姑獲鳥の夏

京極夏彦も大好き、実相寺昭雄も大好きなMAX的には、このコンビネーションには喜んだわけです、発表当時。でもね、実相寺さんの場合、アタリハズレがあるからなぁ…京極作品、特にこの「姑獲鳥の夏」は映像化は難しいしなぁ…。いかなるものか?というわけで期待半分、不安半分で観てまいりました。
で、ですね、やはり実相寺テイスト出まくりでしたなぁ。もうどこを切っても実相寺、みたいな。これ、ワタシは大好きなんですよ。いい感じです。セットも原作の雰囲気を非常によく出していました。さすがは池谷さんです。もう眩暈坂しかり、京極堂しかり、久遠寺医院しかり。さすがです。ラストの久遠寺医院炎上は、「怪奇大作戦」の「呪いの壷」を思い出させます。
キャストは、これはもうどれを取っても賛否両論ありましょう。敢えて触れないほうが良いかなぁ。個人的には和寅がツボに嵌まりましたです。素晴らしいキャスティング。と、謎の傷痍軍人=水木某氏役の京極先生、楽しそうでした。
まぁ、これは決して大ヒットする映画ではないでしょう。また原作が好きで観に行った人全てが、諸手を挙げて歓迎する作品でもないでしょう。また、原作を知らずにいきなり観に行って、皆が楽しめる作品でもないでしょう。でも、完璧な作品でないからこそ、自分だけのお気に入りになる作品ってあるじゃないですか。それがこの、「姑獲鳥の夏」かな、と。
さて、次作「魍魎の匣」はあるのか。
「姑獲鳥の夏」 05 松竹 監督:実相寺昭雄 CAST:堤真一、阿部寛、宮迫博之、原田知世、いしだあゆみ