仮面ライダー響鬼 「最終之巻 明日なる夢」

オロチから一年…って。あの戦いをどう乗りきったんか、彼らは。まぁ、鍛えてますから、大丈夫と。そもそもこのドラマは鬼と魔化魍の戦いを通して、明日夢の成長を描くというものなんだよね。
変わらず魔化魍退治を続ける、たちばなの面々。依然と変わったのは、ヒビキに京介という弟子が出来たことか。相変わらずの性格ではあるが、なかなかよく鍛えている様子の京介。
一方の明日夢はというと、自分のやりたいこと=人を救うことを行うために、医学部を目指して勉強中。しかも、病院でアルバイトまでして、夢実現に向けて邁進している。が、心のどこかで迷いもあり、また響きに頼りたい気持ちも残しながら…。まぁあの年代は悩むわけです、自分の将来についてさ。
そんな時ひとみが魔化魍に攫われ、それを救うために集う人々。京介も変身する。威吹鬼、轟鬼、そして響鬼が明日夢の目の前で戦う。
そして、いつもの通り、無事にひとみは救出され、魔化魍は倒され。明日夢はヒビキと改めて向き合うわけです。あの、屋久島で一緒に朝日を見たときと同じように。一緒に朝日を見ながら。
明日夢は「鬼にはならない」とはっきり口にする。ヒビキは「オレになるだけが俺の弟子になることじゃない」と、そして「オレのそばで自分らしく生きてみなよ」。明日夢はヒビキにとってずっと一番の弟子であった。それはこれからもかわらない。変身するかどうかなどは、たいしたことではない。他人に対して思いやりを持って生きていくこと、それが修行であり、弟子として生きることなのでしょう。鬼は生き方そのものなのだから。
謎の男女にはさらに高位の存在がいたようで、まだこれからも、魔化魍はあらわれるわけです。それに対して鬼による魔化魍退治もまた、人知れずずっとずっと続いていくことでしょう。
これからの明日夢はどうなっていくのか。その言葉通り鬼にはならずに、たとえば猛士のメンバーとして活動するのか、全く関係のないところで生きていくのか。それとも、やはり鬼になる日が来るのか。そんな含みを持たせ、見る人それぞれにこれからを予測させるラスト…。
これまでとは全く違う仮面ライダーという意気込みでスタートした響鬼。ドラマとしての厚みを十分感じさせるシリーズだったと思うのです。途中、プロデューサーの交代により明確に路線は変更したが、その伝えんとするメッセージは伝わったかなぁと。それは、役者細川茂樹に寄るところが大きいとMAXは考えます。
細川茂樹という役者、正直あまり関心はなかったし、どんな芝居するのかも知らなかった。しかしヒビキという役を彼が演じてくれたことに、今は大きな感謝の念で一杯でして。ヒビキ=細川茂樹。彼がいなかったら、このシリーズは成り立たなかったでしょうね。素晴らしい役者だと。
響鬼というシリーズ、MAXの胸には深く刻まれた作品となったのです。