カモスケ+松土最円というブースカにとっては最悪の組み合わせのライバルとの戦いになってしまったわけだ。しかしあれだ、松土最円よりもカモスケのほうが一枚上手ってとこが笑える。さすがの松土最円もカモスケのずるがしこさには勝てんのだ。松土ってホントにいいキャラ。つうか赤星さんがいいからねー。
カモスケも最初見たときはなんだかなーって気がしたんだけど、だんだん慣れてきてる(笑)。しかも、その天邪鬼な性格が可愛かったりしてねー。ブースカや屯田ファミリーの優しさに触れてシミジミするカモスケもいいし、小憎らしい書き置き書いてでてっちゃうとこもいいカモカモ。
ホントに大事なもの金品なんかじゃない、もっと心の中にあるっていうメッセージ、泣かせます。でも、ワタシのようなすれた大人にはチョイとね…。
カジノで儲けるっつうのはマフィアの常套手段。やっぱロンダーズファミリーもカジノっしょ。ってわけでバトルカジノ。これは「ファイトクラブ」なのかね、元ネタは。で、このカジノにどっぷり使ってしまった男を救い出すのが、トゥモロー・リサーチの仕事ってわけだ。でも、そのカジノが実はロンダーズ絡みっていつものパターンやね。
ファイターとしてカジノに潜入する竜也だが、演じる永井君さすがの殺陣である。本当に体動いてるもんなー。空手では国体で結構いいところまで行ったという実力は伊達じゃないってことだ。
それとね、見所はドレスアップしたユウリの姿ね。クールビューティー系だけあって、こういう格好は似合うよなー。なかなかの大人の魅力ですわ。
それとベリトだけど、頭が本体で体はメカだけっつうのもあまりなくておもろかったねぇ。体だけで巨大化しちゃうしな。
オープニングで歌詞テロップが入るようになったのね。やはり…。
ゴウラムの謎。メ・ギャリド・ギの連続殺人。そして、一条刑事のプライベート。この3つの要素をうまく組み合わせてひとつのストーリーを紡いでいるわけで。荒川さんの実力はさすがと言う感じがするね。複雑になりがちな話をうまく見せているし、それでいてヒーロー番組と言うフォーマットもちゃんと守っているからねぇ。
メ・ギャリド・ギの人の殺し方は、これまでのグロンギ怪人とは決定的に異なる。つまり、リントの作ったものであるトラックに乗って人を轢殺するんだもん。ある意味これは、これまでの怪人以上に残虐な殺害方法だよ。なんつうか、リアルに痛みが伝わる感じで嫌だなぁ。
一条刑事のほうのプライベートな部分が、今回はじめて出てくるわけで。親しげに電話で話している相手は、お母さんだったのね。よかったじゃないの、笹山ちゃん的には。明日の一条刑事のお誕生日、彼女じゃなくてお母さんと過ごす予定だったんだから。死んだ父親の命日であり、自分の誕生日であるその日を母親と墓参りに行くなんて、いかにも一条刑事らしい設定かもしれん。
そしてそして、ついに謎の飛行体がその姿を明らかにする。諏訪から東京へと飛ぶ途中、様々な金属をそのうちに取り込んでより完全な姿へと変化していくバトルゴウラムが、ついに雄介の前にやってくる。そして、疾走するトライチェイサーを包み込むように合体なのだ。「馬の鎧」であるゴウラム。鉄の馬であるバイクの鎧となるわけで。しかもこのゴウラム、生き物?言葉を話すんだもんねー。まだ、日本語話せないみたいだけど。
合体したトライゴウラムなんだけど、こりゃかっこいいねー。中身はヤマハのV−MAX。あの「人造人間ハカイダー」が乗ってたね。重量級のバイクがクウガとともに走る姿は、めっちゃかっこええやん。いいねぇ、ワタシゃすきなんだよ、こういう重たいバイクがね。
またしてもユニークなゲストキャラが登場ね。ゴージャス姉妹って、もちろん元ネタは例の姉妹のコトでせう。これが松土最円の遠い親戚なんだもの。そして、その松土最円でさえ苦手とするゴージャス姉妹の恐ろしさとは…。
いやぁ、今回も赤星さんの小ネタが炸裂ですわぁ。なんか画面に出てくるたびにネタやってる気がするね、この方は。大好きです、こういう人。
カモスケとブースカのお間抜けな対決もいいけど、それよりもこのゴージャス姉妹のキャラがなかなかキレててよろしいのぉ。物事をゴージャスとノットゴージャスという分類で切り分けるというわけのわからん価値観で。見た目もいうほどゴージャスじゃないとこもちぃと哀愁ありなのだ。
なんつってもリラの普段着がたっぷり楽しめたのがいいっす、今回は。いかにもマフィアの一味にいそうな蓮っ葉さがいいのよね、リラは。で、そのリラのために犯罪の片棒を担ぐのが、アヤセのレース仲間であったバロンである、ホントは別にリラに惚れてたわけじゃないんだけどさ。
まぁ、こういうホントは悪いんじゃないけど分けありで悪いことしてるゲストキャラって、大体最後にはやられちゃうんだけどさ、タイムレンジャーの場合は相手を殺すんじゃなくて圧縮冷凍にするだけだから後味もすっきりって。
さて、今回からタイムレンジャーにも脚本の井上敏樹氏が参加かー。ますます面白くなるよなぁ、きっと。
危機一髪のクウガだが、ギャリドを炎の中に葬った…かに見えたのだが。
一条刑事とその母を巡るエピソードが、今回のメインである。年の一度の父親の命日、そして自分の誕生日だったが、今年は会えそうもない。そして、その母が過労で倒れたと言う報せに動揺する一条である。しかしながら、死んだかに見えたギャリドが再びトラックを強奪して人を殺し始める。もちろん、一条も現場に向かう。そんな一条に複雑な気持ちを抱く笹山。そして、一条を思いやりながらも戦いに赴く雄介。彼らのそれぞれの人としての思いが、あまりにも普通であり、それが我々の心を打つのだ。
思うに、円谷の作品で描かれる人間は、人間としての理想を一貫して描いているような気がする。近い未来には、人間はこうあるべきであるという、優等生的な理想である。一方の東映作品、特にこのクウガで描かれる人間は、とても身近に感じられる。どこにも本当にいそうな人々なのだ。スーパーマンはいない。みなそれぞれ背中に背負ったものを持っている。ビデオ撮影ということもあるのかもしれないが、特に強くそんな印象を受けるのだ。なんというか、「はぐれ刑事」の世界だよな。そう、人情みたいな泥臭い部分が強く出てきてるのかも。それがまた、結構気持ちいいんだけど。
トライゴウラムで再びメ・ギャリド・ギと対峙するクウガ。そうか、トラックはヤドカリ種怪人メ・ギャリド・ギの貝なのか…。そのトラックにトライゴウラムで突っ込むわけだが、例のクウガのマークが刻印されメ・ギャリド・ギが爆発するシークエンス。そして、その爆発の炎で浮かび上がるクウガとトライゴウラムのシルエット、しびれましたなー。V−MAXなんていう重たいバイクでああいう撮影やるのは大変かと思うぞ。
母親に電話する一条の名古屋弁がなんとも、彼の人間味を出していてヨイ。また、それを聞いてる笹山がね…なんかいじらしくてカワイイねぇ。
前回に引き続きゴージャス姉妹がまたも登場ね。郷ジャスコと郷ジャスミンつうベタな名前のこの姉妹、あの松土最円さえもまた手足のように使ってしまうのだな。しかも金に物言わせてカモスケまでも味方につけて。狙うはゴージャスなブー冠だね。なぜ、ブー冠がゴージャスなんでしょって気もするけどね。
一方で喧嘩して絶交状態のブースカと雄作なんだけどだね。雄作が断崖絶壁の壁面で絶対絶命のピンチになった時、ブー冠無しのブースカでも空飛んで助けに来ちゃうと言う。まるでグリッターブースカでしたな。ちょいと安易な気もするけど、ま、いいか。そんなブースカをカモスケや最円たちまで応援してるとこがほのぼのしてていいよねぇ。
ところで、サブタイトルって今回の内容にほとんど関係無いような。ブースコがちょっと出てたけど…。
例の女性カメラマンがまたもゲスト。タイムイエローにお熱な彼女の元に、ロンダーズの魔手が伸びるのね。そもそもこの子、タイムイエローがアヤセだと思い込んでるとこが面白いんだよね。確かにアヤセは典型的なブルーの役所。クールで2枚目というわけで。そりゃ、自分の憬れるタイムイエローがアヤセだと思いたいわな。
そのホナミのピンチの際の思わぬ行動が全く予測できなかったとひとり嘆くユウリが良かったっす。シオンには予測できたのにユウリには出来なかった。つまり人を愛する者がどんな行動に出るのか、愛するものの心の中が見えないユウリがちょっと哀愁が漂っていていい。人を愛することを知らないなんて、悲しいからねぇ。細かい描写だけど、ユウリという人物をよく表してたなぁと。
全力疾走で突っ走ってきた感のあるクウガ、この辺りでちょっと一休みしたいところでしょうな。スタッフも疲れてることだろうし。ということで、今回は総集篇。とはいえ、ちゃんと新撮部分もたっぷりあるんだけど。
トラ種怪人メ・ガドラ・ダとバラのタトゥーの女との会話。そして、そのメ・ガドラ・ダとクウガの熾烈な戦い。その戦いに、五代雄介と彼を巡る人々のこれまでを再度紹介していくと言うスタイルである。最初のほうを見逃した人もこれなら安心ってな感じだね。多分、クウガは前評判よりもオンエアしてからのほうがずっと人気出てるはずだからね。だからこそ、ここらへんでこういうのを一回入れておくつうのは意味あることだと思うわ
総集篇とはいえ、メ・ガドラ・ダとクウガの死闘はなかなか見ごたえのある戦いだったし。トライチェイサー壊されちゃうし。で、五代と一条の関係もいい感じで描かれてるしね。面白かったですわ、今回も。
DVD安かったんで、つい買ってしまったのだ。いやー、なんつうかね、80年代だよねー。ドラッグ・ムービーつうかヒッピーカルチャー臭いというかさ。ドラッグ決めて見る幻覚を、いちおう映像化してみましたって感じなのかなぁ。でも、今見るとかなりチープなイメージになっちゃうのは仕方ないのかな…。今はサイバーパンクの時代だからね。
ま、簡単に言うと、変なキノコ飲んでトリップして猿になっちゃったり、もっとキモチワルイものに変わっちゃったりするんだけど、最後は愛の力が勝つというね。この辺りも80年代ぽいって言うのかな、やっぱり。なんとも、まぁ、そういう時代だったのね。
もうちょっと気持ち悪さが出てくれれば面白いんだけど、クリエーチャーのスーツはちょっと今ひとつだし。カーペンター監督だったらもっとグロかったかもしれない(;^^)。そしたもっと面白かったのにねぇ。
「ALTERED STATES」 80 米 監督:ケン・ラッセル 出演:ウィリアム・ハート、ブレア・ブラウン、ボブ・バラバン 他
満田監督ですねー。久々でしょう、満田さんが演出するのって。なんというか、さすがに満田さん、あの頃の雰囲気があるよねー。確かに設定とか画面のトーンなんかは今風なブースカなんだけど、話のわかりやすさやほのぼのと醸し出される雰囲気は、確かにあの頃の、自分が子供だった頃に見たブースカと同じだった。大作パパのセリフ、自分は子供の頃からずっとブースカが好きで、ブースカになりたかったというくだり、そしてあの頃のモノクロのブースカ達の写真が映しだされた時、ちょっとジンとしましたなぁ。
お話もなんというか、のほほんとした感じでよござんす。こんなシリーズは後数回で終わってしまうとは、残念ですなぁ。
ま、いきなりストレートなサブタイトル(笑)。とはいえ、わかりやすさが戦隊シリーズの信条でもあることだしね。で、今回は「貧乏脱出大作戦」戦隊バージョンといったところか。脱サラしてはじめたが、腕が悪くてちっとも客の入らない蕎麦屋を建て直すために修行するドモンである。なぜ、タイムレンジャーの仕事まで放棄しての蕎麦屋なんだって気もするが、そういうときに限ってロンダーズからは美食放火魔が出てくるわけで。
ビンセントという敵もなかなかに憎めん奴。食い逃げはいかんし放火もいかんけどね、ビンセントの気持ちはわかる。食い物屋行ってさぁ、不味いもの食わされたときの怒りの矛先はどこに向けたらいいノッ?っていつも思うもんね。悲しいよね、そういう時、お金払うのってさ。
で、今回はそばで勝負。数日修行しただけでそんなにうまいそばが打てるようになっちゃうのか?
思えばこれまで全線全勝。特に大きなピンチらしいピンチが雄介を襲った事はなかったのだよ。だが、今回は最大のピンチが訪れる。メ・ギノガ・デの吐いた毒で倒されてしまうのだ。ずっとその顔から笑顔の絶えなかった雄介であるが、こんなに苦しんでいるシーンは初めて。ショックを受けたファンも少なくないのではないだろうか?
だが、ベッドで病魔と闘う雄介をじっと見守る者はいない。この物語の登場人物たちは、みな雄介と同様にポジティブなのだ。つまり、何もせずに病院にいるのではなく、自分が彼のためにできること、自分が今、成すべき事をする。一条は、メ・ギノガ・デ、つまり未確認生命体26号を追い詰める。桜子は、古代文字をさらに詳細に調べて、霊石の秘密を解き明かそうとする。そして、みのりもまた保育園に戻り自分の仕事を成さんとするのだ。もちろん、椿は雄介を助けるための治療を懸命に行なう。
いつも周りを励ましつづけてきた雄介。その雄介がピンチに陥ったとき、彼らの周りの人間達がその意志を引き継ぐかのように行動する。そういった描写に感動すら覚える。あくまでも普通の人たちの生き様を中心に据えて紡がれていくすとーりー、それが「仮面ライダークウガ」なのだろう。
だが、そんな周りの努力も空しく、雄介の心臓が停止する…。さてどうなるのか。
始めに登場したストンプは、いつか披露したいと「宇宙船」のインタビューで答えてましたな。なかなかの腕前でした。