トクサツ

 うーん、どう感想を書けばいいのか。とにかく、10年間のMCUを綺麗にまとめてくれたなぁと。そして、やはりMCUのこの10年間はアイアンマンに始まり、アイアンマンに終わるということだったのかなとも思う。
 3時間があっという間に過ぎるエンターテイメント大作。笑いあり、涙あり、そして感動とともに幕を閉じる。まさに傑作ですよ。

以下、ネタバレあります。







 「インフィニティ・ウォー」で生命の半分が消滅した宇宙。残ったアベンジャーズはキャプテン・マーベルという強力な助っ人が加わったことでサノス打倒に向かうんだけど、まぁあっけなくね。空しさだけが残って何も解決しない。「インフィニティー・ウォー」のラストよりも、さらに深い虚無感に突き落とす展開ですわなぁ。
 そうそう、キャプテン・マーベルが運んできた宇宙船から降りてくるネビュラとそうっと手を繋ぐロケット。GOGのメンバーで残ったのはこのふたりだけ。なかぐっと来たねぇ。

 で、5年経っちゃうというね、びっくりですよ。5年間何もできずにいたアベンジャーズの落ちぶれた感じが堪らんですなぁ。ここまで落とすかねけと。
 けどね、ここでエンドゲームの真のヒーローが登場するわけですよ。そうネズミ。このネズミ無くして、人類は勝っていなかったと思うと、まさに綱渡りかつ運が良かったのね。
 アントマンの帰還から時間泥棒計画へと話は繋がるんだけど、キャップと仲違いしたままのトニーが協力してくれませんなぁ。つか、ポッツと幸せな家庭築いてあんな可愛い娘がいるんじゃ、あえて危険を冒す必要もあるまいて。けど、消えた人が戻る。その中にはピーターがいる。トニーのピーターへの思いにまた泣けるじゃないですか。息子のように思っていたんかなと。そんなわけでトニー合流、キャップと仲直りですな。

 で、アントマンがめちゃめちゃバカにされてるのが面白い。まぁバカなだけどね…。泥棒だけど、一応元エンジニアなんだけどなぁ、スコット。ロケットにもネビュラにもアホ扱い。ハルクは優しいけどねwww。

 4チームに分かれ過去に戻ってストーンを集めるというこの展開、過去のMCU作品を見ている人には嬉しいサービスですなぁ。「GOG」、「ソー/ダークワールド」、「アベンジャーズ」の世界を別の視点から見られるのだから。
 2012年のニューヨークでスペースストーンの回収に失敗したキャップとトニーは1970年に飛ぶんだけど、それぞれペギー・カーター、ハワード・スタークというふたりにとってとても重要な人物との邂逅がキーですな。(キャップとペギーは直接会ってないけど)。ハワードの執事のジャービスが登場するのは、テレビシリーズのエージェント・カーターを見てる人しかわからないニヤリポイントでした。
 ソウルストーンを入手するために、ナターシャが死んだのは衝撃。いや、なんとなくホークアイが犠牲になるんじゃないのかと思ったけど、まぁ家族いるしね。ここはナターシャだったんだなぁ。
 ソーはもう完全に中年太りのコメディアンになっちゃったな(笑)。

 集めたストーンでハルクが指パッチンしてめでたしめでたしと思いきや、そうはいかないのよね、過去のサノスが攻めてきます。過去のネビュラとガモーラとともに。アベンジャーズ本部も壊滅、サノス軍団強し、アイアンマン、キャップ、ソーの3強もさすがにピンチなのですけど、そこにやってくるのです、復活したアベンジャーズ達と地球の戦士たちが。いやー、もう震えるよね、キタキタキターって。
 帰ってきたピーターがトニーにいつもの調子でまくしたてようとすると、それをぎゅっと抱きしめるトニー。なんか、らしくないなーと思ったけど、ここでフラグは立ってたわけだ。
 すべてのアベンジャーズと戦士たちが集まり、サノスの軍団と対峙する。「Avengers assenble!」コミックスの決め台詞がついに映画でもキャップの口から出てきましたよ。もうね、ホントにね、カッコよさで涙が出ますよ、ここは。
 キャラクター皆に見せ場が設けてあるのがうれしいね。もうオールスターゲームという感じですよ。ピーターもかわいいし、女性戦士たちもカッコいい。ガモーラと再会(言ってもある意味別人だけど)したスター・ロードがお約束で股間蹴られてね。ネビュラの「あれと樹の二択だった」ってセリフは笑ったなぁ。
 サノス軍団総攻撃の前には、さしものアベンジャーズ群も劣勢かと思われたその時に駆けつけるのが、真打登場!キャプテン・マーベル。まぁ、強いわ。巨大母艦をあっという間に撃破ですわ。ここも見せ場でしょ。

 で、サノスの再びの指パッチンを止めたトニーですが…。ガントレットを再び手にしたサノスが勝ち誇ったように「I am inevitable.」と言って指を鳴らすが何も起こらない。既にストーンを奪っていたトニー・スタークが決めたセリフが「I am Ironman.」。いやもうこれね、あのMUCの始まり「アイアンマン」のラストのトニーのセリフですよ(https://www.imdb.com/title/tt0371746/quotes)。

 トニーがその身を犠牲にしたことで、サノス軍団は消滅するけど、ストレンジが観た1400万分の1ってこれだったということか。ストレンジがトニーに向けて指を立ててたけれど、これがその1400万分の1の可能性であったと。インフィニティ・ウォーでタイムストーンをストレンジがサノスに渡すのは、トニーがそこでサノスに殺されたらこの1400万分の1にたどり着かないことを知っていたからなのでしょうねぇ。エンシェント・ワンが2012年のニューヨークでバナーにタイムストーンを渡したのは、未来でストレンジがサノスにストーンを渡した意図を察したから。しかし、ストレンジはトニーがここで死ぬことまでも予見していたということなのかな。これが唯一サノスを倒す可能性だったとしたら、致し方ないとね。
 これも厳しい決断です。もちろん、自分が消滅することもわかっていたんだろうしね。

 トニーの葬式でオールキャラクターが勢揃いするというのも皮肉な話。トニーだけでなく、ビジョン、ナターシャも失ったアベンジャーズですからなぁ。3000回愛してるとかチーズバーガーのくだりは泣けちゃいますね。

 すっかりコメディアンになってしまったソーは、GOGのメンバーと旅に出る。そこにガモーラはいないけど、サノス軍として消滅したわけじゃないよね。この旅はガモーラを探す旅として、次回作につながるんでしょう。

 最後はキャップとのお別れ。ストーンをそれぞれの時代に戻して帰ってくるはずのキャップは、その運命を自ら変えたのですな。どのタイムラインでどう過ごしたのかはわからないけれど、少なくともその人生は素晴らしいものであったことは間違いない。エンディングでペギーとダンスを踊るスティーブ。この光景がどのタイムラインのいつの時代かはわからないけれど、きっとこの後ふたりは幸せな生活を送ったのだろう。この終わり方、本当に素晴らしい。悲劇もあったけれど、これが救いになるよね。感動です。

 とまぁ長々と書いてしまいましたが、それだけ思い入れもあるということです。
 ホントはね、ストーンを戻しに行ったキャップの話で映画数本分あるなーとか、消えたロキのその後とかも気になるところではありますが、ひとまずここで区切り。アイアンマンとキャプテン・アメリカは退場ですねー。MCUのフェイズ3としては、「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」が残ってるので、このエンド・ゲームで描ききれなかった部分もフォローしてくれるでしょう。

 あー、終わっちゃったなぁ…。

https://filmarks.com/movies/60414/reviews/67028471

トクサツ

 DCヒーローのなかでも日本ではかなり知名度の低いほうですよね、このシャザム。とはいえ、歴史のあるキャラクターですし、結構強いですし。なんていう事前情報は全くなくても楽しめるのがこの作品。コメディ路線ではありますが、主人公がいろんなわけありの少年で、まぁ色々と逆境もあり。そんな少年に与えられる正義のスーパーパワー。これを使うにふさわしいか否か、少年の成長を描くというね。もちろん、少年ヒーローの成長にはヴィランも必要です。戦いの中で成長するという、まぁ王道的な展開です。
 で、ちょっと他のヒーローと違うのは、家族のハナシ。少年は元々身寄りがなく、家族の暖かさを知らずに育ったんだけど、引き取らた家族、これも皆本当の子供ではないのだが、彼らと本当の家族、兄弟になっていく、最終的には兄弟みんながシャザムになるっていう感動的な展開でしたな。ここからは戦隊ヒーローが如く、悪の怪物軍団と戦って、見事勝利を得る安心のハッピーエンドです。
 これ、公開時期的にエンドゲームと丸かぶりで本当にかわいそうだったけど、なかなかの佳作でしょう。スーパーマンやバットマンがいる世界で、DCヒーローとの繋がりもちゃんと描かれてるし。つうか、ラストで出てきちゃうしね、鋼鉄の男。いやいやいつの間に友達にって(笑)。クレジットロール後のカットでは、アクアマンをディスってるし。楽しい作品でした。

 https://filmarks.com/movies/62790/reviews/67026056