TOKUSATSU TUREZURE-KUSA 00 MAR.

MAR.4.2000
「ブースカ!ブースカ!!」 “テレビ局へ行こう!”

脚本:吉田伸 監督:市野龍一

 そうか、つっくんのおとうさんはテレビ東京のプロデューサーだったのね。というわけで、前半はブースカ達と一緒にテレビ局めぐりである。テレビ番組はこういうところで、こうやって作られるというのがわかっちゃう、教育番組風な展開である。なかなかためになるナァなどと思っていると…。
 つっくんのおとうさんがプロデュースする番組の主演女優が嫌な奴。その女優の前でぺこぺこする父親を見て困惑するつっくんね。そうそう、そうなのよ。仕事は奇麗事だけじゃできないのよ。相手がどんな奴だろうと、自分の感情を抑えて接しなければいけないこともある、それが仕事ってことでしょ。それが、カッコイイってことだよねぇ。カッコイイの履き違えをしてる奴が多いからね、実際には…。
 つっくんの涙の訴えに大女優も折れて、撮影は無事に終わるわけ。うーん、なかなか泣かせるお話でした。ブースカの最後の落ちも、お約束ながらよく効いてるしね。


MAR.4.2000
「ウルトラセブン 1999最終章」“空飛ぶ大鉄塊”

 全6作ということで、このシリーズはウルトラ警備隊隊員一人一人が各回でフューチャーされるという趣向になっている。で、今回はサトミ隊員。と、ルミ隊員もちょっとね。
 サトミ隊員の幼少時にさかのぼる、父親とその友ヘンミとの関係。ひとり地球に取り残されたキュルウ星人は、故郷へ戻るために必要な大鉄塊を製作すべく、その技術を求めるために大鉄塊の秘密を1冊の空想科学小説に織り込む。うーん、この設定は面白いかも。ただ、この空想科学小説「空飛ぶ大鉄塊」、ほんの20年前のはずなのに、やけに装丁がレトロである。セブンの世界がほぼ現在であるとしたら、20年前は1979年。その頃には、あんな本売ってなかったぜ(^_^;)。せめて、サトミの曾お祖父さんくらいの設定にしないと、ああいうレトロな感覚はないかと。大鉄塊のデザインもレトロではあるんだけど、20年前のデザインじゃないわな。20年前といえば、ガンダムでしょ、すでに…。
 キュルウ星人ヘンミとM78星雲人ダンの関係もまた、同じく地球に仮の姿を持つもの同士として、ほのかに友情めいたものが芽生える。それがクライマックスの、取り込まれたキュルウ星人ごと大鉄塊を破壊するセブンに繋がっていく。安易にヘンミを助けるのではなく、ヘンミのみを犠牲にしなければ大鉄塊を倒せなかったという事実。それが重くこちらに伝わってくるのである。
 元はといえば、カジ参謀の推し進めるフレンドシップ計画に端を発するガロ星人の急な侵略。それに対し身をもって科学を正義に使うべきであることを示した彼の行為は、ウルトラ警備隊隊員達の胸を打ったはずである。
 円谷作品ではすっかりお馴染みとなった赤星昇一郎氏が、相変わらずいい。オビコに勝るとも劣らぬ、悲しい異邦人を演じている。また、ガロ星人に操られる謎の男を、大滝明利氏がちょろっと演じてる。うーん、あのガロ星人の操演はちょっとツライねぇ…。もうちょっと生物感があるといいんですがね。
 ところで、サトミ隊員ファンは、「鵜川薫inウルトラセブン サトミへのエチュード」(ソニー・マガジンズ)は買っただろうか。サトミ隊員の魅力満載であるぞよ。

「ウルトラセブン 1999最終章」“空飛ぶ大鉄塊” 99 VAP 監督:神澤信一 特撮監督:高野敏幸 脚本:武上純希/お〜いとしのぶ 出演:森次晃嗣、山崎勝之、南条弘二、正岡邦夫、鵜川薫、古賀亘、影丸茂樹、赤星昇一郎 他


MAR.5.2000
「未来戦隊タイムレンジャー」 “Case File 4 人質は異星人”

脚本:小林靖子 監督:松井昇

 今回はグリーン、シオンの紹介篇。まぁ、サブタイトルでもわかってしまうように彼は地球人ではないのね…。さすがに西暦3000年では、地球人以外の異星人たちとも自然に交流が進んでいるわけで。犯罪も全宇宙規模に広がっているらしい。とはいっても、やることは幼児誘拐だったりするんだが…(;^^)。当然タイムレンジャーにも異星人がいてもおかしくはないわね。
 シオンはもともとちょっと不思議な雰囲気の子だよねー。ちょっと自閉症ぽいというか、それでも皆に一生懸命くっついてきてるし。で、実は悲しい過去を持ってたりして、それでナットクね。
 あの髪の色、いかにも異星人らしいと思いきや、実は染めてるだけだという…しかも3歳の頃から。こういう感覚が、異星人?ま、確かに今の若い子たちって、我々おじさん世代から見たら異星人と言えるかもしれんね。そういう我々も、昔は上の世代から異星人と呼ばれていたんだけどサ…。


MAR.5.2000
「仮面ライダークウガ」 “EPISODE 6 青龍”

脚本:荒川稔久 監督:長石多可男

 なんでクウガが面白いのか。そのひとつの要因は、役者がうまいことかなと思う。例えば同じ東映の戦隊シリーズにしても、あるいが円谷の「ガイア」にしても、主人公とその回りを演じる役者は新鮮感のある素材を求めることになる。しかしながらそういった役者は、どうしても演技経験の浅いケースが多くなる。従って、どうしても演技面では番組スタート当初は辛い場合もある。だが、クウガの場合は、安心して見られるのだ。多分、主人公のオダギリジョーがもっとも役者的には経験が浅いのだろうが、全くそんなことは感じさせない、ナチュラルな演技である。他の演技陣はいうまでもない。ビデオ撮りゆえに、さらにいい芝居が要求されるわけで、その辺り製作サイドも十分に考慮してキャスティングしたのであろう。
 今回のストーリーは、桜子を軸として描かれる。常人であれば瀕死の重症を追った五代。それを心配するあまり、悩み苦しむ。しかし、五代がやろうとしていることを信じること、それをみのりから教えられた桜子は、再び古代文字の解読に取り組む。ドラゴンフォームの謎、それは長きものをもって戦うこと。
 ジャンプ力が増す代わりに、戦闘力が落ちるドラゴンフォーム。しかしそれは得物を手にすることでカバーされるというわけだ。といっても、飛び道具ではないところが、ライダーらしいとも言える。
 友達以上恋人未満といった関係の雄介と桜子。ラスト、ふたりの笑顔を見届けるなり去っていく一条がまたいい。
 そうそう、前回のトライチェイサーのカラーの変化の謎について書いたが、東映HPによるとあれは、「量産型では切り捨てられた様々な機能」のひとつということらしい。偽装が可能なバイクだったのか…。


MAR.11.2000
「ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY」

 ついに、公開。である。
 闇の力はガタノゾーアを倒すことで断ち切られたのではなかった。本当の闇の力は、あの古代遺跡ルルイエに眠っていたのだった…。
 今明らかになる、超古代文明と巨人達の運命。そして、それを破滅に導いた強大な悪、ダーラム、ヒュドラ、カミーラ…そして、ダーク。TPCのF計画によって目覚めてしまった悪意の戦士達。カミーラによってティガは3000万年前には悪の戦士であったという、そんな驚愕の事実がもたらされた。カミーラからのコンタクトに苦悩するダイゴ。そのダイゴの姿を見て困惑する、結婚間近のレナ。
 だが、ダイゴは闇の力には屈しない。人であり光であるダイゴは、自分の、そして人間の心の光を信じて、黒いスパークレンスを再び手にするのだった…。
 かくて復活したティガの姿は黒い闇の戦士であった。が、心まで闇に染められていたわけではない。ダイゴはその光の本質を失わないままに、巨人の力を取り戻したのである。かつてマサキ・ケイゴが犯したような過ち、闇の力に屈することはないのである。
 ティガはダーラム、ヒュドラと戦い、その“カラー”を取り戻していく。この過程は、ロールプレイングゲームのようで面白い趣向だ。だが、欲を言えば敵に歯ごたえがないような気もしたが。従来ならパワー、スカイにタイプチェンジするところを、ダーラムからは力を、ヒュドラからは素早さを勝ち取り、それぞれトルネード、ブラストとして見せ場を作っているわけだ。
 一方のGUTS達の活躍であるが、こちらも見せ場たっぷり。ルルイエに一人残されたイルマを救うために、GUTSとして最後の出動をかける彼ら。特に、イルマに対するムナカタの気持ちの描き方は、あまり露骨でなくて良かった。
 その、イルマなのだが、実は地球星警備団団長ユザレの遺伝子を継ぐものであったとは。ちょうどダイゴが光の遺伝子を受け継ぐように。となると、ティガ最終3部作で見られたイルマの顔をしたユザレの存在も納得がいくところだ。意識してのストーリーあわせなのだろうか?
 GUTSは、アートデッセイでルルイエに。もちろん、そこにはレナもいる。シンジョウもホリイも。さらに、そのアートデッセイを見守るヤオ博士。そしてナハラ参謀、ヨシオカ長官、サワイ総監も、ダイブハンガーで彼らのミッションを見届けているのだ。そのミッションは、シビトゾイガーの殲滅とイルマ隊長の救出である。
 ダイゴ=ティガは戦う、3000万年前の彼の盟友と。ムナカタらは戦う、シビトゾイガーの群れと。そして、イルマは戦う、自らの手でシビトゾイガーを殲滅せんと。彼らそれぞれの戦いはやがてひとつに集約されていくのだ。ともに人類を守るため、この世の闇を吹き払わんと。
 レナの愛の力によって、マルチの姿を取り戻したティガ。だが、カミーラの化身デモンゾーアの強大な闇の力には、ティガの力も歯が立たない。どうすれば、彼は勝てるのか。
 ティガの戦いを見守っていたのは人間達だけではない。とっくに滅びたはずの、3000万年前の巨人達。彼らもまた、その物言わぬ姿ながら、光と闇の戦いを見守っていたのだった。かつて、彼らの戦いによって滅びてしまった超古代文明。その滅びとともに、深き眠りについた戦士達。その戦士達の持つ光は、再びティガに奇跡をもたらす。グリッターティガの再来である。やはり、このグリッターが出なければ、“FINAL”にはならない。圧倒的な光の力は闇に打ち勝つのだ。
 デモンゾーアのCGは、やはり造形物との違和感があって残念。やはりガタノゾーアのような立体物で見せて欲しかったと思うところだ。
 かくして、レナの待つ教会へダイゴは帰ってくる。必ず帰ると約束したのだから。3000年前の恋人との決着をつけて、本当に愛する人のもとへ…。「ただいま」。「おかえり」。あのシーンの再演。このキスシーンは確かに、子供向け映画のものじゃないね。
 長谷川脚本も村石演出も、普通。特に映画だからといって、気負いが感じられないような気がする。これは、いい意味で本当にテレビシリーズの延長線上にある作品と感じた。過去の「T&D」、「T&D&G」とは、そのあたり一線を画しているわけで。独立したストーリーではなく、完全にテレビシリーズからの続きとして存在するものだ。そして、ティガのサーガを締めくくるものであり、ダイナのサーガを呼び込むものだ。
 スーパーGUTSのメンバー達がZEROのメンバーとして、TPCの若き科学者として、そして普通の女子中学生(!)として登場するのは、ファンサービス。違和感無く織り込まれており、うれしいところだ。
 そしてラスト、火星へ向けて旅立つダイゴとレナ。その通路ですれ違う若いTPC職員。彼に「後輩」と心のうちで呼びかけるダイゴには、その青年もまた光を受け継ぐ遺伝子をもっていることに気がついていたのだろう。アスカ・シンの光のサーガが始まるには、まだ数年の時を待たねばならない…。

「ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY」 00 ソニー・ピクチャーズエンタテイメント 監督・特技監督:村石宏實 脚本:長谷川圭一 出演:長野博、吉本多香美、大滝明利、増田由紀夫、影丸茂樹、古屋暢一、芳本美代子、川地民夫、高樹澪 他


MAR.11.2000
「ブースカ!ブースカ!!」 “謎の美少女 マリヤ”

脚本:川上英幸 監督:根本実樹

 ブースカ版「ローマの休日」。しかも、そのプリンセス役には山田まりやである。
 ま、おハナシとしては、そのまんま。なぜかもててしまうブースカに納得行かない男性陣がいい味出してるね。
 まぁ、なんと言っても山田まりやといえば、ブースカ復活の立役者のひとりだ。彼女はずっとブースカ、ブースカと言い続けてくれたりしたわけで。円谷社長におねだりして、ブースカグッズをどっさりもらったりとか、有名なおハナシですなー。そんなまりやがブースカにゲスト出演っていうのは、待望されていたことだ。でね、期待通りの好演じゃないすか。
 オープニングからまりやのブースカダンスを披露。特別篇という趣でありました。とんとん亭で働くまりやも、プリンセス姿のまりやもチャーミング。ストーリーもストレートながら、いつもと同様にブースカとその仲間たちの優しさがにじみ出てくるような、そんなトーン。いいです。


MAR.12.2000
「未来戦隊タイムレンジャー」 “Case File 5 第3の合体”

脚本:小林靖子 監督:小中肇

 今回はピンク、ユウリ篇ですなー。タイムレンジャーのメンバーのうち、唯一のプロフェッショナルでリーダーシップを発揮。クールビューティ−で、めったに笑うことのない。そんなイメージのユウリだが、その過去には悲しい思い出が…。
 両親と妹を殺した犯人をついに追い詰めたユウリ、復讐か任務か。ユウリのタイムレンジャーとしての真価が問われることになる事件。だが、彼女はその強い心で任務を遂行するわけだ。だが、そこには仲間たちの支えがあったからこそ…、というおハナシである。
 ユウリはなかなかの美形なのだが、笑わないところがまた良くて。とはいえ、メンバーの心に触れるという経験をした後は、その顔にも笑みが浮かぶようになる。笑った顔もまたいいじゃん。


MAR.12.2000
「仮面ライダークウガ」 “EPISODE 7 傷心”

脚本:荒川稔久 監督:石田秀範

 EPISODE1の遺跡発掘現場で、未確認生命体0号に殺害された夏目教授の娘。彼女の悲しみと0号への憎しみとは裏腹に、一条や五代たちは0号追求の動きが取れない。しかし五代は、夏目教授の通夜で悲嘆にくれる実加の姿を見てグロンギとの戦いに対する決意を固めたわけで。五代の優しさは美香に伝わっていくのか、次回以降にその話は持越しね。
 さて、さらに不穏な動きを見せるグロンギたち。相変わらずバラのタトゥーの女を中心に何やらやっているんだけど…。まだまだグロンギ語の解読はわからない点も多いので、彼らが何を画策しているのかが完全にはわからない。が、人殺しをゲームのように扱っているようである。だが、その裏には何か大きな秘密があるのやも。今回も新しい仲間が増えていたが、長野で発見された遺跡には、200を超える墓地があるという。うーむ、200人もの怪人が一度に現れたら、たとえクウガとても、とても勝てないナァ…。いや、それ以前に開米プロとかエキスプロが大変なので却下か。(;^^)
 今回の怪人は蜂である。どうも蜂の怪人というと、元祖蜂女をイメージして女性型と思ってしまうのだが、グロンギ怪人は男性型である。しかもこいつ、上空から地上の人間に向けて針を射出、一瞬にして死に至らしめるという恐ろしい敵。これまた、コワイねぇ。実際に犠牲者のシーンをみると、そのコワサが沁みてきます。
 この空を飛ぶ怪人にクウガは苦戦。上空へのジャンプのためドラゴンフォームにチェンジするも、その素早さのため苦戦。そして、ピンチのクウガにまたの変化。今度は緑…。緑のクウガは、どんな力を秘めているのだろうか?
 忘れちゃいけない、今回から登場の田中“ちさっち”恵理ちゃんである。いやー、久々に日曜朝の時間帯にカムバックということっす。かわいいっす。


MAR.18.2000
「ブースカ!ブースカ!!」 “シオシオで助けてちょ〜だい!”

脚本:やまざき大志 監督:根本実樹

 ブースカ絶体絶命のピンチ、おへそを1日に5回触られてしまい、命を落とすことに…?おへそが弱点っていう設定って、もともとあったのかなぁ。初代ブースカはどうだったかもよく覚えてませんけど。とにかく5回触っちゃいけないわけだ。でないと、まずいことになる、そんな騒動が今回のエピソードね。
 大作パパの言葉、「科学者はどんなときでもあきらめちゃいけない」に励まされて頑張る雄作。でも、皆の必死の努力の甲斐も無く、ブースカのブー冠がどんどん石になっていく。そんな時、雄作の流した涙がブー冠に落ちて、ブースカは復活するのであった。うーん、なんとも安易なパターンではあるんだけどね…。ま、最後まであきらめずに頑張れば、奇跡は起こりますということなのかな。ワタシのようなすれた大人には、なかなかストレートに受け入れるのは難しいんだけど。ま、もっと子供のようなピュアな心にならなきゃだめってことかな。
 日八樫五兄弟の父、祈祷師がまたもいい味出してますな。この家族みーんなおんなじ顔で(^^;)。


MAR.19.2000
「未来戦隊タイムレンジャー」 “Case File 6 偽りの招待客”

脚本:小林靖子 監督:小中肇

 「浅見」会長の御曹司、竜也。彼はその名がいやで家を出たはずなのだが、結局はその名に縛られているのでは?竜也と父の対立は、このタイムレンジャーの大きな軸のひとつになっていくんだろうね、きっと。思うに、この軸は西暦3000年の未来にも影響を及ぼしているはずである。でなければ、パラドックスになってしまうから。未来は、実は変えようが無いわけで、すべてはそうなるべく動いているはずだもの。もちろん、多元宇宙という考え方もあるけれど。
 今回のロンダーズファミリー、ルージェは凶悪な犯罪を犯したわけではないのね。たかが宝石泥棒というわけで。だからなのか、結構お茶目なところもあるし。一応女性らしいしね。巨大化も自分で好んでなったわけじゃないし、ラストの決着もかわいく決まるって感じであった。ま、こういうバリエーションもあるということかな。


MAR.19.2000
「仮面ライダークウガ」 “EPISODE 8 射手”

脚本:荒川稔久 監督:石田秀範

 メ・バチス・バとの戦いはちゃんと夏目教授の娘のエピソードと結びついていくのね。このストーリーテリングのうまさ、面白さはなかなかのものと思う。前回の緑の戦士の謎解きも含めて、今回のラストでそれらが見事にひとつに繋がるんだもんねぇ。
 ドラゴンフォームに変身してしまい消耗しきった五代は、変身できない間に失踪した実加を探し始める。実加の母親に「大丈夫」とサムズアップする雄介。彼はどんな状況でも「大丈夫」と言い切り、サムズアップを見せるのだ。この時の雄介の表情が実にいい。決して気負うわけではなく、人を安心させる表情である。雄介にこう言われると、たとえそれが根拠の無い「大丈夫」であっても、ほっとさせられるという気がする。そして、彼は「大丈夫」と言ったからには、それを決して裏切らないよう努力する。そんな男なのだ。
 実加の首飾りから、千葉の海岸にいると見当をつけて彼女を探し当てる雄介。そして、ちょうどメ・バチス・バの行動パターンも、千葉の海岸付近に…。さらに、千葉の科学警察研究所(から、メ・バチス・バの出す電磁波を追いかけ、犠牲者を減らさんと行動する一条。彼らが全て、一点に集まった時、その時クウガの緑のパワーが発動する。
 緑の戦士、ドラゴンフォームは射手であった。神経が最大限にまで研ぎ澄まされる状態。最初の変身のときはあふれんばかりの情報量をコントロールできなかった故に、体力を消耗した。しかし、その謎を桜子が解いた今、彼はドラゴンフォームとして、武器を手にする。射手が手にするもの、それはなんと一条のもつガン。クウガの手の中で、ガンはペガサスボウガンへと変化を遂げるのである。
 ガンが変形するのもびっくりだし、その武器でメ・バチス・バを倒してしまうのも驚き。完全な飛び道具だからね、ドラゴンロッドと違って。ライダーのイメージは、やはり体を使った必殺技で敵を倒すというものなんだけど、このあたりが斬新と言えよう。「こんなのライダーじゃない」って嫌いなマニアもいるかもしれないが、ワタシゃオッケーですね。
 今回は実加の前で変身してしまう雄介。基本的にあまり隠す気持ちが無いのかもしれない。雄介がクウガであることを知る人間は少なくないからね。一条、桜子、みのり、椿。そして実加である。これからも秘密を知る人間は増えるのだろうか…?


MAR.25.2000
「グリーンマイル」

 なんでも、スピルバーグはこの映画を観て4回泣いたそうである。ワタシはそんなことなかったけど…。
 原作を先に読んでいたので、ストーリー的には知ってたんだけど…。あの原作をうまく映画として消化している。それでも長いフィルムなんだが。原作では、語り手である老エッジコムの描写がもっと多いのだが、それも毎月発行の連続小説という刊行形態を取ったためにそういうことができたわけで。この映画では、原作のそういった部分は削られている。
 しかしながら、ダラボンは、あのキングの世界観を見事に映像化している。Mr.ジングルスといい、コフィといい、小説そのもののなのである。これはダラボンの脚本・演出によるものだろう。もちろん、各役者の演技も素晴らしい。主演のトム・ハンクスは言うまでもないが、その回りの助演陣がめちゃくちゃに好いのだ。なんと言ってもマイケル・クラーク・ダンカン演じるコフィが、ワタシは一番良いと思う。「アルマゲドン」では、あまり印象に残らない(いや、その体格は十分に印象に残るのだが)役立ったんだが、こんなにも人を感動させる演技をしちゃうなんてね。この人には泣かされるよ。デヴィッド・モースもいいしねー。それと、ドラクロア役のマイケル・ジェターがまたいい。この人が死刑執行前にエッジコム達と会話を交わすシーンはもう…。そう、Mr.ジングルスをマウスヴィルに預けようって話ね。あ、観てない人には何のことやらわからんかもしれんが。ぐっと来ちゃうのよ。
 コフィの力は人を一時癒してくれる。が、それでもこの世界には悲しいことの種は尽きない。コフィはそれが厭になって、電気椅子に座る道を選んだ。ひとときの癒しは、何物にも変えがたいくらい価値のあるものである。だが、すべての人はみな平等に、グリーンマイル、つまり電気椅子への道を歩んでいるのだ。その速度は人によってまちまちではあるが、どんなにゆっくり歩こうと、確実にみなグリーンマイルを電気椅子に向かって歩いている。その歩みをどんなものにするか、どうすべきなのか。ゆっくり歩めば歩むほど、人との別離は多くなる。早ければ早いほど、為す事は少ない。そんなことを改めて考えさえられる映画であった。
 なんでも、スピルバーグはこの映画を観て4回泣いたそうである。ワタシはそんなことなかった。たった3回しか泣かなかったよ…。

「GREEN MILE」 00 米 製作・脚本・監督・フランク・ダラボン  出演:トム・ハンクス、デヴィッド・モース、マイケル・クラーク・ダンカン 他


MAR.25.2000
「ブースカ!ブースカ!!」 “いたずら魔女を捕まえろ”

脚本:川上英幸 監督:根本実樹

 かわいい魔女っ子のカメちゃん登場。こいつがまた、かわいい顔していたずら好きなのだ。カメちゃんの魔法にてんてこ舞いのブースカ達である。っていつもいつもてんてこ舞いなんだがね。ま、このカメちゃん、じつは友達が欲しいさびしがり屋の魔女で、そのためについつい魔法を使っちゃうと。そういうお決まりのパターンの子であった。でも、とっても可愛いのでワタシは許す(笑)。
 カメちゃんの魔法でいろんなものに変えられてしまう雄作たちなんだが、女の子になってしまうのはちょっと可愛いかも。なかなか似合っているなぁと思ったのは、ワタシだけではあるまいに。しかも、彼らがちょっと女装を気に入って、後々までしてるっていうのは、笑った。よかったす。


MAR.26.2000
「未来戦隊タイムレンジャー」 “Case File 7 ドモン入院中”

脚本:小林靖子 監督:諸田敏

 ドモン篇ということですな、今回は。気はやさしくて力持ち。でもって、可愛い女の子には目がないって感じの、古来からの伝統的イエロー性格をもつドモンです。ま、体系はスリムになってるけどね(笑)。しかもドモンは元々プロファイターということで、腕っ節のほうは超一流。
 そんな彼がデータ酔い(って何?情報操作されたことないからわからんが…)でおかしくなって。それで、さらにホームシックときた。単純で優しいドモンの内面を描く、格好の紹介篇となっているわけでありますな。
 しかしなー、30世紀の人たち、20世紀に順応し過ぎのような気がするっす…。


MAR.26.2000
「仮面ライダークウガ」 “EPISODE 9 兄妹”

脚本:荒川稔久 監督:渡辺勝也

 サブタイトル通り、兄と妹のエピソード。不思議な力を手に入れ、肉体に変化をきたし、さらには危険な戦いを繰り返す兄。最初はそれも仕方なしと見守っていた妹だが、戦いが日常化してくると、兄の身を気遣う気持ちも大きくなる…。お兄ちゃん、もう戦うことは平気になっちゃったの…?
 きちんと一エピソードでこういうテーマを取り上げてくれるのは、このクウガという番組の目新しいところだ。従来の東映ヒーローでは、ここまで掘り下げて、またリアルにこのようなドラマを描くことはなかったと思う。リアルというのは、嘘がないということ。いわゆる“子供向け”(つまり、視聴対象年齢が5歳前後で、彼らが理解できるようにわかりやすい内容)の枠を超え、誰が見ても共感できるドラマに仕上がっていると思うのだ。
 そんな妹の気持ちに対して、兄はいつも変わらず“大丈夫!”。サムズアップと素晴らしい笑顔。これですべてである。兄を信頼しているのなら、何も心配することはない。素敵な兄妹の関係である。
 さて、今回登場のメ・ギイガ・ギ、これまたなんとも気持ちの悪い奴である。どちらかというと、人間対のほうが怖い。こんな格好して全身ずぶ濡れで歩いてる奴とは、あまり出会いたくないものである。しかも、その爆発液(?)の威力はすさまじく、次々に殺戮を続ける描写は、鬼気迫るものがあるね。
 他にも本筋ではないのだが、科捜研の榎田ひかりの子供とのエピソードや、警察が怪人の出すフェロモンを警察犬を使って負うというった描写。これらの細かな複線が見事に絡み合って、特撮ヒーロー番組としてかつてないリアリティを醸成しているのだ。


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