、ウルトラ兄弟も出てこないし、もちろんMACの隊長だった事もない」ということになる。「太陽エネルギー作戦」と「地球星人の大地」はスポンサーの行こうが悪い形で出てきて、説教臭いところが不評であった。しかしながら、今回はまったくのOVAということで、その内容に期待がかかる。
さて、今回森次氏がまたもモロボシ・ダンを演じているのだが…。さすがに老けたなぁという印象。ヒーローものの主役には、年を食いすぎているのは明らか。とはいえ、ワタシのようなオールドファンにはなんとも懐かしくうれしいなぁ。同様に、毒蝮三太夫氏のフルハシも隊長から参謀へと出世、こちらも老けたががんばっているのだよ。なぜか、ウルトラ警備隊のメンバーは全員入れ替え。このあたりの説明とかなんもないのは何故?やはり、シンジョウこと影丸さんに出て欲しかったンだけども。新メンバーでは、シマ隊員が元オーグリーンという事で、ちょっと注目だろうか。他のメンバーはみな若い、若くて芝居が今ひとつ。うーん、仕方ないのかなぁ。
本編、特撮ともにビデオ撮りである。これもできればフィルム撮りにしてもらいたいところだが、これも予算的に難しいところか。全編で60分なんだが、ちょっと間延びしている部分があるかなぁ。途中で少し眠くなる感じである。しかも、セブンが登場するまで随分待たねばならないというのも辛い。人間中心に描いているという割には、ウルトラ警備隊のメンバーに今ひとつ魅力が感じられない。また、フルハシ参謀も芝居がわざとらしいのが残念。森次氏は、かなり気合の入ったところを見せていて好感が持てる。特に記憶を無くして彷徨するものの悲しさ、また子持ちの女性との淡い関係。他人以上恋人未満というところが、結構良かったのでは。あのふたりのシーン、昼メロみたいで斬新であった。
特撮はというと、「昔ながらの手法で」というのがウリらしいのだが、はっきりいってよくない。もちろん、予算の問題などあるのだろうが、あまりにもお粗末な画もある。現在オンエアされている「ダイナ」を観てしまうと、やはりその差はハッキリ。ウルトラホークの発進シーンも無ければ(セブンと言えば、これでしょ!)、分離合体もなし。セブンと怪獣の戦いも、アイ・スラッガーは出ないし(セブンと言えば、これでしょ!)、光線のアニメーションも汚い。
とはいえ、やはりセブン新作を見る事ができるというのは、何ものにも変えがたい幸せである。セブン至上主義をとるMAXとしては、これをステップにさらによりよい作品を提供してもらいたいものだ。一ヶ月後の次作に期待。

「ウルトラセブン 第1話 失われた記憶」98バップ 監督・特撮監督:神澤信一 出演:森次晃嗣、毒蝮三太夫、山崎勝之、南条弘二、正岡邦夫、大塚良重、清水香里、他


maxfacesJUN.6.1998 「ウルトラマンダイナ」 “青春の光と影”

相変わらずタカ派のゴンドウ参謀である。またして勝手にステルス機と特殊チームなんか作って。デスフェイザーの一件が全然教訓になってないという事ね。
で、それがフドウという男。やけにアスカにライバル心を燃やすと思ったら、あのZEROでの同期生でスーパーGUTSに入隊できなかったフドウの弟。しかも、そのフドウは死んだという…。なるほど、それはねぇ…なかなかの因縁話となるわけだわ。
一方で、またも悪用されるエボリュウ細胞。もう、何度も何度も使われてるんだから、もういい加減にちゃんとしまっとけばいいのに…(^_^;)。しかも、今度これを盗み出したのが、「決戦!怪獣島」でクローン研究で暴走してしまったオオトモ博士の助手、ヤマザキである。過去のエピソードの続編的な展開というのは、シリーズ感が感じられて非常に面白い。特に今回はティガで生まれたエボリュウ細胞と、ダイナのエピソードがうまくモチーフになっている恒例といえるだろう。それに、アスカとフドウというライバル対決が加わって、ますます面白くなっている。
タイトルにあるように、“青春の光と影”…。人間誰しも心に中に持っているという影の部分に支配されて暴走してしまったフドウとピュアな光の持ち主であるアスカの対比が描かれていく。目的のためなら手段を選ばないフドウ。その目的とは、スーパーGUTSのアスカに勝つ事。若さゆえなのか、自分の思い込みだけでアスカを憎むフドウ。これは、誰の心にもある、影なのだ。そして、ヤマザキの策略によって負傷してしまったフドウを抱いたまま変身するアスカ。そのリー・フラッシャーのもたらす光は、フドウの心の中にある影をも照らし光で満たしたのだろうか。てっきりあのまま死んでしまったと思われたフドウであったが、一命をとりとめ自分の過ちを認めるのであった。これが「ティガ」のエピソードだったら死んでたかも…?
「ウルトラセブン」の「栄光は誰のために」をちょっと思い出させるエピソードだった。


maxfacesJUN.7.1998 「星獣戦隊ギンガマン」 “第十六章 心の故郷”

ハヤテメインの今回は、お楽しみのシェリンダ様活躍の回でもあるのだ。前の対決で痛み分けたふたり、シェリンダのほうはハヤテへの憎しみをますますつのらせての登場なのだ。いやー、今回の決闘もよかったわー。水谷ケイちゃんは、前のときよりもさらに動きがよくなってるよね。さすが、がんばってるわ。好感度更にアップ。おっきい胸を揺らしてのアクション、最高です。
あ、で、本筋は乗馬クラブ元オーナーである偏屈じじいとハヤテの心の交流ってね。ハヤテっていつも大人っす。ただ、ハチミツが苦手とは、カワイイところもあって、ますます人気上昇か?


maxfacesJUN.7.1998 「テツワン探偵 ロボタック」 “恋する餃子の涙”

ついにロボタックにも浦沢脚本が登場。いやー、あのパワーは相変わらずですなぁ。浦沢さんお得意の無生物を擬人化するというパターン、今回のタイトルからして「恋する餃子の涙」ですからなぁ…。
でもって、シゲルが餃子恐怖症だもの。餃子を前に苦しみもだえる様子はもう、子供番組の枠を超えていたと思うぞ。そして、コンクリ管にまたがってひとり叫ぶシゲル…。いや、まいった。
それと、ミサキちゃんのチャイナドレスですな、何と言っても。「ロリ」の皆さんにはたまらんサービスだったはず。いやー、これって狙ってるわ。


maxfacesJUN.13.1998 「ウルトラマンダイナ」 “ジャギラの樹”

今回はナカジマ隊員活躍の巻。ジャギラの樹にまつわる昔話、実は地球外生物の侵略であったという話。町民がみなジャギラのしもべとなってしまって、孤立無援となるナカジマと紀子。なんと、ナカジマの元恋人という事なのだが…恋敵の青木が実はジャギラを操るものなのだ。なんとなく、ティガの「霧が来る」を思い出させるシチュエーションなのだが、そこはナカジマ隊員、なかなかのギャグメーカーぶりに徹しているのである。
このジャギラの樹がずっと町民を支配して宇宙人化してきたという、ものすごく時間をかけた地球侵略。町民たちの不気味な行動を調査するナカジマと紀子。しかしながら、紀子もジャギラのしもべに…。植物学者の青木は、昔ジャギラの樹が地球に来た時に予言した謎の男と同一人物なんだろうか?それとのその子孫?まぁ、わからないままに青木は暴走して、ジャギラは巨大化。紀子を連れたままジャギラの中に取り込まれる青木。そして、ゴッドジャギラの出現。うねうねと根を伸ばし巨大化して行くジャギラの表現はなかなかのものであった。このあたり、CG表現が非常に光っていると思う。
でもって、ラストはめでたくもとのサヤにおさまったナカジマと紀子。うーん、いいかんじでハッピーエンド…?かと思ったら、ナカジマのジャケットの背中ととパンツのお尻が破れて、お約束のギャグメーカーぶり。いいじゃん、いいじゃん、これぞダイナよ。しかしさ、ナカジマさ、なんか他人に見えンのよ。ホリイよりもナカジマ似って事?>MAX…(^_^;)
脚本の六本木学さんは、一ファンとして脚本を投稿しつづけて採用されたということ。うん、なんかうれしいねぇ。


maxfacesJUN.13.1998 「サイバー美少女テロメア」 “残留思念”

これはもう超能力というよりも霊能力だなぁ、死んだ人間の残留思念を感知できるという能力。予知能力があるがために、不運な人生を送ってしまった男がいる。その娘も同じ能力を受け継ぐのだが、彼女はそれを否定する。そのために自分も不運な目に会うことを恐れて…。
しかし、どんな予知をしようと、その未来は常に不動であり自らの手で変えて行けるものなのだ。それをアサギに気付かされた少女は、初めて父を許すことができるのだった。
ウルトラマンダイナ「ユメノカタマリ」にゲスト出演した保積ペペ氏が、またも好演。特撮づいている?


maxfacesJUN.14.1998 「星獣戦隊ギンガマン」 “第十七章 本当の勇気”

勇太の勇気がリョウマを救う。バルバンの作り出すぶきみな傀儡、人形爆弾の攻撃に苦戦するギンガマン。そのころ山中でバルバンのアジトを見つけたリョウマと勇太はふたりだけで戦いを仕掛けるのであった。
今回は勇気というものを説いているのだが、勇太とリョウマの関係が微笑ましく、また勇太が本当にけなげで泣かせるのである。さらには、リョウマとヒュウガの子供時代のエピソードもあって…うん、これってなんかの伏線なのか?
人形爆弾に囲まれ爆発に巻き込まれてしまったリョウマ。しかし、その爆発跡から黒づくめの戦士がリョウマを担いで姿をあらわす。リョウマを救ったこの黒い戦士の正体は?以下、次回。


maxfacesJUN.14.1998 「テツワン探偵 ロボタック」 “ライバルは天才探偵”

シャードック探偵社もゴールドプラチナ社も客の入りがさっぱり。なんと新しくオープンした樺探偵社に全部客をとられていたのだ。この樺探偵、抜群の勘で次から次へと難事件を解決。しかも探偵料は安く、さらには樺は男前と来た。これじゃ杉も勝てるわけがない。
悔しいことにこの樺探偵、親子3代抜群に勘がよくて働かずとも豪勢な暮らしぶり。とにかく努力というものをしちゃいかんという家系。すべてこの勘のおかげなんだそーな。いやーなんともいやな奴。こんな奴に会ったらば、杉ならずともすねますわ。しかし、あれ?修行に出る?勘を使いきったんで、滝に打たれるって…?ひょっとして、それって、努力なんじゃ…。
この樺を演じているのがカーレンジャーのグリーンレーサー実役だった、福田佳弘さんなのだ。いや、どうも大阪弁に馴れてるんで、標準語で話されるとすごい変な感じ。と、かなり2枚目風を演ってるから、これまた笑ってしまう。しかし、お育ちのいいおぼっちゃんという雰囲気は出てたぞ。さすがは芸達者な福田さん、ぜひぜひ再登場を!!


maxfacesJUN.18.1997 「ブルース・ブラザーズ2000」

ブルース・ブラザーズが復活だなんて…ホント夢じゃなかろうか…。もちろん、MAXが敬愛してやまないジョン・ベルーシ、いや、ジェイク・ブルースはもうこの世にはいない。これは悲しいが事実である。この新作「ブルース・ブラザーズ2000」では、神の使者であり、神に召されてしまったジェイクの分まで、エルウッドが活躍する。しかも、昔の仲間に新メンバーを加えての活躍である。なんともうれしいことに、前作で出て今回も出演する登場人物は、すべて同一人物が演じている。例によって刑務所を出てペンギンのところへ赴くエルウッド。そこであてがわれたのが、孤児のバスター。この子が新生ブルース・ブラザーズの、新メンバー第一号。いや、この子、本当に芸達者で驚きます。そして、ウィリーのトップレスバーでバーテンをやっていたマイティ・マック(ジョン・グッドマン)。彼もBBのボーカルになる。 エルウッドがバンドのメンバーをたずねて歩くのだが、このメンバーたちのその後が楽しいのだ。スティーブ・クロッパー、ドナルド・ダック・ダン、マーフィー・ダン…。みな老けたなぁ。マット・マーフィーは高級外車ディーラーになっていながらも、相変わらずアレサ・フランクリン扮するおかみさんの尻に敷かれてるし。ウィルソン・ピケットが経営するテレフォン・セックスサービスでの、名曲「634−5789」。この曲がこんな解釈で演奏されるとはね。でもって、ミスター・ファビュラウスことアラン・ルービンは、なんと羽振りのいい葬儀屋。彼らはみなバンドのメンバーに戻るのをためらいながらも、結局はエルウッドたちの口に乗せられ、またもカムバックしてしまう。なんつーか、懲りない人たち。まただまされてるとうすうす勘づいていながらも、結局もとに戻ってしまうのね。あぁ、なんという愛すべき奴等なんだろう。
こんな奴等が途中でいろんな事件を起こしながら、魔女クイーン・モーセットが開催するというバンド合戦に出場するべく旅をする。いつも警察に追っかけられてるんだが、そんな中移動教会に逃げ込む。そこで説教を行っていたのが、サム&デイブのサム・ムーアとジェームズ・ブラウン。トリプルロック教会のジェームズ師である。彼のソウルフルな唄で、ずっとBBを目の敵にしておってきた亡きカーティス(キャブ・キャロウエイ)の隠し息子、ケイブルもBBのメンバーに寝返る。ここでBBは4人ボーカルとして、完全に復活である。
さて魔女のクイーン・モーセットの屋敷がなんともアヤシイ。本当に魔法使っちゃうしね。魔法をかけられてゾンビになったBBのパフォーマンスが最高に楽しい。クイーン・モーセットも美しいし色っぽいのだ。
そして、バンド合戦当日。相手はルイジアナ・ゲイター・ボーイズ。これがまた、究極のスーパーバンドなのだ…。B.B.キング、エリック・クラプトン、ボ・ディドリー、スティーブ・ウインウッド、アイザック・ヘイズ、ジェフ・バクスター、ドクター・ジョン等など…。勝敗はともかく、ラストはブルース・ブラザーズ・バンドとルイジアナ・ゲイターボーイズのスーパー・セッション。とにかく、これを見るだけでも、元が取れちゃうぞ。
ジョン・ベルーシがいない穴を埋めて余りある活躍のダン・エイクロイド。ジョンがいないのは寂しいが、前作同様のスラップスティック・コメディは健在である。さすがにBBも年をとって丸くなったが、まだまだR&Bのパワーは健在なのである。当然、ゴキゲンなR&Bナンバーが流れっぱなし。ノリノリで行こうぜ!

「BLUES BROTHERS 2000」98米 監督:ジョン・ランディス 出演:ダン・エイクロイド、ジョン・グッドマン、ジョー・モートン、J・エヴァン・ボニファント、ジェームズ・ブラウン、アレサ・フランクリン、ブルース・ブラザーズ・バンド他


maxfacesJUN.20.1998 「ウルトラマンダイナ」 “ぼくたちの地球が見たい”

オカエリナサイ、川崎郷太監督!ティガでいくつもの名作を残しながらも、諸事情によりダイナに参加していなかった川崎監督がついに現場に帰ってきた。スポット参加とはいえ、なんともウレシイ登板です。
しかしね、くぅー、泣かせる話だなぁ。しょっぱなはそれこそカリヤのギャグで始まるのだが(いや、カリヤは今回大活躍なんだけどね、実は)ストーリーが進んでいくにつれて、ぐいぐいと画面に引き寄せられてしまうのだ。このへん、さすがは川崎演出。地球を目指す子供たちを、実にいきいきと描いている。特にストーリーの中心となる少女。けなげで子供らしくない行動が、かえってけなげに映る。大人たちが次々にダイオリオウスの幼生体に襲われていく中で、稟とした表情が際立つ。
救出に向かったスーパーGUTSではあるが、ダイオリオウスによって大人たちと少女を救出することに失敗。それどころか、カリヤまでも宇宙船に取り残されてしまう。しかも、宇宙船内にはダイオリオウスの幼生体が。さらに、この幼生体が大気圏内に入ると、人類を絶滅させる量のガスを発生する…。TPCとしては、宇宙船の衛星兵器による破壊を決定。この辺のたたみかけるような危機感のあおりは、太田愛脚本と川崎郷太演出の絶妙なハーモニーによって息をつかせぬ展開である。さらに、コクピットでスーパーガン(旧式だが…という船長の台詞にニヤリ。ご存じ科特隊のスーパーガン のレプリカである)を構える少女。操縦室の窓から「行って」という少女。これは声が聞こえず、口の形だけでわかるという絶妙の映像表現。そして、ひとり残る少女の姿をグランドームで見守るマイ。今回は、マイの描かれ方も非常に良い。彼女のやさしさがよく伝わってくる。
衛星をダイオリオウスが破壊、しかし、宇宙船の幼生はカリヤが倒す。後は、ダイナがダイオリオウスを倒して大団円へ。
あこがれの地球に降り立つ少女、彼女を迎える少年の出迎え。ここで少女は初めて微笑む。最高の微笑みである。


maxfacesJUN.20.1998 「サイバー美少女テロメア」 “遺伝子”

アサギとサトルの幸せなひととき…しかし、それは当然長くは続かない。アサギのまわりの人々が次々に教われる。さらに、サトルもまた覚醒していない超能力者であることが明らかになる。門倉の研究所でピンチに陥るアサギたちを救うために、サトルはシュウによってテレポートされる。くしくもサイが放った鉄棒がアサギを襲う直前に。体を鉄棒に貫かれ絶命していくサトル。その悲しみが、アサギの本当の力を覚醒させる。
結果的にはシュウの思うとおりに事が進んでいる。邪魔なサトルは死に、アサギは覚醒。門倉の研究所も大きな被害を被った。このままシュウの意志通りに人は変わってしまうのだろうか?


maxfacesJUN.27.1997 「透明人間」

本作は、東宝の怪奇人間シリーズ特有の憂いを持った怪人である透明人間の悲しいストーリーを描いたものである。この透明人間は、戦中の特殊部隊、透明人間部隊の生き残り。もちろん、もしもこんなものが実在していたら、日本は戦争に勝っていたかもしれないが…。これは戦争の犠牲者を描いた反戦映画と見る事もできる。
この透明人間部隊の生き残りのひとりが銀座の真中で自殺することで、世間に透明人間の実在が明らかにされる。そして、それに乗じて起こる、透明人間を名乗るギャングによる犯罪が東京を恐怖に陥れる。この偽の透明人間ギャングを倒すべく、ひっそりと都会の片隅で生きてきた透明人間が立ちあがるのであった。
この透明人間の生きかたが悲しい。透明人間が人前に出て働くためには、ピエロのサンドイッチマンをするしかないのである。ピエロの悲しげなメイクは、そのまま透明人間の心を表している。唯一心を通わせる少女は盲目。盲目の少女の前では、透明人間も普通の人間も変わりはないのだ。
結末はやはり悲しい。時分の命とひきかえにギャングを倒す透明人間。絶命時にやっと、彼は普通の人間に戻ることができる。その死に顔は穏やかであった…。

「透明人間」54東宝 監督:小田基義 特技:円谷英ニ 出演:河津清三郎、三條美紀、高田稔、土屋嘉男、他


maxfacesJUN.27.1997 「電送人間」

終戦のどさくさにまぎれて金の延べ棒をめぐっての陰謀。それに巻き込まれた男。東宝変身人間シリーズ第2弾の電送人間もまた、過去の恩讐に生きる悲しい男であった。電送装置を利用して、次々に復讐のため殺人を重ねて行く男。
この作品の見所は、電送装置がどこに隠されているか、どうやって被害者の傍に置かれるのかというトリックの楽しさ。電送人間はその悪魔的な狡猾さで、どこであろうと電送装置を送り込んでしまう。この中丸忠雄扮する電送人間と、鶴田浩二扮する新聞記者たちとの息詰まるような知能戦がサスペンスを生み出し、おもわずスクリーンに引き込まれるといった感じ。
電送装置は送信側と受信側が無ければ成立しない。殺人現場から逃走しようとする電送人間であるが、やはりその行為に天罰は下る。受信装置のある牧場が、浅間山の爆発によって被害を受ける。受信装置も破壊される。送信はされたものの、受信されることが無くなってしまった男。永遠にこの次元とは別の次元をさまよいつづけるのであろうか…。電送の歪みによって、顔に酷い傷を負ったまま・・・。
傷を隠すために仮面をつけた無表情の電送人間を、中丸忠雄が好演。

「電送人間」60東宝 監督:福田純 特技:円谷英ニ 出演:鶴田浩二、白川由美、平田昭彦、中丸忠雄、他


maxfacesJUN.27.1997 「ガス人間第1号」

悲しい悲しいラブストーリー。これは東宝変身人間シリーズの頂点を極める作品であると断言できる。男は愛する女のためにどこまで自らを犠牲にできるのか。女はその魔性の魅力によって、自らの意思とは別に男を破滅に導いてしまうのか。
この作品のガス人間もまた、悲しい実験の犠牲者である。ありふれた普通の生活を送っていたはずなのに、マッドサイエンティストに目をつけられて、その結果ガス人間となってしまった。もちろん、普通の人間に戻る事はできない。ずっと異形のものとして生きて行かなければならないのだ。
そんなガス人間が心を寄せるのが、日舞の大家、藤千代。彼女は家の立てなおしのため、ガス人間が強奪してきた金を受け取り使っていく。藤千代の心を引くために、次々と犯罪を重ねて行くガス人間。藤千代の女としての天性の傲慢さ、ガス人間の歪んだ愛情表現、どちらも見ていて悲しくなる。
ラストで、念願の新作発表会をガス人間だけのいるホールで行なった藤千代、自らもガス人間とともに爆発に巻き込まれる。ガス人間の想いが受け入れられたということなのか。彼女なりの罪滅ぼしなのか…。そもそもふたりの間に恋愛感情などあったのだろうか…。
藤千代役の若き八千草薫の美しさは息を飲むほど。これならガス人間ならずとも、彼女のためなら犯罪を犯してしまうかもしれない。もちろん、ガス人間役の土屋嘉男も大好演である。東宝特撮の頂点を極めた1本と言える。

「ガス人間第1号」60東宝 監督:本多猪四郎 特技:円谷英ニ 出演:三橋達也、八千草薫、土屋嘉男、佐多契子、他


maxfacesJUN.27.1998 「ウルトラマンダイナ」 “うたかたの空夢”

帰ってきた川崎監督第2弾。ミッションによりシャトルで火星に向かおうとするアスカとマイ。しかし、その時あのレギュラン星人が地球を襲う…。ってねぇ。あらすじ書く必要はないな、今回は。なんつっても、ストーリーじゃなくて、細かいお遊びがいっぱい詰まった、おもちゃ箱のような作品だもの。まさに、ウルトラ・スラップスティックと呼ぶべき一篇である。もうー、こーーーーんないおバカなもン(あー、誉め言葉です、一応断っときますが)作っちゃってぇ、川崎監督ったら。つーことで、以下ウチのBBSに寄せられたネタの羅列っす。これはっていうのを選んでます

○「隊長日誌 167.0043」:スタートレックの艦長日誌。カークもピカードも付けてた。
○冒頭アスカが寝てるベッド、「SPECIAL SOFT BED NIDONE」と書いてあります…。既にここでオチ明かしが…。
○スペシウム砲:フルハシに乗り移った初代バルタン星人は、「火星にはわれわれの嫌いなムニュムニュ(実はスペシウム)」があると言っていた。
○「レギュランのヅウォーカー将軍」:「さらば宇宙戦艦ヤマト」に出てきた彗星帝国のズウォーダー大帝からでは?
○「これは演習ではない」:[超時空要塞マクロス]でクローディア(声:小原乃梨子さん)のアナウンス。
○発進シーンで画面を横切る18〜19世紀ごろの古い大砲。この心は?
○γカルテット…セブン、「V3から来た男」に出てきたカルテット作戦を思い出させる。
○「第4ゲートひらけ。第4ゲートひらけ」:セブンの発進シーンの「フォース・ゲイト・オープン」。セブンでは満田かずほ氏がアナウンス担当だった。
○γ号が発進して、グランドームの滑走路から出たところでちょっと下がるのは、ウルトラホーク1号の発進シーン。
○ロケット発射時のリョウのセリフ「絶対アスカ達を宇宙(そら)にあげる!」:Zガンダムでアムロがカミーユに言う。
○ダイブハンガーからγ号が発進するシーンは、ガンダムで使われたカタパルト発進になっていた。
○「私を悪賢いなどとほめないでくれたまえ」:このときレギュラン星人が手に風車を持つ自分の人形を持っている。:ティガのレギュラン星人が風車でティガを殴るシーンより。
○コマーシャル前の「バンババンバー」という音楽、「帰ってきたウルトラマン」では?
○マウンテンガリバーの型番、MG-0005-RX。最後のRXはRX-78ガンダム?
○MG5の下半身、スカート付のリックドムかゲルググか。
○MG5:足の下部に市松模様が。往年の男性化粧品MG5のデザイン。ちなみに団次郎さんCMに出ていた。
○スペシウム砲の射出口の形は、当然十字。発射音もウルトラマンのスペシウム光線の音。
○巨大ロボを操縦する鉢巻きの美少女といえば…「トップをねらえ」。
○キティ小隊:キティ(kitty)は子猫。一説に、「ハロウィンの夜に」でレナがネコに扮していたことから。またもちろん、「キャプテンスカーレット」のエンジェル部隊が元か。
○マイの「0距離射撃」はエヴァンゲリオンの「アスカ来襲」に出てくる。
○「親分と呼ぶな。キャプテンと呼べ」:ティガ「夢」で刑事に扮したリーダーが「リーダーと呼ぶな。デカ長と呼べ」と言ってた。
○アートデッセイの艦首の髑髏は、良く見ると頭に溝のあるティガの髑髏。
○キャプテン・ムナカタのトランペットは、大滝氏が実際に吹いているとのこと。
○キャプテンハーロックならぬキャプテンムナカタのクルーたちは、シンジョウ以外は皆ダイナおよび怪獣の「中身」の皆さん。
○「ウルトラマンダイナ、か。」・・・ティガ「怪獣の出てきた日」のリーダーの台詞「ウルトラマンティガ、か。」ですね。
○隕石の落下を支えるロボットはもちろん「逆襲のシャア」。
○ラストでアスカを起こすマイ、「目覚めよアスカ」って言ってる。第3話のサブタイトル…。
○ラストでマイがアスカの持ち物を投げてますが、最初に投げてるのがリー・フラッシャー。でもって、アスカは慌ててそれをパンツの中に隠す。
○ラストで入口に立つ隊長のわきの壁、よく読めないが「・・・五つの誓い」という紙が。「ウルトラ5つの誓い」が元ネタ


ネタ提供にご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。


maxfacesJUN.27.1998 「サイバー美少女テロメア」 “融合・楽園への扉”

かくして覚醒したアサギ。そしてそれを取り込もうとするシュウ。このふたりだけがテロメア塩基配列を変えられた特殊な存在だったのだ。そして、それを行なったのは門倉。自ら封印した記憶を取り戻した和泉によって、門倉の正体が明かされる。ふたたび対峙するアサギ達とサイ。しかし、サイはアサギの説得により、その造物主である門倉を手にかける。
そして、残るはシュウとの対決。アサギを取りこんで、醜く変形して行くシュウ。これが来るべき人類の理想の姿なのだろうか?しかし、覚醒したアサギの力は逆にシュウを取りこんでしまう。その体内にシュウを取りこんだまま生きて行く事になったアサギ、シュウが再び起きるときは来るのだろうか?
すっかり普通の少女に戻ったはずのアサギ達。しかし…アサギの前を通りすぎる少年、それはシュウにうりふたつであった…。
さて、ついに終わったテロメア。円谷プロとしては、全くの新しいアプローチのドラマだったはず。試行錯誤のあとが良く見える。作品としてのクオリティは決して高いものではなかったが、今後の円谷プロの方向性に、ひとつの可能性を見出す事ができたのでは?これからの円谷に期待したい。


maxfacesJUN.28.1998 「星獣戦隊ギンガマン」 “第十八章 謎の黒騎士”

前回突然登場してリョウマを救った謎の黒騎士。一体何者なのか?敵かな?味方かなー?なんて、ね。この手の黒いダークヒーローはやはりハカイダーを連想させる。そう、こういう謎のヒーローは文句無しにカッコいいのだ!。
第一章で地割れに飲み込まれていったヒュウガとの関係が非常に気になるところ。今回はヒュウガとのエピソードも随分と描かれていて、そのあたりは今後の黒騎士の正体にかかわる伏線になるのでは?と見ているのだが…。
に、しても焚き火の前のダンスは、かなりトホホ…(-_-;)。


maxfacesJUN.28.1998 「テツワン探偵 ロボタック」 “ボンジュールでーす”

新キャラクターのモグラッキー登場ね。なんとも怪しい日本語。語尾に“でーす”ってつければ、それでフランス帰りって事なのか?それともモグラは鳴かないから、語尾につける語がなかったってことバウか?
まま、それはいいとして、つぶらな瞳がなかなかかわいいモグラ型ロボットなんじゃないのぉ。いきなりのジシャックチェンジも見せてくれたしね。
パリ市警での敏腕振りをいかに今後のストーリーの中で見せていってくれるのか、期待しちゃう。唐松刑事とのコンビっちゅうのが、とっても楽しいねぇ。


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