マトリックス・リボリューションズ

これまた遅ればせながら感想など。
前作のあのラストからそのままつながる今作。まぁ「リローデッド」と「リボリューション」で1作品と考えたほうがよいかもしれないねぇ。で、今作は完結編というわけで、ネオは?、ザイオンはどうなるの?ってハナシです。
始まりがあるものには終わりがある。
これがキーワード。


スミスというエグザイルが暴走しその力を強大なものにし、ついにMATRIXを抜け出してリアルワールドにも侵食してくる。これに対してネオもまたリアルワールドにおいて超能力を使うことが出来るようになると。
全てはバランスなのか。原因と結果。始まりと終わり。カオスとコスモス。MATRIXという巨大なプログラム自体もアーキテクトとオラクルという存在が互いに影響しあうことで成り立つ。そのバランスを保つために、時に応じて生まれてくる救世主。過去にもMATRIX存続の危機には、そういった力が働いた。しかしこのスミスの自己増殖によるMATRIX崩壊の危機は過去にない規模であったと。そこで、ネオはデウス・エクス・マキーナと取引する。スミスを倒しMATRIXを元に戻すかわりにザイオン襲撃を止めろと。
そんなわけで雨中のスミス対ネオなのですな。
いやー、なんだかわかりにくいですよ。観念的な話が多くなってしまって。「THE MATRIX」といおう映画を見たときに感じたあのMATRIX世界におけるスタイリッシュなマーシャルアーツという見せ場は今作では非常に少なくなり、ザイオンでのセンチネル対パワードスーツというありがちなSFアクションのビジュアルグレードアップバージョンをたくさん見せられているなぁと。そんな印象ですわ。MAX的に抱いているMATRIXのイメージとはズレていました。まぁ、制作側の意図というのは別のところにあるんだろうから、こちらが勝手に期待しちゃいかんのだけど。
トリニティが死に、ネオがスミスに侵食され、そのスミス化したネオを媒介としてAIはMATRIXを再び統治することになる。ネオがAIを利用したのか、それともその逆なのか。少なくともザイオンはとりあえずの脅威からは逃れたし、MATRIXの秩序もとりあえず戻った。しかしこれは人類にとっては、何ら前に進んでいないような気がするのだが。
近いうちにDVDが発売されるだろうから、また何度も繰り返して見ないと。よくわからんところが多いので。
で、実はそれも制作サイドの狙いだったりしてね。
「THE MATRIX REVOLUTIONS」 03 米 監督:ウォシャウスキー兄弟 CAST:キアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー=アン・モス、ヒューゴ・ウィービング、ジャダ・ビンケット・スミス 他