仮面ライダーファイズ 「第28話」

怖い、怖いねぇ、北崎君。あどけないしゃべりで目茶目茶強いし。まぁ、いやでもあのダグバを思い出しちゃうね。今回はこの北崎の登場編と言えますな。
琢磨でさえも、この北崎は苦手みたいで。まぁ、琢磨は苦手なものが多いみたいなんだけれど(笑)。あのずりずりと頬にこぶしを押し付けられて、そして砂がさらさらと落ちていくシーンは見ものだった。北崎のオルフェノクとしての卓越した力を暗示させ、かつ琢磨でさえも全く手を出せない、桁違いの恐ろしさを秘めていると。触れたものをすべて砂に変えてしまう力を持っているという触れ込みだったが、皆勝手に砂になってしまうのではなく、意思によって砂にする、あるいはその度合いも調整できるのね。
さらには、最近華々しくデビューを飾った澤田=スパイダーオルフェノクの前にも姿を現す。ファイズとカイザが苦戦したスパイダーオルフェノクをいとも簡単にねじ伏せることで、これもまたその強さを存分にわからせてくれるシーン。
そんな北崎がやってきたのは、バー、クローバー。冴子と村上にデルタのベルトの事を聞き、「面白そうだ」とゲームに加わることになる。
さて、スパイダーオルフェノクと化した澤田のことを信じたい真理。彼を説得できるではないかと、雅人とともに澤田を呼び出すのだが。澤田はオルフェノクの力に溺れ、人間出ることを断ち切りたいと。そのためには、好きだった真理を殺す。そうすれば、人間としての心は消えるだろうと。これもかわいそうな話ではあるねぇ。力を得るために人ではなくなろうという、その気持ち。理解できないわけではないし。もし、自分がそんな力を得たらどうするかなんて、考えてもみたりね。かくして、スパイダーオルフェノクとカイザの戦いが始まる。
菊池洗濯舗では、急に倒れたバイトの沙耶を巧が看病している。ここで沙耶が巧のことを知っていたことを話す。彼女は流星塾のメンバーであり、巧がここにいることを知ってやってきたと。つまり、巧にデルタギアを渡したかったのだろう。流星塾のほかのメンバーはデルタギアを身につけてから皆おかしくなってしまった。しかし、噂に聞くファイズ=巧なら、そんなことにはならないだろうと。そんな希望を抱きここにやって来たということか。すると、過去に登場したデルタは沙耶が変身したものだったのか。フロッグオルフェノクを倒したのも、琢磨をあれほどまでに怖がらせたのも、そしてスパイダーオルフェノクに苦戦しているカイザとファイズのところにやってきたのも。ま、それで体調を崩したということかな。
だが、大事なことを巧に告げようとする時、巧に真理から連絡が入る。スパイダーに苦戦するカイザを援護するために飛び出す巧。だが、現場に行ったのは巧だけではなく。沙耶もまたデルタギアとともにやってきた。その沙耶を、流星塾の沙耶と認めたうえで、手にかけるスパイダーオルフェノク。あら、沙耶ちゃん、あっけなく殺されちゃったよ…。てっきり、今後は沙耶ちゃんが仮面ライダーデルタとしてレギュラー出演するかと思ったのにさ。ちょっとがっかりだったりしますわ。ううん。
見事にデルタのベルトを手に入れたスパイダーオルフェノク。これでラッキー・クローバーの仲間入り。そして、そこに冴子、琢磨、そして北崎も現れて。「勢揃いということか」。新ラッキー・クローバー揃い踏みである。そして、北崎は新しく手に入れた面白い玩具、デルタギアを装着する。変身。デルタ対ファイズ・カイザの戦いはどうなる?