TOKUSATSU TUREZURE-KUSA 00 JUL.

JUL.2.2000
「未来戦隊タイムレンジャー」 “Case File 20 新たなる絆”

脚本:小林靖子 監督:松井昇

 見るからにお惚けな雰囲気で愛嬌のあるドルネロに対して、どこかサイコなイメージを持ってるギエンである。そのギエンが単独行動を始めて、ロンダーズ内部もちょいときな臭い雰囲気に。一番やばいのはギエンなのか?そのギエンが送り込んだ囚人の、今までに無い圧倒的な強さである。これは怖いねぇ、なんとも。さしものタイムレンジャーも大苦戦。自分たちの未来が変わる可能性をタックに示唆された上強敵まで現れて、苦しむドモンの巻である。
 もちろん、そこは戦隊シリーズの持ち味、メンバーの厚い友情でドモンは立ち直って、クレバーな作戦で敵を倒すのよね。これが戦隊の基本。
 新メカの登場は、どうやら浅見グループが作った装甲車に関係があるらしく、歴史が繋がっているということかな。未来は変えることができるのだというポジティブなメッセージと。でも、未来から来た人々にとっては、あんまり自分たちがもといた世界を変えられちゃうのも困ると思うんだけど…。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のビフ・タネンみたいにね。時間ものは難しいのよ…。


JUL.2.2000
「仮面ライダークウガ」 “EPISODE 22 遊戯”

脚本:荒川稔久 監督:渡辺勝也

 グロンギと一条たちとの間のコミュニケーションが少しづつ成立してきた。そしてグロンギが行なっているのは“ゲーム”であるということが明らかになる。ゲーム…まさに殺人ゲームである。だが、そのゲームは何のために行なわれているものなのか、そこまではまだわかっていない。
 グロンギたちは人間の言葉を覚え、人間に同化する傾向にある。車内での一条と雄介の会話、グロンギはもう我々に混ざって生活しているのではないか?これは恐いね。人で無いものがすぐ隣で生活してるとか考えると。電車に乗ってつり革につかまった、その隣に立っている男が実はグロンギなのかもしれないとか。いやな、異物感を覚える。なんて考えるのは、ワタシだけかもしれないけど。
 今回ぐっときたのは、奈々の芝居の演出家が、グロンギに襲われたという話。テレビのニュースで見る事件は、どこか遠いところで起こっているような感覚なのだが、こうやって身近で犠牲者が出るとそれは匕首を喉元に突きつけられたような、ドキッとする感覚である。このポレポレ店内のちょっとしたやり取りが、クウガの世界のリアリティをぐんと高めている。
 バラのタトゥの女と一条の再会もよい。しかし、バラは一条を殺せるはずなのに…。いや、ゲームでなければグロンギは人を殺さないということなのだろうか?しかし、あのツーショットはなかなかよいと思うぞ。


JUL.9.2000
「未来戦隊タイムレンジャー」 “Case File 21 シオンの流儀”

脚本:小林靖子 監督:諸田敏

 ある意味、グリーンネタとしては定番かも。5人の中でもっとも若くて頼りなさげなシオンが、他の4人のピンチに実力発揮というエピソード。ロンダーズのスピリッティが地球人にしか効かないため、シオンだけが無事だったというとこがミソですな。
 メカに強いという特性を活かしての新技披露で、なかなかの一人前な活躍を見せるシオンくん、タイムレンジャースタート当初に比べると、だんだん逞しくなってきたような気もするねぇ…。
 今回の見せ場は、なんつってもスピリッティでべろべろに酔っ払ってしまう竜也たちです。特にいつもクールに決めてるはずのアヤセとユウリの壊れ具合が楽しい。ドモンと竜也はあまり変わらんのだけれど(笑)。
 と、初めての人間体ドルネロも良いです。宇宙人は化けるものという、SFドラマの不文律にたがわず、立派な人間体でありました。


JUL.9.2000
「仮面ライダークウガ」 “EPISODE 23 不安”

脚本:井上敏樹 監督:長石多可男

 さて、問題はビリビリである。碑文の中に気になる一節を見つけた桜子。そして、雄介の言うビリビリ。サブタイトルの通り、“不安”に駆られる桜子。彼女なりに行動を開始するのである。
 しかし、気になるのは雄介と桜子の関係。雄介ははっきりと“友達”って言ってるんだよね。桜子もそれに対して何も異論を唱えてなかった(ようだ)し。ヒーローとヒロインがお友達同士ってのもなんかなぁ…。それともこれから進展していくんでしょうか、このふたりは。いや、ひょっとすると雄介と一条が…?
 で、そういった行動をとる桜子であるが、たまたま乗り合わせた電車、御茶ノ水駅から千葉に向かう総武線各駅停車に、グロンギのガリマ人間体が乗り合わせていた。
 ガリマ人間体もなかなかのセクシーな女性である。それが手に持った大鎌で、次々と人の首を刈り落としていく。人の首を刈る描写は、直接的でない故により恐ろしい。ネックレスが落ちるということはどういうことなのか…。それを考えさせるわけである。子供番組だからと自粛されている描写が、却って効果を生んでいるというわけだ。獲物に鎌を振るった後の「振り向くな」というガリマのセリフがまた怖いのだよね。自分の首が既に胴体と切り離されていることに気付かずに、その声に振り向いてしまう、その結果…。
 さすがにメの最後の怪人ガリマは強いようで、トライゴウラムでも完全に倒すことはできなかった。しかし、ゴウラム、駆けつけてくれるのはいいんだけど、後片付けが随分と大変そう…。その度にばらばらになった破片を科警研に誰かが運んでるのかなぁ…。


JUL.16.2000
「未来戦隊タイムレンジャー」 “Case File 22 桃色の誘惑”

脚本:井上敏樹 監督:諸田敏

 ロンダーズの結婚詐欺師キョウコに、久々の東映特撮復活の東風平千香さんですなー。いやー、色っぽいよなー、この人。いつぞや後楽園の野劇の観客席で見かけたことあるんだけねー、細いんだよなー。で、その東風平さんのお色気にやられてしまうのが、竜也、ドモン、アヤセである。やっぱシオンはまだなのね、思春期…。いや、地球人じゃないからかな。先週に引き続き、またしても壊れの3人である。しかし、演出、ちょっとやりすぎてない?いいのか?ま、いのか…。
 一方、女の魅力の欠如に気づいたユウリもまた、壊れる。ドレスにジムにエステで女を磨きに磨いての超セクシービーム発射…。なのだけどねー、竜也、ドモン、アヤセの3人は目が覚めたんだけどさ、イマイチかも(笑)。ま、人それぞれ好みがあるからねー。勝村ちゃんはクールなほうがいいぞ、やっぱ。
 そういや、東風平さんゲストと思ったら、脚本:井上敏樹、監督:諸田敏。うーん、シャンゼリオンだわ。


JUL.16.2000
「仮面ライダークウガ」 “EPISODE 24 強化”

脚本:井上敏樹 監督:長石多可男

 複雑なゲームを行なうガリマ。そして、ついにその“ルール”に気がつく一条達である。
 その“ルール”解明に奔走する一条達の姿は、味ながら非常にリアリティのある描写。普通の刑事ドラマのように現場に出かけ、犠牲者の関係者に聞き込みをして、その接点を見つけ出していく彼らの行動。このあたりが、クウガの面白さかなと思ったりする。主人公がスーパーヒーローで、彼の登場で全てが解決してしまうという特撮ヒーロー作品とは、一線を画しているのだ。
 そして、ついにガリマの魔手は桜子にも向けられる。同じ車両に乗り合わせた人々をしばらくしてから次々に殺していくというのが、今回のゲームのルール。ガリマ人間体の持っていた香壷でマーキングでもしたのだろうか、同じ電車の車両に乗り合わせた人々を次々に殺戮していくというのが、今回のゲームのルールである。そして、その車両の桜子も乗っていたのだ…。しかし、桜子は御茶ノ水から千葉方面に向かったのだが、どこに行こうとしたのかな…?桜子の大学はどこにあるのか…。千葉あたりかな?科警研に向かったのならわかるんだけど。
 桜子がガリマにまさに襲われんとするその時、雄介のバイクが両者の間に割ってはいるのだ。リアリティもあるけど、こういうヒーローのお約束シーンもちゃんとあるところがウレシイねぇ。そして、ビリビリはついに、クウガをより強い姿へと変化せしめる。ライジングタイタンの登場ね。強くなる敵に従ってクウガもより強くなっていくという設定、まさにバージョンアップファイトである。バンダイもこれならいいよねぇ…。


JUL.23.2000
「未来戦隊タイムレンジャー」 “Case File 23 ビートアップ”

脚本:山口亮太 監督:小中肇

 前回2回とは打って変わっての、シリアスかつ爽やかな好篇。
 竜也がガンバれるのも、他のメンバー達のサポートあってのこと。30世紀人から見た20世紀人はもちろん、文明的にも遅れているのだろうけど、でも彼らの胸を打つことはできる。そういう、エモーショナルな部分は、たとえ時代が移ったとしても普遍的なものなんだと、そういうメッセージなわけですな。
 張り切りすぎて、怪我を負う竜也。その埋め合わせにがんばる未来人。そして、そのピンチにまた駆けつける竜也。まー、チームプレイである戦隊シリーズでは基本的なパターンですかね。


JUL.23.2000
「仮面ライダークウガ」 “EPISODE 25 彷徨”

脚本:荒川稔久 監督:石田秀範

 あの神崎先生が再び登場。神崎の教え子にスポットを当てるというエピソードである。作文に「自分の居場所がない」と書いて、ひとり東京に向かってしまった少年。それを神崎からの連絡で知り、捜そうとする雄介。
 しかし、その間にもグロンギは新たな動きを…。ついにゴが動き出す。ゴはメと違い、あまり目立たない服装である。あのメは普通に歩いてたら、やっぱ目立つわなぁ…。でもゴは結構シックに決めてておしゃれかも。彼らが、新しいゲームを始めるのである。
 フクロウ種怪人ゴ・ブウロ・グの武器は吹き矢(?)。ゴの特徴は武器ですな…。武器で人を殺す。前回登場のガリマも武器を持ってたけど、ゴのやり方、みたいな話してたよね、確か。で、ブウロに殺された人々は、一見ただの心筋梗塞にしか見えないというのも怖いね。でも、一度にあれだけの人が同時に心筋梗塞になるのは不自然である。
 空を飛ぶ怪人は3体目だが、さすがに今回は手ごわくなっているのだ。ペガサスフォームで対抗しようとするクウガだが、ブウロの素早い攻撃に苦心する。ライジングペガサスが空を飛ぶブウロに狙いを定めんとしたとき、ブウロの放つ弾が、クウガの腕を射抜いてしまうのだった…どうなる?クウガ。そして、神崎先生の教え子はどうこのエピソードに絡んでくるのだろうか…。


JUL.24.2000
「ミッション・トゥ・マーズ」

 まぁ。一言で言ってしまえば“デ・パルマ版2001年”なのだけどね…。ストーリー的にはあまり盛り上がらないような気がする。火星の遺跡にあった地球外知的生物の痕跡。そこに秘められた人類創生の謎とは…?みたいなはなしって、いくらでももうあるからね。
 でも、この映画の面白いところは、まずゲイリー・シニーズが主役ってとこ。ワタシはなんの予備知識無しで観にいったもんで、船長がああもあっさり死んじゃったのには驚いたモンね。で、屈折したゲイリー・シニーズが主役なんだもの。まぁ、妻を失った彼が癒されていくというのが、この映画のひとつの主題でもあるわけだけれどね。
 それともうひとつは、やはりアーティスティックな部分かな。デ・パルマらしく、その絵は凝った物で。映画のスクリーンに映し出される美しいシーンの数々はやはりさすがだなぁって感じ。
 残念ながらそのくらいしか心に残らなかったな…。及第点以上の映画であることは間違いないですが。もちろん。

「MISSION TO MARS」 2000 米 監督:ブライアン・デパルマ 出演:ゲイリー・シニーズ、ルーク・グラハム、テリー・フィッシャー 他


JUL.24.2000
「催眠」

 今更なんだけど、テレビシリーズも始まるんで観ておかなければというわけで。
 非常に面白く観ることができたね。やはり、菅野美穂はすごいよ。「エコエコアザラク」も「富江」もいいけど、この「催眠」がまた抜群にいい。多重人格者を完全に演じてるよね。なんかもう、イッちゃってるって感じで。テレビだと、比較的普通の若者を演じることの多い彼女なんだけど、どうして映画だとこうも…ねぇ。完全にジャンル女優になってるような気がするなぁ…。
 「催眠」で人が死んでいくというハナシは「CURE」でもあったんだけれど、ホラー要素、サスペンス要素ともにこちらのほうが楽しめるような気がする。それはやはり、脚本のうまさかな。エンターテイメントしているというか。行き詰まるような、稲垣吾郎と犯人の対決がいいよね。結局、みんなどんどんヤラレってっちゃうのも面白いしねぇ。
 そして、稲垣吾郎と菅野美穂の最後の対決ね。稲垣吾郎扮する嵯峨がひとりビデオを見てるじゃない。そして、そのビデオが消えたなにも映ってないブラウン管に、天井からさかさまになって覗いてる菅野美穂が映るシーン。れはコワいねぇ…。ゾクっとしたわ。
 最後まで落ちが効いていて、なかなかいやな後味の映画でよございます。菅野美穂がかわいそうで、それでいて怖くて…。いいねぇ。この人はホントに。

「催眠」 99 東宝 監督:落合正幸 出演:稲垣吾郎、菅野美穂、宇津井健、升毅 他


JUL.24.2000
「大怪獣東京に現わる」

 “怪獣映画”である。でも、怪獣はスクリーンには出てこないのである。怪獣がもし本当に日本に上陸したら、どんな騒ぎになるか。東京とは全く関係無い福井の田舎での出来事を描いた異色作ですな。ゆっくり壊れてく人もいれば、現実的に対処する者もあり。人は右往左往してパニックを起こす。しかしそれは傍から見ると喜劇なのである。
 これは怪獣映画のパロディのようであり、むしろ、最も怪獣映画らしい怪獣映画ともいえる。怪獣マニアからすれば、アダルトビデオのドラマシーンだけ繋いで見せられたような、そんなもの。しかし、元来怪獣映画の面白さは、怪獣が現れたことによって起こる人間達のドラマだったはずだしね…。
 右往左往する人々は、最後には原子力発電所を盾にして、楽しげなアウトドアパーティーに興じるわけ。そこに振ってくるミサイル。アンチハッピーエンド的に、ほとんどの登場人物はそこであっけない最期を遂げてしまうのだな。生き残った人々は、死んでいった町民のためではなく、怪獣のための慰霊を行なう。圧倒的な力はそれそのものが神々しく美しいものであり、人間などはちっぽけなものよということなのか。
 妙な引っ掛かりを残すフィルムなのである。
 ところで、途中福岡に上陸して、ドームを壊す亀型怪獣。「あれは亀です!どーみても亀です!」には、思いっきり笑わせていただきました。

「大怪獣東京に現わる」 98 松竹 監督:宮坂武志 出演:桃井かおり、本田博太郎、高松英郎、角替和枝 他


JUL.30.2000
「未来戦隊タイムレンジャー」 “Case File 24 黄色、時々青”

脚本:小林靖子 監督:小中肇

 タイムイエロー≠アヤセにラブラブのホナミちゃん登場篇。アヤセとドモン、そしてホナミの勘違い&すれ違いを小林脚本らしいコミカルな爽やかさで描いている一篇である。まぁ、まだドモン=タイムイエローということは、ホナミにはわかってないようなので、このバタバタはこれからもぐぐっと引っ張っていくのだろうね。
 悩むドモンを励ますのは、いつもの役回りのシオンである。なんかこの子だけはいつも冷静で、慰め役とか説得役に回ってるような。覚めてるというわけではないけれど。先の事気にして、今の行動に制限を設けるのはよくないということか…。なかなか含蓄のあるお言葉である。
 で、ロンダーズのボーグは例によってやられたんだが、ドルネロ的には大儲けができたという落ち。なんとも人間臭い奴であるな。


JUL.30.2000
「仮面ライダークウガ」 “EPISODE 26 自分”

脚本:荒川稔久 監督:石田秀範

 もうこれは普通のドラマだよね。ライダーとか怪人の特撮シーン抜いても成立するような気がする。
 神崎先生の教え子である拓は何を思いひとりさまようのか。やはり、人間誰しも自分というものについて見失ったり疑問をもったりすることがあるわけだ。幼い拓は頭もよく、周りからはよい子だと思われている。しかし、そんな周りが作り上げた良い子のイメージを演じつづけることに疲れてしまったのかもしれない。神崎先生、桜子、みのりが話すシーンにも出てくるが、やはり今の子供達は我々の頃とは違うのだと。
 だけど、それを否定してはいけないと思うのだが。やはり、時代時代で人というものあり方は変化していくのだと思う。親や教師もそれに合わせて変わっていく部分があるべきかと。もちろん、人としての本質は変わるべきではないと思うし、そこだけは守っていかなければならないとも思う。
 救いは、やはり雄介の言葉。「悩んだっていいんだよ」これでいいのね。  面白いエピソードであるのは確かだが、これがヒーロー番組として成立するのかな?子供達が見ていて面白がってくれているといいんだけど。子供をメインゲストにしながらも、視点は大人の視点だからね。
 と、ドラマばかりに目がいってしまうが、ブウロもなかなかの好敵手であった。羽を撃たれるとそれを毟り取るというとこがゾイガーな感じでグー。そういや、ペレット吐き出すとこはギャオスな感じか。でも本読みながらすぐ直ってしまうのね。今回はクウガが簡単に勝てたんだけど、何でだろう。やっぱ気合なんだろうか。それとも、完全にライジングフォームになれたからという解釈でよいの?


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